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幻のフルーツブランデー  スティーレミューレを飲む

クラフトビールやクラフトジン。大手の酒類メーカーのように規模を追うことはなく、小さな蒸留所や醸造所がその土地の原料を使って丁寧に真心を込めたクラフト酒が日本でも次々とリリースされています。お酒に目がない私にとってはワクワクする毎晩です。

初回は、幻のフルーツブランデー スティーレミューレを紹介します。

スティーレミューレは、ジンで革命を起こしたクリストフ・ケラーさん(=要するにお酒界の世界的カリスマ)がつくる、主にフルーツやハーブを原料としたフルーツブランデーです。

「ブランデー」っていうと、なんだか錦野旦さんが大きなグラスをユラユラしているちょっとノスタルジックで若者には近寄り難い、重たいお酒のイメージが連想されるかもしれません。

しかし、フルーツブランデーは全然違うんです!いわゆる普通のブランデーは、ぶどうワインを蒸留して何年も「樽に寝かせた重厚なお味」ですが、フルーツブランデーはベリーや柑橘、アプリコットのワインを蒸留し「樽で寝かせないフレッシュでフルーティなお味」なんです。

中でもケラーさんの作るフルーツブランデー、スティーレミューレは「香水飲んでるみたい」と形容されるくらい香りが豊かで力強い味わいと噂を聞いていました。

私も飲みたいとずーーーと探していましたが、ネットではどこもかしこも完売。ドイツ本国のサイトからも買えないと諦めていたのですが、遂に新宿のバーで巡り会うことができました。

今回飲んだのは、写真を掲載したワイルドラズベリーのお酒。ラズベリーを超凝縮した香りと、野生的だが纏まりのあるお味が間違いなく美味しいのですが、それに加えてお酒以上の何かを口にしたような衝撃を受けました。

是非とも興味がある方に飲んで頂きたいのですが、「幻」と書いたようにすでにケラーさんは人気に疲れ、ブランデー作りを辞めてしまったそうです(涙目)

つまり、今市場にあるものが無くなったらこの先はありませんので、見つけたら口にされる事をオススメします。