見出し画像

仮想通貨の夜

某日、こんな夢をみた

「ではみなさんは、そういうふうに金だと言いわれたり、血と汗と涙の結晶だと言いわれたりしていて、この紙切れのために人が争ったり、殺し合いをしたり、迫害したり、罵ったり、高層ビルに設置された細い鉄骨を渡らせられたりと、この偉そうな人物が印刷されている紙切れは何かご承知ですか」先生は、黒板こくばんにつるした様々な通貨貨幣が並べて貼り付けられた板を指さしながら、みんなに問いをかけました。」

初めてのビットコイン

最近色々と停滞してアレなので、と言うか、去年サイトを請け負ったフランスのレストランからの支払いが政府の給付金振込頼みだと言う、どうしようもない状況でございます。なので、パパは仮想通貨で一発勝負のギャンブル・・・・いや、余剰資金で「勉強」をしてみる事にしました。

なお、今回の勉強にあたっては、できるだけ軍資金が必要となります。返済の目処がついたので、我が家の大蔵省にお伺いを立てたのち、ファミリー銀行から3万円ほど借金いたしました。利子は妻への接吻となります。元々は全部自分の貯金ですが。担保は、手持ちの現金です。投入額は合わせて約11万円。

あっと言う間に一万二千円儲けてる

でも単なる一万二千円相当の儲けであって、そもそも現在EUに居るもんで、一万二千円程度のユーロではロクな使い道がない。手始めに、まずは3割を法定通貨で普通銀行口座に預金、駄菓子屋で豪遊、スーパーの発泡酒の一番安い奴で自分へのご褒美、家族連れて吉野家の牛丼でご馳走で、翌日の昼は豚骨ラーメン定食白飯一杯餃子3個付きにしようねと語り合いながら、風呂入って寝る・・・・事さえできねえじゃあないか。このやろう。

私には修行僧の様に再投資で裁定取引を延々を繰り返すしか道がないのです。取引を丹念に繰り返せば繰り返すほど、一歩一歩と、一家団欒で吉野家牛丼の夢が近づきます。精進します。合掌。

ところで、法定デジタル通貨はどうなる?

中国をはじめとして、インド、ナイジェリアでも仮想通貨が規制や禁止される動きがある中、実は過去にも何度も禁止されているけど、結局みなさん仮想通貨やってらっしゃるらしいです。規制回避のテクなどもYoutubeで共有されてるし。

表向きの禁止の理由としては、国民の財産を守るためと、資金洗浄などの犯罪に使われたり自国のデジタル通貨の邪魔になるのを避けるために、禁止しようとしているらしい。その他、ツイッターなど各所で言われている実しやかな理由は憶測でしかないと思います。

ところで、国際決済銀行では、中央銀行に裏打ちされたデジタル通貨の主な特徴として好ましい14項目を発表しているそうです(bbva)。その中でも主な物が:

*普通貨幣と価値が同じで急激な価値の変動が防止されている事
*ネット・実店舗の両方で、年中いつでもどこでも使える事
*お金の発行と流通が無料か超低コストな事
*ハッキングやシステム異常などに対して安全で即復旧可能な事
*異なる銀行システム間で取引可能な事
*中央銀行がサポートする事により信頼性と合法性がある通貨である事

現在のビットコインやその他の仮想通貨が上記の何項目を完全に満たしているかと言うと、不安が残ります。元々ビットコインの設計思想は、中央集権システムに頼らない、分散システムが基礎となっているのが下地になっているので(ビットコインの論文)、比較するべきでもないのかもしれない。それぞれ目的も思想も違う。

現欧州中央銀行総裁・クリスティーヌ・ラガルド氏の演説を聞いていると、法定デジタル通貨は、社会全体へのインパクトを注意深く考慮しながら、現在の普通通貨に加えて使う物だと位置付けている様です。法定デジタル通貨の機能的な面な話になると、言葉を慎重に選んでいる節があります。

なので、法定デジタル通貨は現在の普通の通貨を置き換えるものでもなく、ビットコインなどの分散形の仮想通貨を駆逐する為のものでもなく、どっちが勝つか負けるかの様な話ではなくて、各通貨同士がお互いに補う関係になると思われます。

既に実在の一般的な法定通貨の価値に紐付けされている「ステーブルコイン」と言う仮想通貨が重宝されており、不安定な国内経済に悩むアフリカの国などでも実際の商売に活用できるのではないかと言う意見もあります(取引所大手coindeskの記事)

