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Shopifyの機械学習を使った資金繰り支援サービス

※この記事は、現時点でまだ日本語になっていなかった下記記事を要約したものです。間違い等あったらご指摘ください。
How Shopify aims to level the playing field with its machine learning-driven model of lending | TechCrunch
https://techcrunch.com/2021/04/28/how-shopify-aims-to-level-the-playing-field-with-its-machine-learning-driven-model-of-lending/

Shopifyの成長事業:Shopify Capital

Shopifyはここ5年間、金融サービスを成長させており、現在は20億ドル(約2,160億円)の資金をビジネスオーナーに提供していると発表した。

この金額だけでも驚きだが、その仕組みは機械学習に支えられており、非常に興味深い。

機械学習でビジネスの成長を予測

Shopifyには、Shopifyでビジネスをしているビジネスオーナーの売上データやウェブサイトのトラフィックデータが蓄積されており、これを使った機械学習モデルにより、資金提供すれば更に売上を伸ばすことが可能か、判断することができる。

Shopifyが予測に利用するデータ
・当該ストアの(オンライン/オフライン)売上データ
・当該ストア(オンライン)のパフォーマンス
・(他のサイトを含む)7,000万のデータポイントからみた、当該ストア商品の売れ行きトレンド※意訳

ビジネスオーナーが資本政策に走る前にオファー

上記のようなデータを利用して、ビジネスオーナーが資金需要に気づく前、ひいては自分のストアの売上が伸びるのか、分析を始める前に、資金提供のオファーを行う仕組みになっている。

ビジネスオーナーがこの事前オファーを承諾すると、2-5営業日で現金が手に入る。

既存の金融サービスとは「売上に対する金利」「人権問題」で差別化

Shopifyの資金には売上が発生するまで金利がつかないオプションがあり、ビジネスオーナーは提供された資金を使って売上を伸ばすことで、結果的にShopifyの収益が上がる、というビジネスモデルが設計されている。(よってビジネスオーナーは売上高と支払いのタイミングズレなどの心配がなくオファーを受けることができる。)

また使っているデータがビジネスのパフォーマンスだけを見るため、ビジネスオーナーの学歴・宗教・人種・ジェンダー等と関係なく資金提供を行う。既存の金融サービスで資金調達に苦労してきたビジネスオーナーにも使いやすい。

ビジネスオーナー支援の意味で、これまで最大100万ドル(約1.08億円)だった融資枠を2倍の200万ドル(約2.16億円)に拡大することもアナウンスした。

最大の利点は返済計画の可視化

融資方法は2種類で、売上時点の金利か、通常のローン返済から選択できますが、いずれにしても「固定の手数料を請求することで、加盟店はShopify Capitalから融資を受ける前に、返済額を正確に把握することができます。これらの金額は、融資期間中に変更されることはありません。」(Shopify社、DeepL翻訳)

現状の機械学習モデルは、ビジネスオーナーの最低売上金額を90%の精度で予測することができるため、このようなサービスが可能になっている。

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