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音楽生活いろいろ

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記事一覧

藤井風 HAPPY HOLIDAYS 2023 - ねそべり配信 ”耳福”ポイント

聴けば聴くほど「やっぱり只者ではない、藤井風」 藤井風が2年ぶりに行った弾き語りライブ配…

藤井風 「Workin' Hard」 から始まるscrap and build(破壊と再生)の物語

極限まで削ぎ落した「J-popさ」 「Workin' Hard」は、実に洋楽っぽい。 楽曲構成は「まつり…

「思ってたのと違う」「大好きなアーティストだったのに残念」になるのはなぜ?

「そんな人とは思わなかった」「裏切られた」などという声もある。 だが 作品の質=作家の人…

「年齢を意識」する?しない?

若かりしジュリーは総合芸術だった 昨晩、ジュリーこと沢田研二の若かりし頃の映像を見ました…

米津玄師「LADY」カタルシスと開放

米津玄師「LADY」のMVを見て驚いた。 これはなんだ。 すっかり開放されているではないか。 ま…

藤井風 持てる者だけが味わう孤独 

持てる者と持たざる者 「天は二物を与えず」という。 「天賦の才」とはいうが、藤井風は天から…

坂本龍一 Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022 配信ライブに想う

なんと清い、なんて静謐な「戦場のメリークリスマス」だろう。 これまで何十回、いや何百回と聴いてきたはずなのに。 今日の「戦メリ」は美しすぎて悲しくなる。初めて聴いた子どもの頃を思い出し、音楽と併走し続けた自分のこれまでが、走馬灯のように駆け巡る。 坂本龍一の骨ばった手の甲と節の目立つ指。 年月が流れたことを実感する。そりゃそうだ。わたしも初めて見たときの教授の年齢を超えているのだもの。 年齢を重ねた彼の指から紡ぎ出される音は、まろやかで丸い。水滴が落ちるかのように心の深い

藤井風「grace」で到達した世界

昭和のアイドル小泉今日子は「あなたに会えてよかった」と歌う。「やっと逢えたね」と渋く口ず…

 反田恭平のピアノ・ジャム!より 小曽根真が「好きなコードはオルタード」と聞けば…

反田恭平が小曽根真氏と対談する日が来るなんて!今、クラシックのピアニストで一番注目してい…

これこそが藤井風の音楽だ!RSR2022代打で魅せた圧巻のステージ

ピアノと身体ひとつだけでアウェーに挑む RSRへはあくまでもVaundyの代打出演。自分の演奏を…

「音楽と洗脳 美しき和音の正体」苫米地英人 を読んだ

「音楽、それも和音(コード進行)に”洗脳”されることはあるのだろうか?」 音楽や香りは鎮…

クラシックコンサートで隣の席が〇〇な人だったら、どうする?

「えらいすんまへんなぁ~、コレが杖替わりですねん」 開演間近のコンサート会場に響くしゃが…

「教えて、釈先生!子どものための仏教入門」を読んだ~仏教用語と藤井風

ここ数年間、藤井風をよく聴いています。楽曲を聴き込むうちに、歌詞にみられる哲学的・宗教的…

「ヤクザときどきピアノ」鈴木智彦 を読んだ

「ピアノでこの曲を弾きたい」 この本は52歳の男性ライター鈴木智彦氏が一念発起、全く弾けなかったピアノのレッスンを受け、発表会でABBA「ダンシング・クイーン」を弾くという実話だ。 昨今はステイホームの影響で、電子ピアノの売れ行きがかつてないほど好調だという。ピアノは高度成長期には一般家庭にも「お稽古事」として浸透した。鈴木氏と同じ昭和世代の中には個人レッスンや音楽教室に通っていた人も多いだろう。 鈴木氏はミュージカル映画『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』を鑑賞中に