ミライノオトモニターN0.7「ない、が、ある、に変わる時」
日が落ちていくこの時間の、空の色がとても美しく感じる。
あっという間に太陽は下の方に落ちていき、夜の暗さの割合が増えていく。その、刻々と変わっていく空の色につい見とれてしまう。
もう2度と見られないものをこの瞬間感じているし、どこからか夜のとばりが降りる音が聞こえてきそうな気もして。
少しさみしい感覚があるのと同時に、この人が今隣にいてくれてよかった、と思えることに、体が思わずふるふると震えてしまいそうな感覚が起こる。
「どうしたの、寒い?」
そう言いながら、彼は繋いで