国際決済銀行が提唱している様な公共性の高い安全な法定デジタル通貨が出てくると、特定の国の偏った政治に囚われず色々な特色を持つ事ができる仮想通貨の方も便利になりそうな雰囲気ではあります。

オープンで自由なアイディアにより、政府オンリーでは持続的な解決が難しかったり、コストや利権に政治信条と人材面などでおそらく実施不可能な、社会的な問題を解決するための自律的な仮想通貨コミュニティーが生まれている事実に目を向けるべきであります。

自国の法定デジタル通貨を普及させるために仮想通貨全般を禁止する各政府には、何か他の意図があるのか、それとも、ありがちな「下々の一般庶民が下手に力を持つとマジで面倒なので、とりあえず禁止しておこう」みたいなノリなのかもしれません。クローズドソースな思考を抜け出せずに困った事になっちゃいました・みたいなケースが出てくるかもしれません。結果を実際に見てみるまでは、憶測の域をでませんね。

ブロックチェイン技術で難民支援するプロジェクトの例:

法定通貨とアイデンティティ問題

お金というのは、それぞれの国や地域で重要とされる物や人物が描かれていて、アイデンティティとは切り離せない。

17年前にイギリスがユーロを導入するかどうかで議論されていた事がありました。

ロンドンに行ったついでにロンドン市内で聞いてまわった事があります。旅行者や移民は総じて英国のユーロ通貨導入に賛成していましたが、白人は総じてノーコメント。友人の白人系イギリス人の奥さんに尋ねてみたところ、イギリスポンドはイギリスのアイデンティティと切り離せないものがあるので、イギリスが単一通貨ユーロを導入することは決して無いと、ポンド紙幣を見せながら説明してくれていました。

それぞれの国や地域の法定通貨のデジタル化には色々考えることがあって大変そうですね。

EUでも仮想通貨が怪しげな魔術か何かの危険な物だと勘違いされている

「いや〜、さいきん私も仮想通貨始めましてね〜」

いまEUにて、こんな事を言ってたらドン引きされる。

世間話で言わない方が良いかもしれない話題No. 1が仮想通貨、かもしれない。世間によると思うけど。

フランスでは仮想通貨やってるとカルト信者扱い

フランスでは、仮想通貨なんかやっていると、カルト信者扱いされるらしい。うちでも仮想通貨使ってお店始めようぜなんて言ってたら、「審査みたいなのを受けないといけなかったりして、フランスで登録している会社だと色々と難しいし面倒くさいから、ポルトガルで専門の会社を新しく立ち上げて始めた方が良い。あと、仮想通貨の事を言ってるとフランス(フランスといっても、どうせサントロペ界隈の事だとは思うけど)ではカルト扱いされるから、くれぐれも気をつけて欲しい」と言われました。25年前の、インターネットが出てきた時代にタイムスリップした気分です。あの頃、フランスには既にネットカフェはあったけど、ネットをやってるのはごく少数派。怪しいオタクしかやってない雰囲気があった。

ポルトガルでは仮想通貨は怪しげな魔術扱い

ブロックチェインを含めた新技術の数々の垣根を越えた協力を促進させる事で国内産業のイノベーションを促したいポルトガルでさえも(ZLTを参照)、国内の銀行では、仮想通貨取引所大手Coinbaseへの送金を停止している所もあります。

今日、ポルトガル人妻の親戚の子が遊びに来てくれていました。彼は今をときめくポルトガルっ子なGeneration-Z(1996年以降に生まれた新しい世代)なのですが、どうも、こう言った新技術には懐疑的。「仮想通貨は、怪しげな魔術か何かの危険な物にしか思えない。バブルで銭ゲバの道具だから、そのうちバブル崩壊して木っ端微塵になって痛い目にあえば良いと思っている」(英語からの和訳)などと18才の子に言われてしまい、オジサンは当惑しました。

我が息子も、18年後には、あんな事言うのかな?

ポルトガルのイノベーションはどうなる?頭脳流入頼みか?

