『グローバル・グリーン・ニューディール』15

今日、化石燃料文明を崩壊させているのは市場の力である。しかも崩壊は溝のスピードと範囲で進んでおり、化石燃料エネルギーは、これまで起きたどんな経済崩壊とも異なるカーボンバブルを生じさせている。
各部門が次々に化石燃料と決別し、よりクリーンな再生可能エネルギーやグリーン技術と結びつくことで、化石燃料文明からの脱却が加速している。臨界点は2023年に来るとの予想もあれば、2035年になると言う予想もある。様々なシナリオと予想比較すると、決定的なポイントはどうやらその中間あたり、すなわち2028年あたりに化石燃料文明が崩壊する事になりそうだ。

ピア・アセンブリーがなければ、アメリカを始め世界中の人々は、政治からの疎外感を深めるだろう。誰も自分の声に耳を貸してくれず、見捨てられ、自分の知恵に頼るしかないのだと。恐怖と孤立、この2つが合わさってくすぶり続ければ、いずれ爆発し、市民生活の基盤そのものをバラバラに壊しかねない。ピア・アセンブリーは気候変動に直面してコミュニティーが抱える無力感を、この先何十年、何百年にもわたって人類が持ち続けなければならない生物圏に対する責任感へと導く道なのだ。

第一次産業革命の「若い」インフラは、1860年から1890年までの30年間でアメリカ全域に整備された。第二次産業革命の「若い」インフラは、1908年から1933年までの25年間で構築された。期間が短縮できたい人は、第二次産業革命のインフラが既存の第一次産業革命のインフラをもとに構築された点にある。とすれば第三次産業革命のインフラは、2つの産業革命のインフラその1部は転換を促進する上で役に立つをつくり直すことで、20年、つまり1世代の間に構築できると予想される。
私たち一人一人が強い意志と決意を持ち、コミュニティーの一員として、国全体の取り組みの1部として自らの役割を十分に果たしていけば、2040年には現実になるはずだ。

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