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論理的思考を磨くために~数的処理を解いてみよう~

どうも!暗中模索の大学院生です。

私は先週の日曜日に公務員試験を受けてきました。正直に言うと公務員になる気は毛頭ありません。父親が国土交通省、兄が財務省と公務員の家系ではありますが、全く興味がありません。

しかしながら、試験を受ける上で一番楽しみにしていたものがあります。それは数的処理です。今回、私は数的処理を解くためだけに公務員試験を受けました

数的処理とは、公務員試験独特の科目です。数的推理・判断推理・空間把握・資料解釈が関わる「知能分野」に属する科目であり、これにより受験者の論理的思考を評価します。

それでは実際に数的処理の問題を出題しますので、考えてみましょう。

問題①

4×4のマスにA~Fの記号を次の条件で並べます。

〈条件〉

①同じ記号が隣り合うことはない。またそれぞれの記号の個数はAが5個、Bが4個、Cが3個、Dが2個、Eが1個、Fが1個である。

②イーⅢにはAが入る。

③ウーⅠに隣り合う記号はAが1個、Bが2個である。

④ウーⅢに隣り合う記号はAが2個、Dが2個である。

⑤Aは少なくとも1個が隅にある。また、Fも隅にある。

数的処理2

この条件を満たすとき、必ず言えることは次のうちどれか。

1.アーⅢにはBが入る。

2.イーⅡにはCが入る。

3.アーⅠにはFが入る。

4.ウーⅢにはEが入る。

みなさん、是非考えてみましょう。ちなみにこちらの問題は先日私が受けた公務員試験を少し改題したものになります。答えは最後にまとめて載せておきますね。気になる方はそちらを参照してください。

いまや就職活動の際にも受けることが必須になっているSPIにもこのような図表問題や推論問題、計算問題が数多く出題されています。

それでは、ここでもう1問出題します。次は論理的関係を問う問題です。

問題②

ある事件の犯人に関する情報として、次のA~Cがある。

A. 犯人は30代であり、女性ではない。

B. 犯人は男性である。

C. 犯人は20代ではない。

これらの情報の論理的関係として正しいものを全て選びなさい。

1.Aが正しければBは必ず正しい。

2.Aが正しければCは必ず正しい。

3.Bが正しければAは必ず正しい。

4.Bが正しければCは必ず正しい。

5.Cが正しければAは必ず正しい。

6.Cが正しければBは必ず正しい。

きちんと論理関係が分かっているでしょうか?一瞬迷うかもしれませんが、しっかり整理すれば答えが導けるはずです。是非考えてみてください。

こちらのSPI問題集が様々な問題を扱っており、非常にためになります。自分も就活生の身なので、購入して勉強しました。

またネット上にも、数的処理の問題がたくさん転がっています。自分の論理的思考力を試してみてはいかがでしょうか。

それではここから解答を示していきます。

解答

問題① 

正解:3

こちらの問題では条件③、④から記号の位置関係をしっかり見抜くことが大切です。条件③からウーⅠに隣り合うのはAが1個、Bが2個であり、条件④から隣り合うのはAが2個、Dが2個であるので、ウーⅡにはAが必ず来ることがわかります。それを踏まえると、条件③と④から次のように記号を埋めることができます。

数的処理3

次にAの個数と記号が隣り合わない関係から残りのAが3個のうち、入る場所は

・アーⅠまたはアーⅡのどちらかに1個。

・アーⅣとエーⅣに1個ずつ。

と考えられます。また条件⑤よりFが隅に入るため、アーⅠにFが入り、アーⅡにAが入ることがわかります。

数的処理4

ここまでが条件により必ず言えることになるので、正解は3になります。

問題②

正解:1と2

まずはAとBの関係からみていきます。Aが正しければ犯人は女性ではない。すなわち男性であることがわかります。したがってAが正しければBは正しいといえます。逆にBが正しいからといって、Aは正しいとは限りません。例えば犯人が20代の男性の場合が挙げられます。このように反例を探すことが論理的関係を調べる上で大切になります。

次にAとCの関係について。Aが正しければ、Cは必ず正しいといえます。しかし、Cが正しいとき、Aが正しいとはいえません。例えば犯人が40代の場合が挙げられます。

最後にBとCの関係について。これらは互いに関係する情報がまったくありません。つまり、論理的には無関係といえます。

以上より、確実にいえることは1と2のみです。

他にも論理的思考を養うための問題はたくさんあるので、好評であればまた紹介したいと思います。

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