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bananaman live 2022 『H』

定刻になり暗転。ライブが始まる。
明転して2人がそこに居て、泣いた。
あまりに恋焦がれ過ぎていた。

中学生の頃(15年くらい前!)、小さいiPodでバナナムーンのPodcastを聴き始めた。当時は深夜1時からの生放送は遅かったから、たまにしか聞けなかった。Podcastは擦り切れるほど聞いた。音源はデータだから擦り切れやしないけど。
テレビでも観るようになった。イロモネアでは貴乃花ばっかりやっていて、火事で溶けた携帯で100万円取っていた。キングオブコントは絶対優勝だ!と思った。なぜか負けてこちらまで落ち込んだ。

この辺りから単独ライブのDVDをTSUTAYAで借り始めた。
すぐ虜になった。一つずつのネタの完成度とライブを通した一貫性。表現なんだ、コントは。それって芸術じゃないか。コントを初めて芸術だと思った。のめり込んでいった。
(好きなコントを語り始めると止まらないので割愛。またいつかどこかで。今やNetflixで観れる!)

そこからだ。私がbananaman liveを生で観劇するためにチケットの激戦にチャレンジしつづけることになるのは。中学校の2時間目は9:50に始まるのに10分と経たない10:00前にトイレに駆け込んで、土曜日の一般発売先着に挑んだ。一瞬で完売して首を垂れながら席に戻った。間に合わず漏らしてしまったのかと思われるほど落ち込んでいたと思う。
そこからも毎年抽選に応募しては外れ、先着に挑んでも即完売でチケットを買えない年々。
どんどんバナナマンはテレビで人気者になり、設楽さんは朝の帯番組も担当するようになった。

そんな中でバナナマンを好きになったきっかけであるTBSラジオのPodcastが終了してしまう悲しい出来事もあった。radikoの台頭で役割を終えた、とのことだがなんとか残して欲しかった。
今となっては非常に貴重なコンテンツだったと思う。

前回(bananaman live2019『S』)で初めてライブビューイングが実施され、それに当たり、池袋の映画館でスクリーンを観ながら「たった今、バナナマンが六本木でライブしているんだ!」という事実だけで感動していた。

そしてコロナ禍でライブが2年間なく、今年。
恒例のように、だけどどこか諦めながらも応募した。在宅勤務中、当落発表の時間にすぐメールを開く。
チケットがご用意できました。え?!
家の中で叫びました。ベッドを叩きながら跳ね回りました。
大学に受かった時よりもずっと、人生における瞬間最大風速としての幸せ。
グッズ通販、バ帽ゲット。チケット発券、席順確認。ライブ当日に向かう日々まで幸せ。

bananaman live 2022 『H』初日。
3年振りのバナナマン新作コントをこの世の中で初めて浴びられる、というファンとしてこれ以上ない幸せ。
設楽さんは直前のラジオでも完成度を不安がっていたし、ライブ終了後のコメントの中でも、良い出来ではなかったかもしれない。という発言もあったけれど、
最後の最後の「それもライブだから!」という一言が最高だった。そう、これをライブとして受け止められたことを一生忘れない。



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