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佐久間大介の章


Hey、推しの登場だぜ。
最後にしようと思ったけど、最近の自担が策士過ぎて愛が溢れて止まらないので手を付けたぜ!

繊細な少年

3兄弟の次男、真ん中っ子として92年に誕生した佐久間少年。
自営業の父、元アイドルの母、激似の兄弟に挟まれ元気よく・・・いや元気よくはなかった。
教室で日当たりのいい窓際の席に座れば熱中症で倒れ、走れば足は遅く、球技は全くできず、勉強にも興味は持てず、人と積極的に交流することも苦手で自分の意見を言うこともできず、何ていうか陰キャの要素を全て兼ね備えたなかなかに日陰の人だった佐久間少年。
とはいえ幼少期に器械体操の教室に通いアクロバットを習得し、その後兄弟で通わされたダンス教室も一人だけ続けた。更にダンスを極めんとバレエ教室にも通い、ノンジャンルで様々なダンスを習得した佐久間少年。
恐らく、上手く口に出して表現することが苦手な彼にとって、自己表現をする手段こそがダンス、それであったのだ。
アニメは幼少期の頃から大好きで、小学生の時点で既に母お手製のコスプレ衣装に身を包みイベントに参加する筋金入りのアニメオタクである。

その後、ダンス教室の先生の勧めで中1でジャニーズ事務所のオーディションに参加することになった佐久間少年。
当然のごとくなかなか踊れる存在だったので、オーディションでも目立っていたらしい(そしてそれを苦々しい思いで見ていたのが数ヶ月先輩の渡辺少年)。
オーディションに合格して数日後(恐らく10月初旬)、「青春アミーゴ」のPV撮影に呼ばれて参加する、という兆速の出世を見せる。
とはいえ、華やかなアイドルの世界に飛び込んだものの、相変わらず人と話すのは苦手。アイドルなんてそれこそ自己顕示が強くなければ生き残れない世界、彼がどうにか生き残ってくれたのは奇跡かもしれない。
年齢は1つ下だけど先輩Jr.だった阿部ちゃんと連絡先を交換したのが、Jr.で初めてのお友達。嬉しくて母親に報告した佐久間少年(かわいい)。

その後は他のSnowManメンバーとほぼ同じような流れで、09年(17歳)でMis Snow Man のメンバーとなり、12年(20歳)にはSnow Man(6スノ)になる。

変化の時

小中校と陰キャの極みで友達もいなかった佐久間少年。
恐らく大きな変化の一端となったのが、大学入学だ。
新設学科の1期生として入学し、主に表現について学ぶ。
ここでアフレコの仕方だったり、発声、演技についてたくさん学ぶこととなる。ここで恩師だったのが声優の故・松野太紀さんだ(こう書くのがまだ悔しくてたまらない)。
そしてここで自分と同じようにアニメなどのいわゆるオタクカルチャー好きな友人をたくさん得ることとなり、それまでと一転、友人に囲まれて楽しく大学生活を送ることになる。

ちなみに当時の彼(というか彼ら)は、どくろや十字架モチーフの服を着て、腰パンで、腰にジャラジャラとチェーンをぶら下げる、というまあそれはそれで当時流行のヤンキーファッションみたいなものなのだが、品行方正な阿部ちゃんはチェーンをぶら下げることに抵抗があり(そしてチェーンに何をつけるのか(多分財布)がわからない)、家の鍵をチャラチャラさせていたという可愛いエピソードも添えておこう。
そして佐久間はいつもの格好のまま上智大学に突入し阿部ちゃんを待ち伏せていたところキャンパス内で大変浮いており、発見した阿部ちゃんに慌てて連行されるということもあった。

この大学入学と、Snow Man結成というあたりで、佐久間の性格に大変革が起こる。
元々、SnowManメンバーは大変おとなしい。今でこそ全員で泥臭く笑いを取りに行くような集団だが、当時は全く前に出る性格ではなかった。
そのため、バックに着いた先輩のライブで話を振られても誰も話せず・・・ということがあり、度々先輩に注意を受けていた。
そこで前に出たのが佐久間だ。
「先輩にはつっこめなくても、俺にならつっこめるでしょ?」
あんなに恥ずかしがり屋で、目立つことが嫌いで、前に出ることのなかった佐久間だが、メンバーのため、SnowManのため、一大決心で「嫌われる覚悟で前に出る」ことを決断する。完全に180度性格を逆転させたのだ。
これは並大抵の努力ではない。人が持って生まれた本質的な性格を、強引に捻じ曲げるのだ。怖いなんてものじゃないだろう。でもそれは彼をやってのけた。コペルニクス的転回だ。
今でこそ「切り込み隊長」と呼ばれているが、それは彼が本来持っていたものではない。彼が「作り上げてモノにした」いわば勲章だ。

