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#30dayfilmchallenge 女性監督による映画縛り

SNSで流行っている#30dayfilmchallenge 女性監督による映画縛りでやってみました。

Day 1 初めて見た映画 
シュレック」(2001)アンドリュー・アダムソン/ヴィッキー・ジェンソン監督 子供の頃に友達の家で見ました。

Day 2 自分の名前の頭文字から始まるタイトルの映画
Raw 〜少女の目覚め〜」ジュリア・デュクルノー監督 ベジタリアンの15歳の秀才少女が獣医学校に飛び級入学し、新入生のしごき、初めての肉食を体験する中、彼女の体に変化が生じてゆくというホラー映画。新しい環境に飛び込んだ人にもおすすめ。姉妹愛が良いです。

Day 3 タイトルが5文字以上の映画
ホットギミック ガール・ミーツ・ボーイ」(2019)山戸祐希監督 恋愛映画というよりストックホルムシンドロームと「女の子」の記号を付けられ消費されてきた子が三人の男性との関わりを通して自分のありたい姿を見つけていく物語です。どんなクソ男と出会っても女の子は成長できるんだいうメッセージ、邦画に珍しくイケてるカメラワークの、東京の埋立地の町を生き物のように捉えた撮影が好きです。

Day 4 数字がタイトルに入っている映画
スウィート17モンスター」ケリー・フレモン監督 主人公のやることなすことに自分の思春期を思い出して共感性羞恥で死んでました。自分か他者のコミュニケーションを見直せる映画です。

Day 5 自分がやりたい仕事をしているキャラクターの映画
ガリーボーイ」(2019)ゾーヤー・アクタール監督 厳しいカースト制度がいまだ残るインドでスラム街に住むムスリムの大学生がラッパーを目指す物語。ラップの力を実感できる一作。

Day 6 お気に入りのアニメーション映画
ペルセポリス」(2007)マルジャン・サトラピ/ヴァンサン・パロノー監督 1970年から90年代の激動のイランを生きる少女の伝記アニメ映画。原作者のマルジャン・サトラピ自身が監督。サトラピ監督のユーモアセンスが好き。

Day 7 絶対に見飽きない映画
ロード・オブ・ドッグタウン」キャサリン・ハードウィック監督 1975年、カリフォルニア州ヴェニスビーチ。ドッグタウンと呼ばれる寂れた街で、サーフィンとスケートボードに没頭する青年がスター選手となり、それぞれの道を歩むまでを描いた映画。朝方の海辺の街をスケートするシーンの爽やかさ。

Day 8 サウンドトラックが好きな映画
マンマ・ミーア」フィリダ・ロイド監督 青い海、ABBA,若者の友情、年寄りの友情!純粋に楽しい映画。シングルマザーと娘の関係をポジティヴに描いていて好きです。

Day 9 評判は良くても自分は嫌いな映画

パロ・アルト」ジア・コッポラ監督 マジつまんない短編でやってください。Blood orangeによるサントラは極上です。

Day 10 お気に入りのスーパーヒーロー映画
ハスラーズ」ローリーン・スカリファ監督 スーパーヒーローではないですが、勇敢な人間の物語なので。

Day 11 一番好きじゃないジャンルの好きな作品
ビューティフル・デイ」(You were never really Here) リン・ラムジー監督 おじさんと少女の交流という一番苦手なジャンルですが、映像、主人公の過去のトラウマと向き合うプロセス、子供との適切な距離感も好きです。

Day 12 好きなジャンルの苦手な作品
ウルフパック」 クリスタル・モレノ監督 このドキュメンタリーの題材になった子たちはこの後どうなるんだろうとみた事を後悔した。


Day 13 深く考えさせてくれる映画
花咲くころ」ナナ・エクシミシヴィリ/ジーモン・グロス監督 ジョージアの誘拐婚と二人の少女の友情について扱った映画。不変かと思えた二人の友情が周りの環境によって抵抗にも関わらず変質してしまう。密かな抵抗としての音楽、踊りのシーンがとても生き生きとしています。演出がとても洗練された映画です。

Day 14 見ると鬱になる映画
ハート・ロッカー」キャスリン・ビグロー監督

米兵を英雄視しておらず敵も味方もドライに映している点が多くの戦争映画と異なります。

Day 15 幸せな気分になる映画
ブライト・スター 一番美しい恋の詩」ジェーン・カンピオン監督

詩人ジョン・キーツとその恋人ファニー・ブローンの悲恋を描いた映画。現代に作られる映画で裁縫しかできない女性は弱々しい存在に描かれがちですが、この映画では意志を持ち主体的に行動する存在として描かれています。ラベンダーに囲まれて恋人の詩を読むシーンなど植物の映像が美しく、風にゆっくりとそよぐカーテンのようなラブストーリーです。

Day 16 自分にとって思い入れのある映画
ジンジャーの朝 さよなら、私の愛した世界」サリー・ポッター監督

キューバ危機に揺れる世界情勢を背景に幼い友情の終わりを描いた映画。ジャズの名曲Take Fiveから始まるオープニングからクールです。

Day 17 続編のある映画
ハーレイクインの華麗なる覚醒」キャシー・ヤン監督 最初から最後まで楽しかった〜!続編あるはず!

