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成功と失敗の定義

アンドエトの星野です。
出版社を始めて、“生産する”ことについて改めて考える日々です。
本を作ること。本を売ること。日々、生産の連続です。
生産とは、“自分にとって価値があると信じるものを生み出すこと”だと思っています。
生産をしている時に、常に頭をよぎるのは、“これは自分だけが価値があると思っているのかも?”ということです。つまり、自分だけが面白い!行ける!と思っていて、大半の人が面白いと思わなければ、この計画は失敗という結果になるかもしれない…という不安です。
しかし、よく言われていることですが、失敗をしたくないのなら何も新しい挑戦はできなくて、それだと商売というものはできない。失敗しない人とは、挑戦しない人。ペーパードライバーがゴールド免許なのと同じ。
わかっちゃいても、できれば失敗はしたくないもの....特に、麻酔科医(というか医療従事者全員)は他のどんな職種よりも”失敗したくない”という思いが強いのです。

医療の世界で、失敗は恐ろしい結末を意味しうるものです。患者さんから100%の成功を切に切に期待される世界。麻酔科医は、少しのリスクであっても恐れ、回避します。エビデンスが認められた確実な方法のみで患者さんを守って、守って、ひたすら守り抜くゴールキーパーみたいなもの。それが一般病院の麻酔科医というものでしょう。

しかし、どうも商売では、今まで信じてきたこの常識は通用しないらしい。
ユニクロの柳井さん曰く、“10回新しいことを始めれば9回は失敗する”。
ということは、10回成功するためには100回挑戦して90回失敗しなくてはならない。1度や2度の失敗でショックをうけて、そこから這い上がれないようでは、商売の世界から退場するしかない。こちらの世界では、失敗を恐れずにどんどんシュートをしていく、フォワードにならなくてはいけない。それが商売するものの心構えなんじゃないかと、フォワード1年生は思っています。

そうは言っても、20年間ゴールキーパーだった人が、急にフォワードをやるのは、簡単ではありません。
失敗する確率だって、あの柳井さんが10回に9回だというのなら、私たち雑魚は100回に99回かもしれない。そして嗚呼、失敗はやっぱり怖い... 。この、”失敗したくない”という思いを捨てるには、自分の中の“失敗の定義”と“成功の定義”を変えるしかありません。
他人の評価を気にせずに、ひたすら自分が価値があると思うもの、自分が本当に素晴らしいと思うものを生産する。価値を作り出すこと、それ自体を楽しむ。
自分で考えて良いと思うことは全部やり、その過程を楽しめたら、すぐに結果(=お金)に直結しなくても自分にマルをつける。その結果を分析して、また新たにシュートしていくのみです。

本を作ることだけでなく、本を売ることも超生産的な活動です。売るためのアイデアを今、全力で実行しています。
これまでに、本の紹介動画を作り、noteを始め、Twitterを始め、インスタグラムを始め、今月のLiSAに広告を出し、LiSAに書評を書いていただき、1冊!取引所に参加し、図書館流通センターに打診をし、全国200の病院手術室にお手紙を出し、ジョージ先生にブログ執筆を依頼し、本専用の紹介ページ( 弊社HPのトップページをご覧ください)を作成し、グーグルアナリティクスでのアクセス分析の勉強を始め、来月号のオペナーシングに広告を出します。効果のあったもの、なかったもの、まだ効果がわからないもの、いろいろですが、これら全て楽しければ成功。挑戦の結果を評価して、分析して、次につなげられれば、その経験は失敗ではない。

これからもどんどん挑戦し、失敗し、その先に落ちている成功を愚直に拾いにいきます。



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