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【プレイ感想】オクトパストラベラー II

2018年にリリースされた前作の続編。前作は3年前に遊んでいたっぽい。オクトラ2はリリース年の2023年には買ってたけどなんだかんだで漬けてしまっていたので今やることに。1年程度じゃきかない漬物がたくさんあるのですが、まあそれはそれとして……

8人の旅人がそれぞれの目的をもって世界を冒険する。いずれ道は交わり、共に旅をする。そしてその道は、やがて大きな一つの道にたどり着くこととなる。ドット絵と3DCGが融合したHD-2Dは健在。西木康智氏が手がける情感豊かなBGMも健在。つまりいつも通りってことですね。

2からの新システムとしては昼夜の概念が出たところ。8人のフィールドコマンドも昼夜で変わるし、街の様子も変わる。住人は移動するし、出来ることも変わる。こういうシステムの拡張は純粋進化という感じでいい。ストーリーにも通じる部分となっているのでうまいことやってるなーと思った部分でもある。

クロスストーリーで2人の掛け合いが増えているのも良い。まあ組み合わせは固定なので、好きな組み合わせで提供されなかったときは、まあマイナーカプだったということで(着火)。ついでにクエスト間の会話も増えていたのがうれしい。なんだかんだ前作は会話を逃すと聞く手段がなかったか、あるいは限られていたかで「一緒に旅してる感」があまりなかった。というかテイルズのスキットみたいに振り返れるようにしてもバチは当たらんと思うんですが、3が出たら振り返りできるようにしてもらってもいいすか?

あとカヌーで移動できたり、船を使って大陸間を移動できたりといった点も驚いた。JRPGにおける「飛行船」の文脈ですね。というか、逆になんで今までなかったんだろう、とも思った点だったので、どちらかといえば「ついに実装されたか」という思いが強かった。まあ1のオルステラ大陸は海を渡るような部分はなかったから特に気にならなかったのかも。それはそれとしてカヌーに1人ずつ乗る絵面はちょっとだけおもろい。

一通りストーリーを完走した感想としては、やはりゲームシステムが大きく変わることはなかったなということ。「オクトパストラベラー」をやりに来たので、大きく変わられても困るけど。

それがいいことかどうかは場合によると思う。個人的にはよかったとは思いつつも、やや物足りないかもなと感じたのもまた事実。全体的に高品質に揃っているからこそ、わかりやすい進化を求めてしまうのかもしれない。わがままだね。

あと小骨がつっかえるような細かく不便な点が特に改善されたわけでもない、というのが今一つ、という感覚を増長させるのかもしれない。そういう意味では、単独の作品としてはかなりいいけど、前作を受けた作品としてはさすがにそこも進化していてくれよ、という不満になってしまうのだと思う。

続編には変わらないことを求める一方で、多少は味変があって欲しいという思いもある。その塩梅はかなり難しいんだと思う。なんか続編ものに対してずっとおんなじことを言ってるような気もする……

ただ、RPGとしては典型も典型、王道も王道。剣と魔法、己の目的がいつの間にか世界の真実につながる。そういうJRPG的ポイントはどこまでも丁寧に抑えられているので、完成度は高い。その割にうだうだ言ったけど。やっておいた方がいいRPGのひとつではあります。ちゃんと。

ちなみにソローネとテメノスの絡みが一番好きです。

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