と言うわけで、EUの全体を見たわけでもありませんけど、元々ヨーロッパは大体が保守的なもので、地元民の偏見が邪魔してイノベーションを難しくするのではないかと言った雰囲気。

ポルトガルでは、NGOの力で、ポルトガルにイノベーションを起こそうと頑張っている人にお会いしています。

ポルトガルの政府も、海外から多様で優秀な人材を呼び込もうと税制やビザ制度に力を入れている様です。

メディアでも、ポルトガルの住みやすさを讃える記事を幾つも見かけています。

今はコロナで誰も身動きを取れない状態ですが、ロックダウンが解除されてから、色々と面白い事が再開されるのでしょうか。

ビットコインバブルは、仮想通貨社会の出現を助けている

ビットコインが人気になる事で、仮想通貨技術の信頼性をテストできて、社会実証実験みたいな事までもできている。どっかの機関とか、趣味の範囲でコツコツとやってるだけだと、ここまでの規模での実験は不可能(過去に金子と言う人が大規模なP2Pファイル共有ソフトを作っていたことがあったらしいけど、ビットコインの論文みてると、かな〜り前に同氏がP2Pを使ったお金みたいなのを作りたいとの発言していたと誰かが書いていた様な気がするのを思い出した。なぜ思ったのか理由は不明)。お金とかのインセンティブが絡まないと、どうも興味がわかない。これで一旦金儲けできるとわかったら、それはもう、すごいことに。

ビットコインバブルのおかげで、仮想通貨界にものすごい大金が流れ込んできていて、それが燃料になって、仮想通貨を使った面白いコミュニティにも現実味が帯び始めてきています。

私の趣味の範囲ですと、音楽。音楽を誰かに聞いてもらうと仮想通貨がもらえたり、報酬の分配をスマートコントラクトで設定できたりできる。

Emanate.liveがそれです。Emanateでは、EMTという仮想通貨を預け入れておけば月額料金を払わなくても良いと言う仕組み。電電公社の電話の権利みたいなものでしょうか。

Audiusも良い感じだけど収益化はまだみたい。登録されてる楽曲の質は結構高くて、昔のレコード屋で良い曲を漁っていた頃が蘇ってくる感じ。しかも聞くのはタダだし。

これらの音楽サイトの趣旨は大体似ていて、レコード会社や権利団体を解さずに仮想通貨で利益を分配する事で、アーティストでも食っていける様にしようといった感じ。

アート方面だと、NFTなんてものがあるみたいです。普通の画像などのデジタルデータだと、勝手にコピーできるから全然ありがたく無い。だけどブロックチェイン技術で正真正銘本物を保証する血統書みたいな物をつける事で、なんとなくだけど、ありがたいプレミア感を演出できてしまうと言うカラクリ。raribleなんかが誰でも参加できるみたい。

NFTはスポーツも取り込んでいます。バスケで有名なNBA。nbatopshotと言う物ですが、所属選手たちの決定的瞬間プレー場面を収録した動画とその当時の様々なデータをパッケージ化したデジタルデータをコレクションできる。ブロックチェイン技術で、シリアルナンバー付き正規品な事を証明して限定発売する事で、プレミア感と所有欲を煽ります。将来はNFLやMLBへの拡大も考えているらしい。(記事

ブログなんかにもsteemitと言うのがあります。最近ではyoutube利用形サービスのDtube経由のコンテンツが多く、数年前と比べて文章系コンテンツが弱くなっている模様。

2015に登場したLBRYと言うのも面白い。

「LBRYは、SNSとビデオプラットフォームを主軸とする分散化プラットフォームを可能とする、ブロックチェインを使ったファイル共有と決済ネットワークです。LBRY.tv や Odyseeなどのビデオ共有サイトは、Youtubeの代わりとして使える非中央集権的なサイトです。」(wikipedia)

妻がやってるけど、参加してるだけで仮想通貨がもらえてるみたいです。Youtubeチャンネルとの同期機能みたいなのがあって、LBRYに登録して、再生されるとLBRYの仮想通貨がもらえるらしい。過去にYoutubeの収益化が難しくなった事件があって以来、失望されていたYoutubeに対抗馬が出てきたって感じ。今はまだ規模は小さくて、うまくいけば数日で吉野家の牛丼(並盛り・クーポン使用)を食える程度の収入にしかならないけど、将来は期待できそう。

未来のシナリオ(妄想入ってます)

ワインを飲みながら考えてみた。

仮想通貨やブロックチェイン、スマートコントラクト、DeFi(分散形金融)、NFT(非代替性トークン)など、それぞれ一つの技術だけでイノベーションが生まれるとは思っていなくて、他の分野の産業や技術、実社会やIoTなどが合わさって、何か社会の役に立つ事が生まれる。

妄想に入る前に、ここでのコインのルール。

----

🥇 コイン:中に人を解さず他人と送ったり受け取ったりできる仮想通貨で、実質お金。他人への送信時には、コインに伝言や落書きなどのデータも付け足すことが可能。

🎖NFT: 上記のコインを改造して、「世界に一つだけのコイン」にしたもの。主になんらかの権利の証明書として使う。

🔖 スマートコントラクト:コインに付いてくる譲渡時の条件などが書かれた契約書のこと。契約書はプログラム言語で書かれていて、譲渡時に自動的に実行される。取引が正当化どうかのチェック、同時に処理することなどを指定できる。指定の時間(死んでから三十年後など)に送金することができないので、その場合は信頼ある第三者が責任をもって実行する必要がある。

