『グローバル・グリーン・ニューディール』5

原発の建設を受注していた東芝が、当初合意した予算を40億ドル超過し、総工費は120億ドルになるとの見通しを発表したのだ。サンアントニオ市とCODlSは相当額の損失を被りつつも、原発新設計画から撤退することを決めた。こうして風力発電へと大きく門戸は開かれたのだ。結果的には、これは賢明な判断だった。現在、原子力発電施設の建設と運転に係る均等化発電原価(LCOE)はメガワット時あたり112ドルだが、前述の通り、風力発電は29ドル、実用規模の太陽光発電は40ドルである。

テキサス州は現在、全米一の風力発電量を誇り、その最大出力は世界第5位の国に次ぐ位置にある。2017年には風力が同州の発電量の15%を占め、これは現在のEUの自然エネルギーによる発電量に指摘する。

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