年長組

92年組は3人おり、それぞれ誕生日が早い順に深澤、佐久間、渡辺、となっている(宮舘は同学年だが早生まれなので93年)。
深澤は周知のとおりMCとして全体をまとめたり、逆に自分がボケに徹して笑いを誘ったり、という役割が多い。
で、佐久間は切り込み隊長として賑やかし・・・と思われがちだが、それも間違いではないが、そうではない。
表のリーダー岩本、裏のまとめ役深澤の次に、全体を見てうまいこと裏回しをしているのが佐久間だ。
視野が広く、よく周りを見ているなというのがわかる。細かいフォローも上手だ。この辺りは中間っ子という彼の生まれも影響しているのかもしれない。
また、「グループの中で年長組だから」という意識がかなり強い気がする。
これは先輩面をするということではなく、「年長だから守らなくちゃいけない」という意識。
デビュー前にドッキリGPで彼らがかかった「警察官ドッキリ」。
偽警察官兼殺人犯に追い詰められた時、部屋にいたのは
向井(仕掛け人のはずがビビりすぎて役立たず)
渡辺(びびり)
ラウール(高校生)
宮舘(冷静)
深澤(実は全部知っていた裏の仕掛人)
そして佐久間。
仕掛け人側(というか見学者)が岩本(本気で犯人と戦いそうでやばいから)、目黒(岩本と同じ)、阿部(すぐにドッキリを見破りそうだから)。
で、いよいよ追いつめられた時、もちろん一番冷静なのは全部ドッキリだと分かりつつしっかり演技している深澤なんだけど、多分次に冷静だったのが佐久間。
で、これは放送にはのらなかったんだけど、後にライブのMCで明かされた話。
「誰かが犠牲にならなきゃいけないなら俺が行く」と。佐久間が言ったと。
とても彼らしいなと思った。
そうは思っても、その状況に陥って瞬時に「じゃあ俺が」と犠牲になりたがる人などいない。それだけ、「俺が守らなきゃいけない」という思いが常日頃強い人なのだ。映像でも、自分よりももう随分と大きいラウを一生懸命自分の後ろにすることで守ろうとしている。
この漢気の強さと、かわいらしいお顔と、ダイナモのようなパワーの溢れる小さな体、それこそが佐久間大介の魅力だ。

時には煩く見えるかもしれない。
でしゃばりすぎだと思われるかもしれない。
でも彼は、嫌われる覚悟を持った。
そして、「僕のことを好きじゃない誰かのことでくよくよする時間はない。僕は僕を大好きでいてくれる人を大好きでいるのに忙しすぎるから」というスヌーピーの言葉を大切にしている。
嫌われることをくよくよしない。
自分が好きなことを、好きな人たちに、大好きだと、自分はこれが、この人たちが、この時が、この場が大好きだと。精一杯伝える。
佐久間大介は、そういう男だ。
本来の自分ではなかった「明るい佐久間」。
しかしそれを続けた結果、「それがもはや裏ではなく表になった」という。
カメラのオンオフ関係なしに、元気で、明るく、場を盛り上げ、だけど冷静に周りを見てその場の状況を判断する。
この男がいたから、この男がそう変わったから、Snow Man が今そうある、と言ってもいいと思ってる。
大事な大事な、個性輝く9ピースの中の1つなのだ。

国民的アイドルへ

彼は言った。
「“知られない”を乗り越えたい」
これはデビュー4年目、乗り越えたとは言わないけど、かなり知られるようにはなって来たとは思う。
「国民的アイドルになりたい。老若男女、誰でも9人全員の名前が言えるぐらい」
次の目標はここ。
なろうじゃないか。大急ぎで。だって時間がないからw
デビュー10周年までに。
なろう。
国民的アイドルへ。
絶対なれる。Snow Manなら、必ず。

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