サヨナラまでの時間
生きてきた、これまで、いくつものサヨナラを経験した。
別れがあるのは、出会いがあったからだ。
別れも出会いも、その時のわたしには必要なものだったし、これからも出会いと別れを幾度となく重ねてゆくだろう。
サヨナラを言えるのは、きっとひとつ豊かになったという証拠。
人の数だけ出会いと別れがあるこの世界で、わたしに出会ってくれた人は、出会ってよかったと思ってくれただろうか。
わたしには、あなたに出会えてよかったと言いたい人がたくさんいるけれど。
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桜の花びらが風に吹かれて舞い散っている。また来年会おうねと、ちいさく小さくささやいている。
だけども、また会おうねと言える別ればかりではないから、サヨナラまでの限りある時間を、たいせつにわかちあいたい。
あなたと。
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