トランプ氏の復帰 vs.チャック・シューマー氏の最後の大麻銀行改革推進
2024年まであと6週間しか残っておらず、チャック・シューマー上院多数党院内総務(民主党、ニューヨーク州)は、大麻銀行改革を達成するという長年の公約を果たせていないとして批判の高まりに直面している。現在、彼は任期が終わる前にゴールラインを通過するために、ヘイルメアリーの取り組みを始めている。
国会議事堂の上院議員らはポリティコに対し、「確率は低いものの、大麻銀行法案がレームダックで成立する可能性をまだ期待している」と語った。
何が起こったのか: 2023年9月に安全かつ公正な執行規制(SAFER)銀行法
(SAFER)を委員会公聴会に提出したシューマー氏は、中間選挙前に可決が必須の法案に同法案を添付することで法案を前進させるつもりだった。しかし、声高な支持にもかかわらず、議事妨害ルールを克服するには共和党の支持が不十分であるとして、同法案の上院での採決を求めなかった。このためらいと、今月の共和党の選挙人急増後の民主党の優先順位の変化と相まって、レームダックセッション中に大麻銀行改革への期待はほぼ消滅した。
そして現在、上院民主党は、迫り来る12月20日の政府機関閉鎖を回避するための予算案の可決や、1月に政権を放棄する前に司法長官の任命を完了させるなど、より当面の立法課題に取り組むべく急いでいる。
共和党が議会を占拠する一か八かの賭け
マリファナ合法化に反対するサウスダコタ州のジョン・チューン上院議員が、ミッチ・マコーネル上院議員の後任として上院多数党院内総務に就任する予定である。チューン氏と保守的な下院議長マイク・ジョンソン氏が指揮を執ることにより、大麻改革への道はさらに狭くなる。ジョンソン氏は銀行改革を含む大麻関連法案のほとんどに一貫して反対票を投じてきた。
批評家たちは、民主党は美辞麗句や最善の努力にもかかわらず、実質的な大麻改革を実現するには至っていないと主張している。彼らがチャンスを逃したことで、業界は今後も続く金融不安に備えている。
一方、先週の木曜日、マリファナ推進派のマット・ゲイツ氏が米国司法長官への指名を撤回し、大麻にあまり好意的ではないドナルド・トランプ次期大統領の側近であるパム・ボンディ氏が後任に指名されたことを受けて、大麻株は急落した。
将来に向けて
退任する民主党政権下で有意義な大麻改革が実現する可能性が薄れる中、支持者らは次期共和党指導部に頼るほかなく、ドナルド・トランプ候補が8月にマール・ア・ラーゴの邸宅で表明した立場を受け入れてくれることを望んでいる。
「合法化するにつれて、私もますます同意するようになりました。なぜなら国中で合法化されているからです」と次期大統領は語った。