ブロックチェイン:過去の全コイン取引の記録簿で、改竄が簡単にできない仕組みになっている。

----

* 弁護士さんは、ブロックチェイン技術とスマートコントラクトに精通していないと仕事にならなくなりそう(ソース失念)。

* ブロックチェイン界のグーグル:近い将来には、世界の全ての情報をブロックチェイン化する事を標榜とした会社がでてくるかもしれない。ブロックチェインの検索やマッチングに特化したブロックチェイン検索エンジンがでてくるかもしれない。すでにこう言ったものがあるけど、誰でも使えるほどユーザフレンドリーでは無い。(妄想)

* データの海を渡るために、さらに複雑な事が求められるため、データベースのユーザインターフェースが画期的な進化を遂げる。それがまた別の分野でのイノベーションを加速させるのに役に立つだろうと思う。いまのUI/UXがそっちに繋がっていきそう。

* 会社NFT: 株や配当金分配の権利書もついている感じ。役員と社員(一時スタッフ含む)は、それを所有する事になるかも。仕事の契約NFTとリンクする事で仕事の成績を辿れます。会社のレビューを残せる機能付き。ブラックかどうかの判断は自己責任。本物のブラックは会社を潰して新しく作れば履歴が綺麗で真っ白に。

* 仕事の契約NFT。社畜になるかならないかはユーザ次第。学歴職歴よりも、このコインの積み重ねが求職時に見られることになるんじゃないでしょうか。

* 商売許可NFT。「どこのだれ様の許可もらって商売やってんだ?」と因縁つけてくる人からあなたを守ります。

* 結婚や同棲の証明書がNFTになるかもしれない。重婚問題もP2P監視で解決。

* 居住ビザもNFT化されそう。

* 仮想通貨SNS: 何かをする事に特化したコミュニティのサイトには、独自の特化した機能を備えた仮想通貨コインを持つ事が普通になるかもしれない。なんらかの情報やデータ(情報惣菜とか)をNFTとして販売して小遣い稼ぐのもあり。

* 出会い系NFT:彼氏・彼女を探せるNFTが出てくるかもしれない。プロファイル付きNFTをサイトに出しておけば、誰かが連絡してきて、合意があれば交際開始。交換日記機能付き。変な事を書いたらデジタル刺青で黒歴史になるリスクもある。過去レビューが残るので、毎回のお付き合いが真剣勝負。最初の数回のおつきあいは多めにみてほしい。

 * 動物愛護系NFT:生まれたペットの譲渡の条件から血統書までカバーする。引き取り手を探す事も可能。

* 売ります・買います・あげます・欲しいです系サイト

* クラウドファンディング

* 物流

* 災害時の物資配給および身元確認NFT

* ライフラインコイン:電気ガス水道などを購入したり売ったり交換したりと色々取引ができます。

* 水や食料流通の最適化NFT。世界の飢餓問題と食品ロスを解決するエコなコイン。IoTなスマートトイレとリンクして、ダイエットや健康管理機能もついています。

* 民泊の予約証書と鍵・レビューが一緒になったNFT

* 家族コイン。肩たたき券的な何か、子供のお小遣いなども。お小遣いちょう・連絡簿機能付き。

* おばあちゃんの知恵袋NFT。あなたの知恵を共有して稼ぎませんか?投げ銭機能付きで、所有者には収入が入ります。手数料をご負担していただく事で孫へのお小遣い送金サービス、相続機能もついてます。このNFTの譲渡が可能ですので、人気があるものは値段が釣り上がると言う仕組みです。お孫さんへのプレゼントとしてどうぞ。

* レシピNFT。レシピ共有してお小遣いを稼ごう。基本仕様はおばあちゃんの知恵袋NFTに準じます。

* 家庭教師NFT。勉強などを教えます的な人と生徒さんを結びます。レビューが無い人や極端に悪い人は・・・つまりそう言う事です。

* 保険証書NFT。保険です。全てはスマートコントラクトで良心的で明瞭会計な保険です。保険申請時は保険会社へご返却ください。自動処理されます。でも、保険会社が潰れてしまったらデジタルゴミになります。

