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「山の神」神野大地 駿河路を快走

こんにちは。「あなたの静岡新聞」編集部です。前回の熱海のシンボル ホテルニューアカオ閉館に続き、おすすめの〈知っとこ〉記事をご紹介します。〈知っとこ〉は注目のニュースや地域のトピックスを編集者が深掘りするテーマ特集。過去の記事、関連記事を補足したりすることで、より注目ニュースへの理解が深まる編集部一押しのコンテンツです。

今回は、4日に静岡市で行われた静岡県市町対抗駅伝競走大会で浜松市北部チームのアンカーとして貫録の走りを見せた神野大地選手についてまとめた〈知っとこ〉です。今週たくさんの方にお読みいただいています。


 貫禄の走り「山の神」神野大地

 かつて箱根駅伝で「山の神」と呼ばれ、現在は活動の拠点を浜松市内に置く神野大地さん(セルソース)が、静岡市で4日行われた静岡県市町対抗駅伝競走大会に出場、貫禄の走りを見せました。神野さんがこの大会に出場した理由は…、そもそも「山の神」と呼ばれるようになった由縁は…。1ページにまとめてみます。

浜松市北部のアンカーとして出場 貫録の区間賞

 青学大時代に箱根路を沸かせた「山の神」は、初の駿河路でも貫禄の走りを見せた。

連覇を果たした浜松市北部。11区古井康介からアンカー神野大地(左)へたすきをつなぐ=静岡市清水区の第11中継所

 浜松市北部のアンカー神野(セルソース)が区間賞で優勝に花を添えた。地元愛知県の市町村対抗駅伝では優勝に縁がなく、「陸上人生でとてもいい経験になった」と語った。
 今春から浜松市に拠点を移し、プロランナーとして活動する。愛知県の駅伝の中止を受け、6月に同市チームへの参加を志願した。2週間後にフルマラソンを控えて調整段階ながら、強い向かい風の中の単独走でも現役大学生らを寄せ付けなかった。
 大会前日の宿舎で初合流し、即席サイン会も開催。チームの雰囲気を盛り上げた。東京五輪を逃した経験を糧に、今後は浜松からパリ五輪出場を狙う。「世界を目指す姿勢は変わらない」。プロの矜持(きょうじ)をのぞかせた。

 ■ゴール後の神野選手談話
 子どもから大人まで1本のたすきをつなぐことがこの大会の良さだと思う。希望を与えたいと思い走った。風が強く、前半から苦しい我慢の続くレースだったが、みんなが1位でたすきをつないでくれた。必ず優勝テープを切るという強い気持ちで走った。アンカーの良さは競技場で一気に歓声を浴びること。その瞬間を感じることができた。静岡はとてもいい環境で練習できている。練習環境を求めて浜松に来た。市民の応援をもらいながら、浜松から世界を目指したい。

 ■プロフィール
 神野大地(かみの・だいち) 1993年9月、愛知県津島市生まれ。中京大中京高から青山学院大に入ると、3年時の箱根駅伝往路5区を1時間16分15秒の区間賞で優勝に導き、4年時も連覇に貢献。卒業後はコニカミノルタを経てプロに転向。マラソンの自己記録は2018年東京マラソンの2時間10分18秒。プロ野球・ヤクルトの大ファン。身長165センチ、体重46キロ。
 〈2021.12.5 あなたの静岡新聞 など〉

大会結果をおさらい 浜松市北部は連覇

 第22回静岡県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催、県、県教委、県スポーツ協会共催)は4日、県内全35市町37チームが参加し、静岡市内の12区間42・195キロで行われた。市の部は浜松市北部が2時間12分16秒で2連覇を達成し、町の部は吉田町が2時間17分53秒で初優勝を飾った。昨年に続いて沿道での応援自粛を呼び掛けるなど、新型コロナウイルス対策を徹底しての開催となった。

市の部で連覇を達成した浜松市北部のアンカー神野大地選手=草薙陸上競技場

 市の部は浜松市南部が2位、御殿場市が3位。町の部で3連覇を狙った清水町は2位、長泉町が3位だった。人口1万5千人未満の市町の1位に与えられるふるさと賞は西伊豆町が受賞。敢闘賞は前回より記録を伸ばした伊豆市、菊川市、熱海市が選ばれた。
 浜松市北部は2区柘植源太(浜松中川小)の区間新の快走で首位に立って独走。最後は2位に2分以上の大差を付け12区神野大地(セルソース)がフィニッシュテープを切った。吉田町は10区田中毬愛(大阪学院大)が区間賞の走りで混戦を抜け出し、11区福世翔哉(島田高)がリードを広げて逃げ切った。
 大会は市の部に23市25チーム、町の部に12町12チームが出場した。スタートの県庁前からゴールの草薙陸上競技場まで、444人の選手が初冬の駿河路を駆け抜けた。
 〈2021.12.5 あなたの静岡新聞〉

なぜ活動拠点を浜松市に…

 4月に都内から浜松市に移住した。以前から指導を受けていたロンドン五輪代表でスズキアスリートクラブの藤原新・男子マラソンヘッドコーチの近くでトレーニングに励みたいとの思いと、練習環境が決め手だった。浜名湖や佐鳴湖周辺、四ツ池公園陸上競技場などで日々走り込んでいる。

神野大地選手

 山登りの名ランナーは近年マラソンで結果を出していない-。そんな指摘が一部である。神野も東京五輪出場を逃し、成績だけ見れば試行錯誤が続く。「まさに僕がその通りになっている。だけど、箱根があったから今の自分がある。応援してくれる人のためにも自分が結果を出して定説を変えたい」
 箱根での輝きは人生最大の喜びだった。それを超える舞台は五輪に他ならない。節々で最良の選択をしてきた自負はある。「浜松で一歩一歩着実に階段を上っている実感がある。自分はまだ燃え尽きていない」
 〈2021.11.6 あなたの静岡新聞 記事から抜粋〉

「山の神」と呼ばれるようになった原点は… 

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