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読書日記:地球にちりばめられて

数ヶ月前、新聞にこの本の続編、『星に仄めかされて』の紹介と著者の多和田葉子さんの記事が掲載されていて、読んでみたいと思っていた本地元の図書館にあったので、借りてきた。

なぜこの本に興味を持っていたかというと、著者はドイツ在住で、この本の舞台は北欧やドイツであるから。留学中に故郷である島国(明文化されてないが日本と暗示されている)が消滅してしまった女性の話。彼女は生きるために得た、スカンジナビア諸国で通じるが、その中の特定の国の言語は違うパンスカという言葉を操る。そんな彼女とデンマーク人の言語学を学ぶ大学院生が、彼女と同郷の人を探す旅に出るという話。

随所で
過去、自分が属する国や家族、職場、文化、性、宗教、他人からの目など、自分を縛るものとの関わりについて
同じ言葉でも、それらの違いによって、また耳を使うか目を使うかでもその感じ方が変わるため、その違いについて
回想する場面がある。

新聞記事を読んだだけで、昨年デンマークに滞在した時の事や言語化出来なかったことが読める気がした。実際に読み始めて、登場する様々な登場人物とのストーリーが、昨年デンマークに居た時に出会った人やその人達から聞いた話と被る部分があって、この世界感にハマってしまった。

まだ読み途中ではあるけど、著者のインタビュー記事があって、
昨年からモヤモヤしながら言語化できなかったことはこれらっぽい!
というのを見つけた。
彼女の小説やエッセイ、これから少しずつ読んで、感じたことを記録していきたい。

https://www.recruit.co.jp/meet_recruit/2020/02/yokotawada.html

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