Day 18 お気に入りの俳優が主演の映画
ミッシング・ポイント」(The reluctant Fundamentalist) ミーラー・ナーイル監督 リズ・アーメッド主演。アメリカの名門大学から大企業で成功を収めたパキスタン人青年の人生が9.11テロを機に変貌していく。自分が実現したい世界を実現するための他者との関わり方を人により変えていく主人公の物語。リズ・アーメッド出演作で一番彼が美しく撮られている作品でもあります。

Day 19 お気に入りの監督の映画
フィッシュ・タンク〜ミア、15歳の物語」アンドレア・アーノルド監督

アンドレア・アーノルド監督はDQNやヤンキーとラベルを貼られて見下されがちな人々をただの個人としてその人生の美しさ、苦しさを陳腐化せずに撮ることが抜群にうまい。

Day 20 あなたの人生を変えた映画
スケート・キッチン」クリスタル・モレノ監督 これを観てスケボーを始めました。楽しい人生です。この映画の、ストリートにあるものを自分のエネルギーに変える彼女たちに憧れます。KhalidのYoung dumb and brokeに合わせて夜の街を滑るシーンはそれだけで見る価値あり。同監督によるメインキャストが続投するHBOドラマBettyも放送中。

Day 21 あなたを居眠りさせた映画
ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画」ケリー・ライヒャルト監督

ガチで寝たので覚えてないです。

Day 22 あなたを怒らせた映画
ヴァージン・スーサイズ」 ソフィア・コッポラ監督 閉鎖的な家庭で暮らす年子の美人姉妹が自殺していく話。誰も彼女たちを助ける気がない点が嫌いです。現実もそういうパターンが多いだろうけど。

Day 23 もうこの世にいない監督の映画
なし
Day 24 映画館で観たかった映画
ディヴァイン」ウーダ・ベニャミナ監督 実妹のウーラヤ・アマムラを主演に起用しカンヌ国際映画祭カメラドールとセザール新人賞に輝きました。Netflixオリジナル映画で個人的には一番の傑作だと思っています。ロマのキャンプに自堕落な母親と暮らす少女が学校をやめ、麻薬売人の見習いになります。「人生で起こった全てをダンスにする」というダンサーの青年と出会い、変わっていく彼女の人生...芸術の意義についてこの作品を見て考えました。「爆弾を作るより映画を作った方が良い」という監督の言葉が観賞後重く響きます。

Day 25 好きだけど今の時代にそぐわない映
なし
Day 26 原作のある映画
カセットテープ・ダイアリーズ」(Blinded by the Light) グリンダ・チャーダ監督 音楽ライター、サルフラズ・マンズールの自伝「Greetings from Bury Park: Race, Religion and Rock N’ Roll」が原作。サッチャー政権下のイギリス、パキスタン系イギリス人の高校生がブルース・スプリングスティーンの音楽に出会い自分の人生を切り開いていく物語。遠く離れた国の音楽が自分の背中を押してくれる瞬間を見事に切り取った映像といい、保守的な家族と自分の夢に悩む一人の高校生の青春ストリーのミュージカルで多くの人に響くと思います。1秒も忘れたくないくらい大好きな映画です。


Day 27 映像が印象的な映画
「エレクトリック・チルドレン」レベッカ・トーマス監督 15歳で妊娠したモルモン教徒のコミュニティで育った女の子が都会へと逃亡し、バンドと行動を共にする話。都会をファンタジックに捉えた映像と背景にある問題の対比が印象的でした。ジュリア・ガーナーの魅力炸裂です。

Day 28 居心地が悪くなる映画
デトロイト」キャスリン・ビグロー監督

67年7月、暴動発生から3日目の夜、若い黒人客たちで賑わうモーテルに銃声を聞いたとの通報を受けた大勢の警官と州兵が殺到。警官たちが、偶然モーテルに居合わせた若者へ暴力的な尋問を開始した実話に基づくサスペンスです。ウィル・ポールターのレイシストの警官演技がうますぎる。


Day 29 恋がしたくなる映画
ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから」アリス・ウー監督

”愛とは努力すること 手を伸ばし失敗すること 愛とはすごい絵を描くためにいい絵を台無しにすること”男子の代わりに女子が密かに想いを寄せる女の子へのラブレターを代筆する話。単調になりがちな話を、田舎町の使われていない列車や誰もいない教会での作戦会議というユニークなロケーションと知的な脚本でうまく魅せています。
恋って…友情って…文学っていいなとシンプルに思えるNetflix作品。

Day 30 終わり方が気にいっている映画
ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女」(A girl walks home at night alone)
アナ・リリ・アミリプール監督 架空のイランを舞台にしたヴァンパイア映画。夜のがらんどうの街でのスケボー、White LiesのDeathを使ったヴァンパイアが青年に触れるだけのシーン...何度も頭の中で再生する見事なシーンが複数あります。この人人殺しかも...まあ好きだしいいか⭐️って感じの終わり方がいい。


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