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第59回気象予報士試験に合格した話

合格通知をもらいすぐに登録申請を行い、昨日晴れて気象庁長官による気象予報士登録を受けたため、投稿します。

合格の鬼門と言われる実技試験対策については某通信講座にお世話になった関係で、そちらに合格体験記を既に寄せており、ネット上に公開されています。
その講座なければ間違いなく合格はできなかったと考えており大変感謝の念が強いため、合格体験記なる内容のものは、その講座事業所のものとして扱って頂きたいため、個人的に発信するつもりはありません。

再発行はできませんとのこと。大災害時持って逃げねば。

では何を書くのかというと…
今更ながら、第59回気象予報士試験の個人的な手ごたえなどを記そうと思います。
ですので、これから勉強を始められる方は各通信講座などの合格体験記でも読んでください。
ここでは書きませんが、合格体験記について少し触れておきたいと思います。

1合格体験記を見る理由

合格体験記はあくまでも個人の体験記なのでそこに「正誤」はありません。「この参考書がすごくよかった」「よくこう書いてあるけどこの参考書はいらない」どちらも個人の意見であり、正誤を問われたらどちらも正しいのだと思います、その人にとっては。

いろんな意見があります。正反対の意見、勉強方法…などたくさんあります。
いくつもの合格体験記から、自分と勉強の仕方や感じ方、勉強方法などがよりフィットする合格体験記を探し、それをベースとして自分流にカスタマイズする。それが合格体験記を見る理由です。

一部、合格体験記に対する反論めいた合格体験記や記述を目にすることもありますが、受け取り方はあなた次第です。そのような記述があるのは、その人の中では全く異なる体験の末に合格を勝ち取られたからこそ生まれる反論なのだと思われます。どちらも、当人の体験を踏まえての考えである以上正しいもの(事実)ですから、記述の信憑性を判断することはあまり意味がありません。あなたの勉強スタイルはあなたが一番よく知っているでしょうから「何となくこっちの記述寄りかな!」と自分で選んでください。

合格体験記は個人の体験とそこから生まれた考え・感情から生まれたものです。
もし、合格体験記を書くようなことがあれば、そのような観点を踏まえて書かれるとよいと思います。ただでさえ、Web上ではある論点に対してすぐにコメントの正誤が判断され安易に書き込まれ、戦争をしなくてもよいはずの戦争が始まりやすい環境にありますから。

書いて覚える派である私が手書きしたものたち
思ってたよりは高さなかったかな…

2 第59回試験日(2023年1月29日)

他の方の合格体験記などを読む限りでも、学科(一般・専門)は独学でも可能ですし、つまりどんな塾を選んでもそう変わらないと思います。計画的に勉強をしてわからないところを潰せるかが全てです。独学が難しいのであれば、自分と相性のよい塾を選ぶ、でよいと思います。
なので今更ながら実技合格を得た試験回についての感触を書きます。

なお某講座では、実技試験はわかるところから解くスタイルが通用しにくいため(理由は割愛)出題順に解くことになります。

【実技1】
時間:75分フル活用
解き終わりまで73分、一問記述修正を終えた時点で終了

終了直後の得点(私感):
85点…でも凡ミスの減点あって80点くらいかな。曖昧に答えたところはほぼなく、記述についても満点近く得点できるものが8割程度あるかな。

その他:
とても緊張していたので、思ったより簡単で少しホッとした。でも、過去問でも実技1より実技2の方がいつも難しいから、次は絶対時間足りなくなるぞ…
と思いつつ休憩時間はのんびり散歩など

【実技2】
時間:75分フル活用
問題を開いた時点で問題数が多く、実技1のようにはいかないことを把握。

とりあえず全問考えて答案を埋めようとした。結果的には、問3まるまる1つ分を残し残り時間10分しかなかったため、資料と解答欄を見て、問題の流れに当たりをつけ、語句・選択肢問題を埋める中で大問の意図を把握し、記述問題の問題文をさっと読んで部分点狙いで埋めた。
前半部分は記述も含めて大きな着目点の記述もれなどはしていないと思う。

