奇跡の惑星 地球と人間

広大な外宇宙は
約100億もの人間の様々な夢を受け取り
その上で 更に無限の可能性を見せつけている
そこには 数え切れない程の夢が広がっている
無論 その中には悪夢も存在する---

(『スターオーシャン セカンドストーリー』(STAR OCEAN THE SECOND STORY)オープニングムービーより)

悶々とした暮らしが続く中、日本で初の民間人の宇宙航行というなんとも素敵な話題が。

いつか地球連邦なるものができてセクターθとか呼ばれて…と夢みてやまない人種はもうヨダレを止めるのが大変なレベルでワクワクが止まりません。
未開惑星とか聞くと多分発狂します。

それくらい、最近毎日生きているだけでも楽しい。
お金配布の話題も含め色々と賛否両論あるようですが、前澤さんの宇宙なうニュースが楽しみで仕方ない人のうちの一人です。

この画像は言ってみれば何の変哲もない、Twitterに埋められたただの画像。

しかし、世界各国が莫大な時間と資金を宇宙開発に投入し、多くの先人の努力と数え切れないほどの人の支えがあり、そして何よりこの写真を撮影した前澤さんがあってこそ生まれた一枚。
そう思うだけでもう、なんとも言えない気持ちになります。

そして高度40kmほどからの撮影画像とのこと。スマホ様々です。人類の築き上げてきたテクノロジーってすごい。
高度40kmというと成層圏上部です。オゾン層よりも更に上、紫外線浴びまくりの高さ。気圧は約4hPa、地上の気圧は約1013hPaですから大気がとても薄くて大気の対流もない、とても静かな空間なんだろうと想像します。

地学の記憶を掘り起こすと、そこから外側に中間圏があり80km程度からは電離層のある熱圏、その先が外宇宙(いわゆる宇宙)だったと思います。
この画像を撮った前澤さんの後ろを振り向けば少し暗くて、更に外側に出ていき宇宙に辿り着くと漆黒で大気がなく、生物の存在しえない空間が無限に広がっていて…。
そもそも宇宙のはじまりは138億年前、地球の誕生は46億年前と言われています。宇宙にとっては人間の歴史自体があってないような誤差みたいなものです。

地球のはじまり

人間の歴史自体が誤差レベルのような時間の長さだとしたら、そもそも今私がここにいること、読んでもらっているあなたがいること、そしてこの地球にこんなにもたくさんの人がいること自体はまばたきにも満たない時間なのでしょう。

金星は酸素がなく地表温度は450℃程度で気圧は地球の90倍、火星は地表温度−90℃程度で気圧6hPa。太陽との距離がほどよく、酸素があり水蒸気が存在する惑星は地球しかないと言われています。

元々地球も水素やヘリウムから成っていた惑星で、太陽風で吹き飛び、火山噴火が水蒸気と二酸化炭素を生みました。
その二酸化炭素が海や岩石に固定(二酸化炭素が溶けて海や岩石の一部として取り込まれる)されて大気中の二酸化炭素が激減。
水蒸気は冷えて海をつくり、火山噴火による塩化化合物や硫化化合物と二酸化炭素が反応し海は中性に。
中性となったことで生物がすめるようになり、藻の光合成で酸素が生まれ、紫外線の影響でオゾン層が生成されたため紫外線を吸収。
ようやく地上に植物が生息するようになって…というのが地球のはじまりです。

地球も 人間も 私もあなたも宇宙の奇跡

そんな宇宙や地球の長い歴史やあまりにも広大すぎる宇宙を思うとき、私が生まれ生きている事自体があまりにも特異なことで、あなたが生きていることも特異なことで。
そんな特異な者同士がたまたま同じ時代に生まれ、言語を通して意思疎通ができ、あまつさえ感情を持ちそれを共有できて、自分よりも大切だと思えるような存在を持つ。

ちょっと意味がよくわからないレベルの奇跡が重なって今、私はここにいて息をして暑くも寒くも重力による過度の圧縮や膨張もなく、五感でもっていろんなものを見て聞いて触って感じている。
この時代この場所に生まれなければ、あなたと会うこともなかった。

…やっぱり書いてもよくわからないや。
世の中にはいろんな学問があるけれど、私が気象や宇宙にひかれるのは「当たり前のようにあるけれど今この瞬間の生存に不可避な要素」という、なんだかものすごく裏切られ感と非日常に溢れている世界だからかなと思ったりします。

夢を失ったら、心が死んでしまったら、生きていけない。
だから、今回の前澤さんの宇宙航行のきっかけやコンセプト、投稿などは、きっと多くの人に夢や可能性といったキラキラした感情を与えてくれているんだろうなと思っています。
前澤さんの人となりは今回のニュースより前はあまり知りませんでしたが、画像見るとクシャッとした笑顔が印象的で笑顔の似合う方だなと思っています。
やれと言われたからではなくやりたいと自ら描いた夢だから前澤さんもキラキラしているのかな、と。

星の海の話

さて冒頭の引用。宇宙歴366年、西暦に直すと2452年。
ちなみに宇宙暦元年は2090年。2064年に第三次世界大戦が勃発しその教訓として2067年に拡大国連という、地球連邦の基礎となる枠組みができるという設定です。

(『スターオーシャン セカンドストーリー』(STAR OCEAN THE SECOND STORY)オープニングムービーより)

2021年、地球の世界人口は78億。
日本国内だけではなく世界レベルでも貧富の差は拡大しています。
文明の過ぎた発達と星の破壊の話はスターオーシャンシリーズ定番の要素ですが、現実はどうなるか。
現実でもこの外宇宙は、この青い惑星に生きる前澤さんやたくさんの人の夢を受け取り、その可能性を私たちに見せつけています。

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