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30代をそこそこ過ごしてみた今、なにを感じるか。

”30代になったら、どんな世界が待っているんだろう”

漠然と、どこか後ろ向きなイメージを持ちながらそう思っていた10代・20代の頃。
実際に迎えた30歳の誕生日の前と後では特段何も変わらず、良くも悪くも「なんだ、こんなものか・・」と思ったのを覚えています。

そして34歳の誕生日を迎えた今はというと、端的に言うならば
毎年毎年、歳を重ねるほどに、とても楽しい。

もちろん大変なこともたくさんあるけれど、それ以上に日々振り返ると楽しくて、このままいくと来年はどれだけ楽しくなってしまうのだろうと思うほど。

そう思わせてくれたここ一年での出会いについて、自身の振り返りとして書きたいと思います。


会社を通じて、会社以外に目を向けたくなった

20代の頃はとにかく目の前の仕事に全力で、球団との協業事業メインに携わったあと、後半は学生時代からの夢だったヘルスケア事業の立ち上げから運営までを5年ほど担当していました。

いよいよ訪れた30歳はというと、”買収直後の子会社への出向”という、自分の中では第二章的な幕開けでした。
経営層8名+担当私1名という人員でいざ出向してみると、どちらかと言えば競合他社と仲が良く、過去も投資会社による買収が続いていたその会社での環境はアウェーそのもの。

ひとまずは新たな環境に受け入れてもらうために自分でできることをやろうと、少しずつ社内の人脈を築くところから始めました。

それと並行して、女性向けメディア立ち上げのミッションがありつつも「aタグ」の意味すらわからなかった私は、仕事後にweb制作の学校に通ったり、その後経営企画に移り広報担当になったときはまた丸一年勉強してPRプランナーの資格を取ったりと、とにかく成長に向けた試練の時期だと思い勉強漬けの日々を送りました。

出向して1年経ったころには新しい環境にもようやく慣れ、仕事もスムーズにできるようになり、徐々に同僚との距離も近づいていきました。
(あるとき「最初は親会社からのスパイだと思っていました」と言われたときは本当にびっくりした。)

副業OKだったその会社は、会社員をしながら自分で個人事業でメディアをいくつも運営したり、飲食店コンサルの会社を経営をしたり、映画解説者として数々のイベントや番組で活躍しているような人が身近に何人もいるような環境。
これまで会社員としての人生しか歩んでいなかった自分にとって、その人たちから聞ける話は本当に面白くて、何より毎日とても楽しそうで、自分ももっともっと人生を楽しく過ごしたいという思いが強くなっていきました。

2019年3月28日。
そんな出向先でメディア担当時代に協業先として出会っていたスクールウィズの太田さんのFacebookのフィードで、TABIPPOのこと、そしてPOOLOのことを知りました。

当時の私は、とにかく会社以外のサードプレイスを探していたように思います。

翌日に迫った出向先での最終出社を終えた後は、19年4月から帰任先でのキャリアパスが待ち構えている。
敷かれたレールをひとたび歩み出してしまえば、良くも悪くも目の前のことに真っ直ぐになってしまい、外の価値観に触れる機会を持てなくなってしまうのではと、どこか怖く感じていました。

そんな中で目にした『次世代のグローバル人材』『学びと刺激と楽しさに溢れる1年間』という文字は、まさに当時の不安を拭ってくれるようでとても魅力的に見え、何より『1期生』というワードに心惹かれました。
恐らく完成されたものではなく、運営側の試行錯誤を間近で感じながら一緒にプログラムを形作る過程に携われそうな感じが、職場以外のサードプレイスにぴったりな気がしたのです。

帰任先での目まぐるしい日々に何度か説明会に行くチャンスを逃しながらも、なんとかGW初日の説明会に再度申し込み、たまたま空いてた最前列で代表しみなおの『次世代のグローバル人材とは』という話を聞いたとき、軽く衝撃を受けました。
これまで大企業の組織の中ではこんなことを言う人に出会ったことがなかったし、英語が話せない自分も受け入れられた気がしてなんだか嬉しかった。

そして『利他主義』という、私自身も大切にしている価値観を前面に話されていた内容にとても共感し、この気持ちが冷めないうちにと帰り道でエントリーしたのが、直近の33歳を素晴らしく楽しい一年にしてくれた全ての始まりです。 