時間がなくなった要因は問1で2題記述を書き直したことと、問2(2)の温度移流の計算。過去問に類似問題がなく、温度移流の概念はわかっていたが自信がなくて2度ほど考え直すなどした。試験直前期でも過去問を解いていて解答に悩むと75分では収まらないことを自覚していたので、ここで詰まった時点で絶対時間は足りなくなると思った。
しかし書かないと絶対に得点は得られないため、ここで問3の大問を確認。天気概況の作成や時系列図の読み取りのような、さっと答えられるものではないとわかったので、とりあえず問2をちゃんと考えた上での解答とすることに専念。

終了直後の得点(私感):
まあ実技2っていつもこんなんだよね(ため息モード)実技1と難易度が違うとはっきり感じたので、多分まわりも難しいと感じてるんだろう…と思いたい。
合格するかどうかは、実技2の問2まででどれだけ得点できてるかによるなぁ…。問3は語句・選択問題は多分得点できてると思うけど、記述は部分点すら期待できないな。

その他:
不合格を見越して勉強続けた方が良さそうだけどとりあえず今日まで全力でやってきたので疲れた。一週間は何もしないけど、短期予報解説資料だけは気が向いたらチェックしようかな。

過去問を解いていた時の解答
理解できてない点を炙り出すのが目的なのでメモ用紙でよいのです
試験日に持っていったまとめ用紙
当日見直すのではなく、これを纏める時(試験直前)に思い出し体系的に捉えるところに本当の目的があると思います

3 その後合格発表(2023年3月10日)まで

短期間集中の勉強のため、生活の色々を犠牲にしてしまいました。気象勉強は傍に置いておいて、生活の立て直しに努めることに。


2月:
短期間集中勉強により太ってしまったため、「ランニング定着期間」として、朝勉強に充てていた時間を朝ランに切り替え。勉強と同じく1か月続けると朝ラン生活スタイルは定着した。
ただし気象の勉強はほとんどせず(天気予報や天気概況は見ていたが)、読書をしたり部屋の掃除をしたり、趣味活動をしたり。

短期間集中で勉強漬けながらも、気象予報士試験の勉強はとても楽しかったのです。各種資格試験でもこんなに真面目に勉強したことはなく、新卒時の公務員試験以来ではというくらい、とりあえず熱心に取り組んだのは確かで、その結果勉強の楽しさを感じました。
せっかく身についた勉強習慣を手放すのは嫌だな…でもダイエットせねばということで、次なる勉強目標を探すこととなります。

3月:
長年のランニング習慣などからわかってはいたのですが、2月は筋トレには取り組まなかったため、ダイエットとしての進捗はいまいち。朝ラン開始時間を早めることで15分程度を筋トレ・体操・ストレッチなどに充てることに。

転職活動の傍ら、また現職業務でも関係するため少々簿記の勉強し直し。試験時間や内容が大きく変わっており驚きました。
仕事によって取り組むべき勉強が変わるため、自身のキャリア・転職先を数パターン程度にわけて対応する勉強を模索。

趣味活動において気象の勉強が活用できそうなのでそのビジョンの構築などをしていました。

4 結論:試験日対策

自身の試験日を振り返って思うのは、

感情の浮き沈みはなければない方が上手くいきます!
淡々と、今、自分にできることをやる。


「そのうちやる」とか「ちょっと背伸びして」なんていりません。確実に対処できることを確実にやるだけでいいと思います。
大学入試などで「共通一次落ち込んでる暇あれば淡々と一般前期の対策しろ」などとよく言われてるのと同じことですけれど。

しかし、当日にいきなり気を鎮めてなどとやろうとしてもできる人の方が少数だと思います。今までやってきたことが自信になっているから冷静でいられる部分が大きいと思います。
結局、試験日もその前の勉強期間中も、
「今日はこれだけやる」「ここは解決しないといけないから時間かけてでもわかるようにする」を着実に実行できるかなのかもしれません。

私のように試験中に「うわー!」とか「だめだどうしよう」なんて思うこともあると思います。というか、そんな経験をされる人の方が多いと思います。
絶対試験終了まで諦めてはいけません。最後の一秒まで食らいついてください。

相対評価で決まる試験とは違うので、正しい努力は諦めなければ必ず実を結びます。
この記事を読まれている勉強中の皆様の努力が叶って、晴れて合格されますように。

長年通っている神社のミニ絵馬、右側は令和4年元旦にもらったものの、前年11月から勉強してるためその日付を。
ちゃんとお礼参りに行ってきました。

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