チョコミント＋ミルク

チョコミントアイスが好きです。

別に、アイスクリームの中でダントツに好きだとか、「歯磨き粉の味がする」と言う『嫌チョコミント派』に『チョコミン党』を名乗って対抗しているとかは全くないのですが、割と、かなり、チョコミントアイスが好き。

ポテトチップスのサワークリームオニオンはここ数年でかなりの市民権を得て、もはや定番となりましたが、チョコミントアイスって全くそうなりませんよね。一体いつからあるのか知りませんが(※)、私の子供の頃から存在して、今日でもちっとも勢力を拡大している様子がありません。
(※調べたら、昭和49年4月23日にサーティワンで発売されたのが日本で初めてらしい)、

永遠にキワモノ枠というか、ラムレーズンより人気なさそうというか、レンジャーものでいったら5、6番手の敵なのか味方なのかいまいち良くわからない、衣装も他のレンジャーとちょっとデザインの違うやつ見たいです。

「でも……」と思います。
この、『好き嫌い分かれる』『メジャーになりきれない』というところを込みで、チョコミントが好きな人はチョコミントを好きなのでしょう。ある種の選民意識というか。パクチーも同じで。「私(俺)だけが彼(彼女)の魅力を分かってる」的な。
もし、明日の朝目が覚めて、チョコミントがバニラを大きく引き離してアイスフレーバー界のトップに踊り出ていたら、チョコミント好きは喜ぶでしょうか。変わらずチョコミントを愛するでしょうか。少なくとも、チョコミン党は目的を失くして解散すると思います。主張する必要がなくなりますから。
ちなみに私は喜ぶと思います。チョコミントが手に入りやすくなるから。

最近、コンビニでパルムのチョコミントアイスを見つけたので食べました。

おいしい……(噛みしめの3点リーダー)
おいしかった……(余韻の3点リーダー)
チョコがとってもチョコで美味しいです。年中売ってくれないかな〜。

チョコミントアイスを食べているとき、私は必ずチョコミントアイスについて考えます。他のアイスはもっと雑に、スマホとか見ながら食べるのに、チョコミントを食べる時の私はチョコミントの深淵を覗いています。

理由は、私がミントが苦手だからです。飴とかタブレットとかミントティーとか、ミント感のある歯磨き粉とか全部ダメです。

ミントが苦手でも、チョコミントアイスは美味しい。なにがこんなに美味しくさせるのでしょう。

考え得る理由

①チョコとミントの組み合わせ

ミントキャンディも歯磨き粉も、ミントが強いものは苦手なのに、チョコミントが美味しいのはそこにチョコがいるから。相違点です。
でも、「好きなものと苦手なものを一緒に食べればギリ食える」と聞いたことはあっても、「美味しい」は聞いたことありません。
なのでこれは、『チョコミントの美味しさの秘訣』として正解でも、『ミントが嫌いな私がチョコミントを好きな理由』としてはいまいち決定力に欠けます。

ところでチョコが入っていない、純粋にミント単体のアイスを見たこともないし、ミントがチョコ以外のものと組み合わさっているアイスも見たことがないのですが、そんなにチョコ以外では合わない、あるいはミント単体では美味しくないものなのでしょうか。

②パリパリのチョコの食感

チョコミントアイスのチョコは、大抵パリパリです。チョコクッキーのパターンもあるかもしれませんが、私は食べた記憶がありません。
また、チョコアイスとミントアイスがマーブル模様になっているものも見覚えがありませんし、ミントアイスの上にチョコの削り節(？)が乗ってるのも見たことがありません。更に言うならミントアイスの上にチョコソースがかけられているのも、薄いチョコが上に添えられているのも見たことがありません。
チョコミントアイスは必ずと言っていいほど、パリパリチョコと一体化しているのです。

そうでないのも探せばあるかもしれないけれど、探さないと見たことがないということは、マーケティング的には結局チョコミントアイスはパリパリチョコが至高ということになっているのでしょう。

ちなみにパルムのチョコミントアイスは外にパリっとしたチョコのコーティング(これはどの味でも共通)、中心部に濃厚でリッチなチョコの塊が入っています。なので、『チョコミントのパリパリ感』はパルムの場合は当てはまりません。
そして、私はパルムのチョコミントの方が好きでした。

なのでこれも、『チョコミントの美味しさの秘訣』として正解でも、『ミントが嫌いな私がチョコミントを好きな理由』とはならないでしょう。

③ミルク

タイトル回収です。
チョコミントは、まるでキャストにチョコとミントしかいないかのような名前ですが、クレジットに入っていないやつがいます。
ミルクです。
というかアイスには決まって入っています。

結局ミルクがあるからチョコミントアイスは美味しいんじゃない？と思います。
だってチョコではミントの存在をマイルドに出来ないけど、ミルクなら出来るし。
ミルクの存在が、私にとってミントを「食べられるもの」にしている気がします。
言い方を変えると、別にチョコがなくてもミントとミルクで十分美味しいのではないかとすら思います。口溶けが滑らかなので、場合によっては「こっちなら食べれる」人もいそう。

チョコの入ってないミントアイスクリーム。
どんなものでしょうか。
いつか食べてみたいものです。

ところで、私の夏の愛用品に『ハッカ油』がありまして、今年の夏の日記に登場しそうです。