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子どもたちのかけがえのないチャレンジを応援する*川西市民ステージ

関わりの経緯

「川西市民ステージ実行委員会」は2021年に発足。私自身は、ミュージカルは劇団四季しか知らない、歌もダンスも経験がない。
はじめから、「文化芸術も、ステージのこともほぼ役には立てないよ」と言い切って、それでも「手伝おう」と思ったのは、「子どもが演劇や舞台の経験をすることは、人生にプラス。自信を身に着けられる。日本ではこの経験ができる場所が圧倒的に足りていない、それを作りたい」というような旨をやたら熱く語る、キッズミュージカルスクールSTUDIO Cielの代表の熱意だった…と思う。

市民ステージは、一般の子どもたちを公募してオーディションをし、だいたい6カ月間、週に1~2回の歌やダンスのレッスンを行う。稽古場の場所代や衣装代、記念品の実費はかかるけれど、月4回×半年のレッスン代はほぼ無償。
舞台や、関わるプロの経費は、当日のチケット販売と、協賛。2021年はクラウドファンディングにチャレンジし、2022年は文化庁のArtForTheFUTURE!の助成を受けて実施できた。

2年とも、驚いたのは、「ひとつの舞台を作るとは、こんなに費用がかかるのね…!」ということ。ホール、音響、照明、設備、メイク、衣装、指導…
費用がかかる=大勢の人が動かなければ実現しない、ということだった。
仕事として動く人、ボランティアで動く人、本当にたくさんの人が関わって実現するものだった。

プロと一緒に作るステージ

ステージには、子どもたちだけではなく「音楽」や「踊り」を生業としているプロも出演する。
現役のプロバレリーナと一緒に踊れる機会なんてなかなかない。
練習風景を見に行った時、流している大人の動きを食い入るように見ている子どもの目は、真剣だった。


ステージに立つということ

歌ったことも、踊ったこともない子もいる。何かを習ってはいるけれど、こんな大きなホール(1000名収容)で舞台音響、舞台照明でステージに立つことは、そうそうない経験。
まして、お金を払ってチケットを買ったお客様が見に来る。
舞台袖ではぶるぶる震える子もいるそう。
見に行った稽古では講師の怒号が飛んでいた(怖かった)。
きっと、悔しい思いも、「もう無理」という想いもたくさんして、
ステージの上に立つ。
ステージを終える。
その感動や喜びが伝染するような、そんな場。
もちろん、技術が6カ月で完璧!になるわけではないし、年齢もあるし、「期間でできる最大限の力を振り絞る」というものであることは断っておくけれど。
だけど、挑戦する子どもたちを、指導する人、裏で支える人、協賛で応援してくれるまちの企業様が見守る、とんでもなく温かくて熱い、世界にひとつしかないステージだと思う。

2023年は「サウンド・オブ・ミュージック」と「ネバーランド」

2023年はミュージカルは「サウンドオブミュージック」のショートストーリーを上演することになった。
なんと、この短編の和訳上演は日本初らしい。
送られてきた台本が全英語で、色々…色々講師の方々が苦労している。
そして上演条件が「ALL18歳以下」で演じねばならない、というものも、さらに難しいチャレンジになる。
(きっとこれが困難で日本初なんじゃないかと私は怪しんでいる。)
エーデルワーイスやドレミの歌。戦時に、家族愛と、音楽が人に生きる力をくれる物語。
ダンスコンサートは「ネバーランド」をテーマに、地域の人やプロを巻き込んだ企画を検討中。

どんなステージになるか…、本当に、たくさんの人に応援してほしいし、関わってほしいし、観に来ていただけたら、と思う。

出演者公募を開始しました

本日から、2023年度、出演者の公募をスタートしました。
10/1まで、一緒に夢を追いかける人になりたい人を待っています。
ぜひ、「やってみたいな」と思ったら、応募してください。
詳細・応募はHP
ご応募も、協賛も、心からお待ちしています!

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