JIS丸めってなに?

1)JIS丸めとは?

 JIS Z 8401 に規定されている端数処理の方法のこと。
 端数が"5"ぴったりの時に偶数に丸めるので偶数丸めとも言います。

2)どうやるの?

 次のフローに従って処理しよう

 ここでは、端数処理後に合わせたい桁数の一つ下の桁を"丸めたい桁"とします

 丸めたい桁の数字が…? → 4以上 → 切り捨て
       ↓     → 6以上 → 切り上げ
      5のとき
       ↓
 丸めたい桁のさらに一つ下の桁が…? → ある → 切り上げ
       ↓
       ない
       ↓
 丸めたい桁の一つ上の桁の数字は…? → 奇数 → 切り上げ
                   → 偶数 → 切り捨て

3)四捨五入じゃダメなの?

 丸めの誤差を四捨五入よりも小さくできます。
 丸めたい桁の数字が1~9で均等な確率で現れるとすると、真ん中の"5"を常に切り上げてしまうと、少しづつ数値が大きくなってしまいます。

 JIS丸めでは、一つ上の桁が奇数か偶数かで切り上げか切り捨てが決まり、その確率は1/2なので丸めによって数値が大きくなりにくいのです。

 もちろん、本来丸めは一度で行われるべきですが、計測値の最小桁はすでに丸められているのでこのような処置が必要になります。

いいなと思ったら応援しよう!

分析実務たん(JIS準拠)
もし、わたしの活動を支援してくださるならサポートをお願いします。いただいたサポートは、書籍の購入などわたし自身の学びと提供できる情報のために使わせていただきます。