ポテトサラダ

｢母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ｣の声に驚いて振り向くと、惣菜コーナーで高齢の男性と、幼児連れの女性。男性はサッサと立ち去ったけど、女性は惣菜パックを手にして俯いたまま。
私は咄嗟に娘を連れて、女性の目の前でポテトサラダ買った。2パックも買った。大丈夫ですよと念じながら。

Twitterで、ある女性がつぶやいた記事が
大変な話題となっている。

スーパーのレジで暴言を吐いたり
駅員さんに暴力を振るったり

老人の暴走は、至る所で見聞きする。

こういう老人は、
他人の背景、事情を思いやる想像力や
感情をコントロールする前頭前野が
すでに衰えているのだから、どうしようもない。

どうぞ、それ以上老害を撒き散らさずに
残りの人生を送って下さいねと
祈る他ないのである。

それよりも、思わずポテトサラダを
2パック買ってしまったこの女性は素敵だ。
この気持ちが、幼児をつれた女性に伝わっ
てくれますようにと、私も心から願います。

老いは全ての人にやってくる。

30年後、40年後
この老人のようにならない為に
自分達も気をつけないとね。

先入観、思い込み、認識、固定観念、
レッテル、偏見、差別などを持った
ステレオタイプの人間にならないように。

それでも、島国の日本人には難しい。
よほど意識的な訓練が必要になる。

前頭前野を鍛えましょう。

想像力を養いましょう。

私も、コロナ騒動が始まったころ
外国人を見て少し躊躇した。
緊急事態にこそ、差別意識が露呈する。　

正義という言葉の不確実さ。

ニュースを見る時も
あちら側とこちら側の
本当の姿を知りたいと、いつも思う。