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役に立たない秋田弁講座(#10ねねね)

♪ねねねー、ねねねーのにねれねー。
ねーねーばね、ねねねー。
ねねねーのにねらえねー♪
(オペラ「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」のメロディーで)

クラシックの名曲も秋田弁がぴったりハマる時があるんですね。(無理矢理当てはめたんですけども)

何年か前にテレビでも話題になりましたが
秋田県民は「ね」を多用して会話をするという噂がまことしやかに囁かれました。
ある部分嘘ですが、ほぼ本当です。
まずは「ね!」
これは、「ない!」という意味です。
会話では
「酒、あど、ね。(お酒がもうない。)」
「酒、ねね~。(お酒、ないじゃないの)」
「ねってが?(ないって?)」
「ねど。(ないってさ。)」
のように使われ、日常的によく使われます。

ね、ねね、と、二つまでは「ない」という意味で使われていますが、
三つ目からは意味が変わってきます。
「ねねね」
これは、「寝なくてはならない。」という意味です。
「明日のあさま、はえーがらねねね。(明日の朝は早く出るから寝なくてはならない)」
「ねねねね」
これも「寝なくてはならないじゃないの。」という意味です。
「11時過ぎだど。あど、ねねねね。(11時過ぎたってよ。もう、寝なくちゃならないわよ。」
「ねれね」は「寝付けない」の意味で
似ていますが
「ねらえね」は「眠れない」
「ねねばね」は「ねねね」と同意語です。

さあ、
冒頭の歌詞を訳してみましょう。
寝なくては。寝なくてはならないのに寝付けない。
寝なくては。寝なくては。
寝なくてはならないのに眠れない♪

いかがでしたか?
不眠症の歌でしたね。

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