「ポストモダン思想詰め込み修行合宿」のご案内

 東北大学教養学部〈焼き畑〉コースを創設しました。これを記念して特別企画「ポストモダン思想詰め込み修行合宿」をご案内します。

 東北大学教養学部〈焼き畑〉コースは、大学の既存の学部に「提供された」枠組みの中で精神の修養か何かとしてパッケージされた教養を否定し、魂ゆさぶる野蛮な教養の道を〈焼き畑〉的に熱く突き進む「学部」です。

 今回ポストモダン思想をテーマにしたのは、まさにそれが〈焼き畑〉的な熱さを帯びた1968年前後のムーブメントの中で花開いたものだからです。権威を否定しつつ社会のオルタナティブを模索し続けた当時の若者の情熱は、今日から振り返れば〈焼き畑〉的なものだったのです。

 開催期間は9月11日(日)~18日(日)の8日間。ジャック・デリダ、ミシェル・フーコー、ロラン・バルト、ジャック・ランシエール、ルイ・アルチュセール、スラヴォイ・ジジェク、クリスティン・ロスの7名の思想家の関連書籍や著書を、1日1冊のペースで朝から晩までバリバリ読んでいきます。仙台市内で対面で開催することを想定していますが、オンラインでも参加が可能です。

 目的は主に本をバリバリ読んで議論するという「知的修行」それ自体です。当初は「入門合宿」と銘打っていましたが、1日で1人の思想家を本格的に入門(?)するのはまあ無理なので、誤解のないよう改称しました。

 そもそも、担当者にポストモダン思想を専門的に研究している人はいません。正確な読解より熱い議論を主眼としています。すでに「興味はあるけど予備知識が必要そうだから参加するのは止めとこうかな……」という殊勝な声を漏れ聞いていますが、予備知識は必要ありません。前述した7名の思想家に関する予備知識を完璧に備えてこられても、担当者が困惑するだけです。

 初日はイントロダクションとして『民主主義は、いま?――不可能な問いへの8つの思想的介入』を読みます。詰め込み候補になりつつ惜しくも採用されなかったジョルジョ・アガンベンやジャン=リュック・ナンシー、合宿で扱うジジェク、ランシエール、ロスの文章が収録されています。

http://www.ibunsha.co.jp/books/978-4753102877/

 後の7日間は、各思想家に割り当てられた担当者が選定した課題図書を読み進めていきます。課題図書はまだすべて出揃ってはいませんが、参考までにすでに決まっているものを挙げると、重田園江『ミシェル・フーコー』、鵜飼哲『テロルはどこから到来したか』(デリダ)、ランシエール『哲学者とその貧者たち』があります。

 みなさまのご参加をお待ちしています。

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結局〈焼き畑〉的熱さって何なんだ!? 詳細はこちら!↓

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