* 遺書コイン。葬式費用の支払いなども、このコインさえあればご本人がお亡くなりになった後でも心配はございません。市役所に送るとスマートコントラクトが動作して、あとは良い様にやってくれます。自動遺産分配機能付き。お坊さんの手配やプライバシー絶対厳守で安心のハードディスク供養などはオプション料金で業者委託となります。最長13回忌までサポートいたします。遺言も各方面へ自動的に送信されます。独り身でも安心です。

* ガチャガチャの景品NFT(見本以外の景品も出ることがあります):別に出資者とか募ってないけど、ゆる〜くやりたいんですよね。誰でも「コスモス」の製品を発表して、憧れのコスモスのガチャガチャを運用できる夢のビジネスモデル。別にコスモス限定でなくても良いけど。他社の真似する際は「エホック」「タカワソミー」とか「ハンダイ」とかにして大人の事情に配慮してほしい。中に入れるおもちゃはデータ付きNFT・台紙画像付きで販売、そんな感じ。仕入れは手数料払って取扱業者に払うか、勝手にオンライン駄菓子店やらを経営して、自分で仕入れるなり適当にやってほしい。

* ニュースサイトなど公共性の高いものは、複数のサイトがプラットフォーム窓口になって、なんらかの形で生じた利益を仮想通貨を使って分配する形になるかもしれない。

* 不動産NFT。特に発展途上国で。(身分証明書をもたない発展途上国の人々」ノースカロライナ大学 ニル・キシェトリ教授)

* 政治参加NFT。国政から近所の下水組合まで。

* 健康保険証NFT

* 税金や社会保障コイン。税金の見える化で安定した社会を実現。匿名性を維持しながらでも自分の払った税金や社会保障費の行き先をトラッキングできるし、もしかしたらお金を必要としている市町村や部署や機関などがふるさと納税的に税金クラウドファンディングで税金を募るシステムになるかもしれない。

* プレミアム黄金最中コイン。業界スタンダードなスマートコントラクトで色々と安心。万一の際は「全てはスマートコントラクトがやりました」「仕様です」「バグです。」となどと適当に言い逃れが可能。具体的にどういうカラクリになるのか知らないけれど。

以上、色々考えてみました。

仮想通貨が色々な人や考えを引き寄せ合う媒体となり、色々な考えや技術が垣根を越えて、必要に応じて人・物・事が、必要に応じて一箇所に集まり、問題を次々と解決していくみたいなイメージ。

技術の進歩が更に加速する。

「考え」の収束と「場」の合流が鍵になる

「考え」のコンバージェンス(収束)と「場」的なコンフリューエンス(合流)が鍵になる。

「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」によると、単体の技術ではそれほどインパクトが無かったものが、他のものと合わさる事で、いままで不可能だった事が可能になったり、驚異的な発展をとげてしまったりする。そうして技術の進歩が急激に加速していくと言う。

生きがい、ありますか?

なんと海外では「生きがい」がデビューしていた。

幼稚園のころ、一人で何かに熱中して遊んでいたら、友達が自然と集まってきてみんなでやり始めた様な、あんな感じ。

例えば、音楽つくるだけで時間と金とエネルギーすごく使うし、コラボやりたいならメンバー募集しないといけないし、利益の分配が面倒くさそうだし、マーケティングや宣伝が大変。中抜き権利団体やレコード会社にお金を吸われていたら、アーティストは干からびて、音楽作れなくなってしまう。生活と好きな事の両立、そんな人類有史以来の懸案を、仮想通貨を使って解決しようとしている。

これから技術進化の速度が急激に早くなっていく。人間の寿命だって伸びる。と言ったところで、さらにまた別の次元の悩みが出てくる。

定年退職が事実上消滅します。死にたくても死ねなくなります。ただひたすら生きるしか道がなくなります。死ぬまでの時間が伸びるんです。

日々精進して勉強していないと、若くても老害になって、周りの人を苦しめるだけの厄介者になってしまいます。

好きな事が見つからないとしたら、暇で退屈で仕方がない事に悩む事になります。これでは自由がある独房住まいです。狭い部屋の中で、ただ何もしないで一人で時を過ごす苦痛を味わいます。

今やってる仕事こそが全てだと思っていても、数年後にはその仕事がなくなっているかもしれない。技術進化の速度が急激に早くなると、社会の変化も急激に早くなるから。また別の事を探しておかないといけない。結局は元通りの堂々巡り。好きな事がみつからないのは辛い。

将来に備えて、自分も他人も、考えるだけで幸せになる、わくわくするような素晴らしい事を考えよう。