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「嫌われる勇気」読んだので感想

先日こんな記事を書きました。

しかし、ABD会の感想であって本の感想にならなかったなと反省したため、本を読んだ感想を書いていこうと思います。

この本に期待していたこと

これが正直これっぽっちも期待とかなかったです。有名な本なのは知っていたし、知人が読んで良かったと言っていたのもあるので、いつか読んでも良い本の1冊には入れていたのですが、優先度 は低めの本。

ABD会を開催すると決めてそのための本として何が良いか? というつもりで買ったのでなければ、後数年は手に取らなかったでしょう。

しかし期待に反して、今の自分が持つ課題について解決の糸口をくれた本となりました。

3行概要

アドラー心理学の教えを汲む「哲人」と、皮肉屋の「青年」との対話が描かれる。
2人の対話を通じて、アドラーの思想における世界の見え方が説明される。
人は変われる、世界はシンプルである、誰もが幸福になれる。

学び1 : 「目的論」

この本では総じて「原因論」ではなく「目的論」に主眼が置かれています。「○○だから△△である」ではなく「△△という目的があって○○という原因らしきものを作り上げている」という考え方です。だから、自分が世界をどう捉えるのかが大事なのだと述べられていました。

私は自分がストレスを感じた時にまず試す対処方法はリフレーミング(事象の捉え方の再定義)なのですが、同じことを言っていると感じました。

学び2 : 「人生の嘘」

目的論を人間関係に当てはめると、誰かの事を苦手だ、嫌いだと思うのは、その人との関わりから逃げるという目的があって、その感情が想起されているということでした。これを「人生の嘘」と呼ぶそうです。

「人生の嘘」という考えをインプットしてみて、自分に当てはまると思う所は沢山ありました。自分がどう振る舞うべきか考えた時に、逃げたいと思っている人間関係からは逃げても良い、という考えに至りました。

学び3 : 「課題の分離」

平たく言うと、他人の問題は他人の問題であり、あなたが解決すべきものではないということです。

例えば親が子を褒めることは、親が子を下に見ており、子の課題を親の課題であるかのようの錯覚している。子が勉強をせず成績が下がるとしても、それは子の課題であり、親の課題とは違うのに、それを取り違えている親が多い、という話がされていました。

だから親は子を放っておけという意味ではなく、子の課題であることを認識した上で「援助」をせよということが言われていました。

援助とは大前提に課題の分離があり、横の関係があります。(中略)自らの力で課題に立ち向かっていけるように働きかけるのです。

自分は誰かの指導者のような立場になった経験があまり無いので、指導を受ける側の立場としてこの考え方で指導して貰えると良いなとは思いました。

ただ、この本を読んだABDの場ではベテランエンジニア、子を持つ親といった指導する立場に立つ方も多く居たため、ここはどうあるべきなのか対話が盛り上がった部分でもあります。

まとめ

アドラーの考え方を体得し実践できるようになるには、それまで生きていたのと同じ年数だけ掛かるそうです。それだけのパラダイムシフト、思想の大転換がこの本では求められています。

そして思想の大転換の先に、この本の冒頭に書かれている主張が待っているというのがこの本の教えです。

人は変われる、
世界はシンプルである、
誰もが幸福になれる

果たして本当にそんな事が可能なのか、今の私にはわかりませんが、少なくとも部分的に取り入れる価値は大いにあると感じましたので、やっていくのも悪くないかなと考えています。

この本から得られるアクション

- 「人生の嘘」に敏感になる
- 既についている「人生の嘘」について、嘘をつくのを辞める。関係を解消するか、継続する場合は嫌うのを止める
- 全ての関係性において課題の分離と横の関係を意識付ける

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