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10大にはちょっと足りない重大ニュース2023

1.フォーラム閉館、あおりもろに

年初の閉館からほぼ一年が経ったが、その影響を受けまくりだった。当店は立地場所の関係から映画前の時間調整や映画後の余韻や感想を言い合う場としてフォーラムのお客様が足を運ぶ店だった。それがフォーラムの閉館でゼロになってしまった。少なくなったのではなく全くのゼロになったのだ。キツイ。その後の映画好きのみんなは車で隣町まで行って映画を観てそのまま車で帰宅。私は味気ないなあと思うのだ。映画後のグラデの時間をどこかで過ごしたいよね。と言いつつまずは映画館が欲しい。どこでもいいから市内にお願いサミアどん。


2.映画自主上映開始

映画館がなくなってしまった八戸市。映画や映画館についてのトークイベントを開催してきた当店ではあるが、他に何かできることはないかと考えて始めたのが小さな上映会だった。元々狭い[分室]にあえて席間を広く取って全8席。サイドテーブル付きの良い空間ができたと自負している。今年の上映はドキュメンタリー中心だった。来年はどんな作品が上映できるのでしょうか。


3.ニューカマー続々登場

最近読んだ本に「店とは路線バスのようなもの」と書かれていた。最初から最後まで同じ乗客はありえず、途中下車する人もいれば、乗車してくる人もいるからだという。なるほど言い得て妙だ。ここ数年、様々な理由で下車続きだった当店の常連事情だったが、ありがたいことに今年は新顔の乗車が多かった。定期的にご来店くださり古参の常連ともフュージョンした。アンドブはまだ見ぬ君を待っています。勇気を出して階段を上って、君もアンドブファミリーになろう!


4.アパレル部門「アンドブ洋品」始動

人気店だからグッズを出すのか、グッズで火が付いて人気店になるのか。当店はグッズによって人気店を装い、さらに書籍販売より利益率の高いアパレル販売でちょっと懐を温めようという邪なもの。昔取った杵柄で自らデザインしたロゴとマークも評価が高く(当店調べ)売れ行きも上々。アンドブはまだ未購入の君を待っています。勇気を出して階段を上って、君もアンドブファミリーになろう!


5.弘前出張再び

今年の夏も暑かった。まだまだ残暑と言えない酷暑の8月下旬〈弘前れんが倉庫美術館〉でマブダチ二人のトークイベントが開かれた。1年前その二人の初めましてが当店でこのイベントの種ができたのだ。美術館のマブダチから私にも是非見て欲しいと連絡がきた。作家のマブダチにも会いたかったから大事な土曜の営業を休んで弘前に向かった。イベントは会場も相まって素晴らしい雰囲気で、私は父親のように目を細めて見ていた。その後のメインイベント(?)の打ち上げも盛り上がり、弘前、盛岡、八戸の都市議論に花が咲いた。〈ボヘミ庵〉さんと会えたり、〈まわりみち文庫〉さんとまた飲めたりでとても楽しい夜でした。各関係の皆様ありがとうございました。


6.女優はとても綺麗だった

弘前遠征の目的であるトークイベントは夕方からだし、なんか映画でも観るかなと検索したらビンゴ。時を同じくして県内で先行上映されていたオール弘前ロケの映画「バカ塗りの娘」の舞台挨拶を発見したのだ。ロケ地でその映画を観る、なんて贅沢な体験だろうか。果たして映画はとてもほっこりで笑いが漏れる場面もありとても良かった。そして舞台挨拶。登壇は鶴岡慧子監督と主演を務めた堀田真由さん。バビッた。女優はとても綺麗だった。すぐにインスタをフォローした。そんな弘前遠征の導入。最近この映画がフランスで行われた「KINOTAYO現代日本映画祭」で観客投票によって選ぶ最高賞の「ソレイユ・ドール(金の太陽)賞」を受賞したとの報道があり納得。


7.物件見つからず

人は「物件は出合い」だという。ならば今年出合わなかったということは時期尚早ということか。不動産屋にも頼んでいたけれど、梨の礫でただの一度さえ連絡が来ない始末。無いなら無いで連絡するのも仕事じゃあないのかい? 家賃が安いところを探している個人事業主だからテキトーな対応なんだろうな。他人を頼るのは止めた。実はこれはと思う物件が2、3あるがあえて温めている。今年は時期尚早だから。素晴らしい出合いを2024年に譲ります。


8.河北新報で連載決定

ある日ご来店したナイスミドルが河北新報社で地位のある方だった。私が過去に新聞で連載していたことを知り「本社に推薦しておくよ」と言って帰られた。私はてっきり酒の席での社交辞令と思っていたが、ある日仙台から本当に電話がきた。話を聞くと私がこれまで書いてきたエッセイではなく論評のコーナーなのだという。しかも半年で6本。論評なんで書いたことないぞ。やれんのか俺。電話の向こうの男性は「大丈夫です、かっちり決まっているわけではないので自由に」みたいなことを言っていたが、後日届いたメールには「エッセイとは幾分、趣を異にしております」としっかり書かれていた。来年1月から連載開始。やれんのか俺。


9.痛風、なのか⁈

異変はある朝突然表れた。左手首が痛い。捻挫したか? 寝違えたか? 答えが出ないまま過ごしていると痛みは手の甲に移り、そしてぷっくり腫れて激痛を伴ってきた。もしや痛風か? 「足の親指に出る方が多いが、手に出る方もいます」検索して開いたページにはそう書かれていた。今日は水曜日。店を開けなければならない。しかし左手でウイスキーのコルクすら開けられない。とりあえず冷やそう。コールドテーブルのステンレスの天板が重宝する。冷やし放題だ。それを見ていた常連Kは言った。「氷で冷やしたほうが良くないスか? つか、ちゃんと病院いきましょうよ」なるほど君は全面的に正しい、だが世の中は正しいことがいつも正解とは限らないと教えよう(ただの病院嫌い)。その後、3日で痛みはなくなり、5日後には腫れも引けた。私はコールドテーブルと氷と湿布のみで推定痛風の発作を駆逐したのだ。そういえば19歳の時、推定インフルエンザをポカリとバナナで駆逐したっけな。私はまた勝ってしまったようだ。さあ正月。いくら、数の子、エビ、白子、あん肝、ビール、日本酒、なんだっていけるゼ。


まとめ

ご来店いただいた皆様今年もありがとうございました。我が〈AND BOOKS〉は皆様ひとりひとりに支えられて存続しております。今年は老舗や有名店がその歴史に幕を降ろすことが多かったように思います。前にも言いましたね「いつまでもあると思うな親と行きつけの店」と。来年は今年よりアンドブに足を運ぶことを意識しましょう。お互いでそれぞれのライフスタイルに合った最善の来店頻度を探っていけたらと思っております。
重ねて今年一年ありがとうございました。せば良いお年を!

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