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夫、スウェーデンへ転職を決めてきたときの話。

2021年夏ごろ。夫が急に言いました。
「スウェーデンの会社からスカウトきた」
チョットナニイッテルカワカラナイ。
・・・今回は、旦那の転職活動スタートからビザが発給されるまでをまとめます。

なぜ急にスカウトされたの?

元々、一度オーストラリアで暮らしていたことのある夫婦です。
海外の人たちの働き方、仕事へのスタンスに憧れがありました。
日本のように急な残業で帰ってこないということもなく、基本的には定時で仕事を終えて家族を大事にしている人たちがたくさんいました。
プライベートと仕事をきっちり分ける考え方には共感できるところが多く、「そのうち海外で生活したいねー」というのは常々話題に出ていました。

海外転職でよく使われるサービスは、LinkedInが挙げられます。
最近は日本でもメジャーになってきたと思います。就職に特化したFacebookのようなSNSで、海外のスカウトを受けるならコレ!と言われていると思います。
(もちろん、各国それぞれで有名な就活ポータルはあると思いますが。)

夫は「そのうち声がかかったらいいなー」と言いながら、英語で自分のプロフィールをまとめておいたようです。
当時の仕事に不満があったわけではなく、チャンスがあったらいいね、という程度でとりあえず整備していたそうです。

すると数ヶ月後、スウェーデンの企業から旦那へスカウトが来たのです!
ほんとに来るとは・・・。びっくり。

ちなみに、私もアカウントは持っているのですが、「私はまだいいかな・・・」と思ってあまりまともな情報は載せていません。
子持ちでフリーの仕事もそれなりに忙しく、まぁそんな余力はなかったですね。在宅仕事がメインだったので、その気になれば自力で海外行けるかなぁとか楽天的に捉えていました(笑)

本当に受かるとは思っていなかった

夏頃、スウェーデンの企業からお声がかかり、その後何度か面接やスキルテストをすることになりました。
まずは声をかけてくれたHR(人事)の方と会話をし、その後夫の希望とマッチしそうな部署の方と面談、それぞれの部署で夫を受け入れるかどうか判断してもらい、副社長面談と進んでオファーレターをいただく、という流れでした。

最初の頃は、本当に受かるとは思っていなくて、「宝くじ買ったようなものかな」という期待感でした。
もちろん、行けたらいいな!という気持ちで夫を応援していましたが笑

それが、ちょっとずつ先に進み始め、副社長面談でほぼ内定というところまできて、やっと現実味を帯び始めました。
このとき、9月ごろでしょうか。海外転出するので住民税を余計に払いたくない、と翌年1月から勤務開始予定で話が進んでいました。

全然準備時間ないじゃないですか・・・?とヒシヒシ感じつつも、地球の歩き方(北欧編)を本屋で手に取りました。
フィンランドの単独旅行本は多いのだけど、スウェーデンのはないんだよね・・・情報源が少なすぎる・・・。

年収交渉と、まさかの社長面接

入社が確定したところで、年収についての交渉が始まりました。
正直、海外勤務経験が積めるのであれば、現職から少し年収が下がっても良いという考えを夫婦共に持っていました。
が、交渉上手の夫でして、「今の年収からいくらかアップしないと行かないよ」と交渉を始めました。最終的に年収が上がらなくても良いけど、言うだけ言ってみよう、とのことで。

そして、先方からの返答。
「社長がOK出したらいいよ。社長面接受けてね。」

おぉ・・・マジか・・・。
ラスボス出てきちゃったじゃん・・・。

HRの方に面接練習に付き合っていただきつつ、社長面接に挑む夫。頑張れ!!としか言えない妻。

あまり詳しくはわからないですが、聞かれたのは「なぜ我が社が君を雇わなければならないのか。どのような貢献ができるのか」というテーマが大きかったそうです。
英語だろうと人と話すことが得意な夫、確かな手応えを感じつつ面接は無事終了しました。

結果は年収アップOK!これでようやく、スウェーデン行きが確定ということで、移住の準備に本腰を入れ始めました。

漂う不安感・・・、ビザはいつ来るの??

10月にオファーレターをいただき、11月に夫婦ともに離職することをそれぞれの会社に伝え、引っ越し準備を始めます。
・・・が、最後の最後まで「ほんとにいけるの?」と不安でした。

なぜなら・・・ビザが発行されない!遅い!!

先方の会社の労働組合がストだかデモだかやっていたらしく、ビザの発給が遅れに遅れ・・・、ついには12月の末、諸々引っ越し作業を終えてから送られてくる始末。
ビザが手元にない中、自宅を売ったり引っ越しするのはかなり不安でしたとも・・・!!!

結局、採用当初は1月から勤務開始という話で進んでいましたが、ビザが相手都合で遅れたので2月から勤務開始ということになりました。

夫と私の労働・居住許可+3歳娘の居住許可。これでようやく、不安なく飛び立てそうです・・・!
なんとか年内にビザが降りたので、ホッとした気持ちで新年を迎えることができて本当によかったです・・・。

最後に、海外に帯同する家族として思ったこと

私の力で移住が決まったわけではないので、横から見ていて思ったことですが・・・
海外移住を夢見る方がいらっしゃったら、まずLinkedInに登録しプロフィールを充実化して、英語の勉強を継続的に行うことをおすすめします。
耳が慣れると聞こえるようになるので、毎日ちょっとずつラジオやポッドキャストを聞くだけでも変わってくるかなと思います。

あとは、交渉をしてみる勇気と、「やってみればなんとかなる!」という前向きな思考が今回結構効いたのかなと思います。

家族がいる方は家族の応援・協力・理解は必要不可欠だと思います。
夫から聞いた話、面接まで進んでも家族の反対で辞退する人も結構多いのだそう。
帯同する側にとって、遠い土地で知り合いもおらず、英語や他の言語習得が必要な環境についていくというのは大きな負担になります。
前もって家庭内で将来像を共有することがとても大切です。

我が家の場合は、私が一度海外生活経験のある妻でしたので、ある程度生活の想定がついて「またか」という程度で済んでいるのかと思います。
他にも、英語に苦手意識がないこと、自分のキャリア的にもプラスになりそうな環境であること、衛生環境や子供の教育面で不安がないことを加味してついていくことに決めました。


実際スウェーデンでどのように暮らしていくのか、何も想像がついていませんが、まぁなんとかなるでしょう!ということで、今後にご期待ください笑



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