職場でもスクールでもないコミュニティでの出会い

POOLOに参加してみてどうだったかというと、相変わらず仕事も全力だったので、正直平日の講義にはほとんど行けず、初めは日々物凄い速さで飛び交うslackにもついていくことができませんでした。

そんな中でもたまたまプログラムスタート当初に、個性豊かな3人と個別で飲みにいく機会がありました。
職場の同僚でも、学生時代の友だちでもない自分の中で新たなカテゴリの人たちと、初対面なのにずっと昔から知っていたかのように意気投合した夜はいまだに忘れません。

「社会人になってからもこんなに仲良くなれる友だちができるんだ」とまでに思えたのは、同じビジョン・コンセプトに共感して集まったメンバーだからでしょうか。

これまで仕事で関わる人とはどこか一線を置いてしまっていて、学生の頃の友だちともライフステージが変わるとともに何となく気を遣うようになったりしていた中、純粋に人として大好きだと思える友だちとこの歳で出会えたことは自分の中でとても大きな出来事だったし、POOLOに入ったことによる何よりもの収穫です。

会社以外の人と過ごす時間を増やすことを目標にPOOLOに入ったのですが、以前は月間6件中4件は職場の人と飲んでたのが、とある月は14件中12件がPOOLOを通じて出会った人との時間になりました。

泳げないのにサーフィンに挑戦したり
現地集合で台湾旅行に行ったり
幼稚園ぶりに餅つきをしたり
レンタルスペースを借りてみんなで料理したり
家で珈琲豆を挽くようになったり
サウナ・スパ健康アドバイザーの資格を取ってみたり
ゴチバトルをやってみたり(惨敗)
・・・

この一年を振り返ると、POOLOのみんなとの出会いがなければ到底経験していなかった楽しい思い出ばかり。
素敵な出会いに、ただただ感謝です。


視野の広げ方は、横軸だけでなく縦軸もあると気づけた

20年3月からコロナ禍において在宅勤務となり通勤時間が無くなった分、これからの過ごし方について考える時間も増えました。

痛感したのは、せっかく同じ1期生としてのご縁を持ちながら、全然話せていないメンバーがたくさんいること。
第1期が終わる前に少しでも多くの人と話したくて、個別に「はじめまして」の連絡を取って、複数人で何度かオンラインで話す機会をもってみたりしました。

別業界に勤める社会人はもちろん、学生や、休学して自分の好きなことに時間を投じている人、フリーランスとして働く人。
職業もバックグラウンドも違う人たちの話を聞くたびに、本当に楽しくて、外の世界へのハードルもだいぶ下がりました。

そしていろんな話を聞かせてもらうにつれて、自分も代わりに何か提供できるようになりたいという想いが強くなり、仕事の合間にコーチングの勉強もはじめました。つい先日認定コーチの資格を取ったのですが、一年前には想像もしていなかったこと。


そんな中でふと、自分の中で考え方に変化が生まれました。

もともと「視野を広げたい」という根本欲求が強く、会社員ではない働き方にも目移りし、大企業という組織のなかでキャリアアップしていくことにどこか抵抗すら感じてました。

ただ、これだけ多様な価値観に触れられる環境に身を置いているのであれば、自分の今いる場所に軸を据えて、さらに真っ直ぐ上に成長することで、自身の視野を効果的に広げることができるのではないかなと。

「転職」「起業」「移住」
まわりの人の動きに気を取られ、正直自身の居場所に不安を覚えてしまうこともあるかもしれません。けれど、人には適性もあって、学んで成長し続けられる環境であれば、別に一つの会社でキャリアを積むことも悪ではないんじゃないかと思います。

いまは社内起業家育成プログラムの事務局として新規事業のサービスデザインに携わっているのですが、この仕事はとても楽しいし、参加者を全力でサポートしたいと思えるし、さらに専門性を磨いていきたい仕事。

エキスパートの立場で、これまでとまた違った景色を見てみたいと思えるようになりました。

こんなにも日々いろんな刺激を受け、自分の考えと向き合い、総じて楽しいと思える毎日を過ごせているのは、個性豊かで素敵な人たちとの繋がりのおかげです。


「未来はいつでも楽しい!」

これは昔とってもお世話になった人に頂いた言葉。

20代のうちはピンときていなかったけれど、いまは心からそう感じる日々。
当時の自分に、そしていま10代・20代の人たちに声を大にして伝えたい。

心から尊敬する人からこの言葉を頂いたように、私も次の世代にこの言葉を届け続けてあげられる人でいたいなと思います。


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