ミライノオトモニターNo.9「何もしないわたしで。」
振り返ると、いろんな顔が思い出される。
私がここまでくる過程で、関わってくれた人、そして、この仕事を始めてから、関わってくれた人。
相当な数だったのだ、と改めて思う。
そして、これから出会う人たちは、さらに更新されていくのだろう。
そんなことをぼんやりと思いながら、歩いていると、目の前にうずくまっているご婦人が目に飛び込んできた。
「どうなさいました?大丈夫ですか?」
私の問いかけに、彼女は苦しそうな息の下からひねり出した、か細い小鳥のような声で
「大丈夫です・・・いつも