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日本ハンドボールリーグ ゴールデンウルヴス福岡 v 豊田合成 マッチレポート

ウルヴスは福岡市での初のホームゲーム
前節のアウェイ北陸電力戦は自分たちのハンドボールができなかった。
豊田合成も前節、大崎電気との接戦で勝ち点を逃した。
福岡は前節からキャプテンの野口が戦線に復帰して
攻撃のバリエーションが増えたと山中基監督は話す。
また森も前節から復帰し戦力に厚みが増した。
合成は地元福岡出身のエース水町が前節の大崎電気戦でケガをし
大事をとって今回の福岡戦はチーム帯同もしなかった。
また他に故障者いてなかなかベストメンバーで戦えない状況が続く中での福岡戦だった。
また福岡大学卒ルーキーのGKは中村は凱旋マッチとなった。

ゲームはまず福岡のエース伊藤のショットで始まった。
対する合成はキャプテン小塩にボールを集め
立ち上がり10分余りで5-1と走る。
福岡は伊藤にボールを集めるがショットが決めきれずスコアが伸びない。
しかし合成も福岡の3:2:1DFをすんなりを崩せなかった。
要所で福岡のGK國分のセーブでチームを鼓舞する。
合成はそこからボールをPVの橋本に集める。
3:2:1DFのスペースを見逃さなかった。
そこからはフローターの津波古やサイドの出村もスコアし
前半を9-15で折り返す

後半に入って福岡は伊藤にボールを集めるが
合成のDFに阻まれ得点が伸びない。
福岡は伊藤の得点が頼みの綱だが、
他のプレイヤーの得点力向上が急務であろう。
そしてハンドリングエラーやパスミスなどのターンオーバーが
この試合21(手元の集計)。
DFで頑張ってもなかなかOFへ繋がらない場面に
福岡サポーターからため息が漏れる。
合成は後半に入って台湾出身の趙顯章が躍動した。
32分にリーグ通算400得点を決め、
37分までのショットは4/4と完璧に決めた。
そして昨シーズンまでハンガリーでプレイし今シーズンからチームに加入した徳田新之介は
切れ味抜群のショットを福岡のゴールマウスに叩き込んだ。
また地元凱旋のGK中村も好セーブでチームを盛り立て7mスローも止めた。
福岡は後半6得点にとどまり、合成はベンチメンバーも得点を重ね15-40で勝ち、
前節大崎戦での逆転負けの悔しさを晴らした。

【試合後コメント】
豊田合成 田中茂監督
前半はリズムに乗れなかった。
やるべきことができずで相手のDFにハマってしまったが
後半は若い選手ががんばって修正できた。
実力ある選手なので切磋琢磨してきているメンツが揃っているので
その中で経験値が増えたことはよかった。
(対戦相手の)福岡は3年後、5年後のスパンでみると当然強くなるチームだと思う。
きょうの対戦をもっとバネにして受け止めて弾き返せられるチームになりたい。
次節(大同特殊鋼戦)に向けてはいまの目標のレベルにどこまでくらいつけられるか成長度合いが分かるいい戦いができると思う。

小塩豪紀主将
しっかり勝ち切れたのはよかったが課題もたくさん残った。
速い相手に対して前半の終盤に勢いに押された部分は修正したい。
全体で点を取って守っていきたかったがそこは一致していた。
今シーズンは課題を修正していくことがカベだと思う。
大同戦はキーになる試合だと思う。
持ち味であるDFから速攻で相手を崩していきたい。
福岡は地元出身選手も多く相性が良くてやりやすい。
休みを利用して試合を見にきてくださる社員の皆さんのためにも頑張っていきたい。

RB 徳田新之介
DFはまだまだだが
要所で速攻が出すことができたのはよかった。
ある程度できたと思う。
チームには完全にフィットしきれていないが
もっとコンビネーションの精度を上げていきたい。
チームの力はあると思う。
ALLJAPAN・JHLの2冠を目標として戦っていきたい。
(対戦相手の)福岡はいままで対戦した中でもリーグで一番速くて前半は少し驚いた。
足を動かしていくチームとしてやりにくかった。
次節は大事な場面でしっかり得点を取っていきたい。
2020に向けては、まず合成で結果を残せられるように
「右バックは徳田あり」というところアピールしたい。

GK 中村匠
中学校でもここ(アクシオン福岡)でゲームをして懐かしかった。
(対戦相手の)福岡には同期がたくさんいて負けないように頑張った。
ファンや応援団の声がとても大きくて力になる。
大同戦は出られたら是非出たい。
対戦相手の福岡は最後まで諦めないところがいい。
素早い動きからのショットにDFが対応できない部分があったので
そこは修正していきたい。

福岡 野口智秀主将
前半はくらいつけたが徐々に相手の流れに飲まれてしまった。
DFはいい形でできていたがOFは思うように対応できなかった。
縦のスピードに対して相手のDFにうまく対応していきたい。

山中基監督
前半はミスが多くて食いついて行けたが後半は崩壊してしまったのは自分の采配ミス。
フィジカル勝負ではなくてスピードで応戦したが最終的には体格差が出てしまった。
昨年ALLJAPANを制したチームでまとまりのあるのがそこで差が出てしまった。

伊藤については点取り屋であるがチームが伊藤に固執してしまっている。
伊藤のショット力に加えて他選手のスキルを上げることで
伊藤の得点力も伸びると思う。
チーム全体としてはそもそもパスミスやキャッチミスが多いのを減らさないといけない。

PVの山川にはあまり固定させたくはない。
身長があるので立っているだけでもプレッシャーにはなる。
ただチャージングをもらってでもいいので積極的にプレーしてほしい。

前半は2〜3点差で詰められるチャンスがあった。
そこはノーマークショットを決められたか否かの差だと思う。
3:2:1DFは最初の3本はよく止められたと思う。
合成はそこをついて無理やりパワーで押していくことへ修正してきたところを付け込まれた。
そこは合成のほうが上だった。
國分も「はっきりしているので最初から止めていきます」と言っていた。
きょうは選手から3:3DFをやりたいと言ってきた。
何かを変えないといけないと感じていた。
やはり伊藤が止められたら苦しい。
久保にはチームのバランスを求めているがそれがきょうはできなかった。
彼の負けん気はいいが頭はクールにプレイしてほしい。

GK 國分晴貴
立ち上がりから合成の大きさに驚いた。
前半、一時持ち直して自分たちの流れにもって行けたが
相手の流れにジリジリ広げられてしまった。
きょうは自分のプレイできたと思う。
次々節の九州ダービーにむけて
試合ごとに雰囲気が良くなってきているのでより良い結果を出していきたい。

LW 森康陽
前半は雰囲気も良くて相手DFを止められたが
徐々にジャブを食らった感があった。
お客様には申し訳なかった。
多くのサポーターへは結果で恩返していきたい。
開幕に少し出遅れたがケガとうまく付き合っていきたい
九州ダービーでは絶対に勝ちにいきたい。

RB 久保慶悟
自分たちのハンドボールができなかった。
他の試合よりも相手の身長に消極的になってしまった。
もう一度気持ちの部分から戦っていかなければならない。
チームとしては1勝という目標があるが
ひとつひとつのいいプレイを質の良いものに上げていきたい。
きょうは元チームメイトの中村選手との対戦で
7mスローを止められたのは悔しかった。
(山中・田中両監督で7mスローになったらマッチアップさせようという話があった)
次々節に向けてはチーム一丸となって戦っていきたい。

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