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格ゲーコントローラー考察

ハイドーモ。初心者に優しいY斗店長です。

皆さんはGGSTをやる時にコントローラー何を使っていますでしょうか?
昔はオンライン対戦なんてものが存在しなかったので、レバーに慣れる為にゲーセン通いしたりアケコンを買って家で練習するなんてのが普通でした。
ですが昨今はオンライン対戦が当たり前で、アーケード筐体ですらもUSB差し込み口があり好きなデバイスで遊べるものも存在します。
格ゲー=アケコンが当たり前という常識が薄れつつあり、人によって使っているデバイスはけっこうバラバラです。
それでですね。
格ゲーをやるにあたって、デバイス何使おう?って迷う人いらっしゃると思います。
特に初心者さんは「アケコンじゃないとダメなのかな」と思う人も少なくないんじゃないでしょうか?
有名どこのコントローラーはけっこう侮れない値段なので、アケコン買ったけど全然動かせなくて結局パッドに戻っちゃった…アケコンが高級オブジェに…なんて失敗したくないですよね。
そんな人達の参考になればと思い、今回はいろんなレビューサイトを駆け回り資料を集めました。
実触る機会があったものに関しては個人的な感想も添えますが、しっかりしたデバイスというのはバカにならない価格なのであれこれ購入なんて出来ません。そこは容赦を。

出回ってる情報鮮度にバラつきがありますが、一応プロゲーマーの○○氏が使っていたor現在進行形で使っているという情報も拾えた範囲でお伝えしていきます。
やっぱりプロゲーマーが使っているモデルは信頼性ありますし憧れますからね。

目次
1,定番にして王道!アーケードコントローラー
2,超無難だけど種類が多い!パッド
3,超新星!理論値最強レバーレス

1,定番にして王道!アーケードコントローラー
・特徴
天板に方向キーとなるレバーと6~8のボタンで構成されている、ゲーセンに置いてある筐体のアレ。
アレを家庭用に落とし込んだのが通称アケコンです。
・アケコンのメリット
方向キー操作が要求されるコマンド入力が速い。特にスクリューコマンドと言われる一回転コマンドも全デバイスで屈指の入力のしやすさだろう
良いアケコンになると反応速度がとても速い(デバイス側の入力遅延が少ない)
ゲーセン民族にとっては最も馴染み深いデバイス
・アケコンのデメリット
安定性の為に筐体が大きく重量のあるものが多い。
加えてレバーの存在もあって持ち運びがしにくい。
慣れないとコマンドが上方向に入ってジャンプに化けやすい
静音モデルもあるが基本的に操作音がうるさい
メジャーなアケコン
・Obsidian

プロゲーマーではマゴ氏、ネモ氏、どぐら氏が使用していたのが確認出来た。
QANBAのハイエンドクラスアケコン。
三和製のボタンとレバー(ゲーセン筐体と同じ)を採用していて入力遅延もほぼ無し。

マゴ氏はホワイトカラーを使用しているようだ

・Drone

プロゲーマーでは鉄拳のYUYU氏が使用している。
QANBAのエントリー的立ち位置のコスパに優れたモデル。アケコンの中ではかなりコンパクトで軽量。

・ファイティングエッジ刃

プロゲーマーではストVのsako氏が愛用していたHORIのハイエンドモデル。
大きくずっしりした無骨な筐体は安定性に優れる。
レバー・ボタンはHORI独自の物で、入力遅延もほとんど無い。

・リアルアーケードプロV隼

プロゲーマーではかずのこ氏が使用していた。
HORIの定番アケコン。キーストロークが短いので反応が速くなっている。
タッチパッドがある為PS4でも問題なく使用出来る他、ヘッドセット用の端子もあるので入門機としてもオススメ。

あらゆる格ゲーで活躍するかずのこ氏が使っている事から、エントリーモデルと侮れない実力のアケコンだろう。

リアルアーケードプロN隼

リアルアーケードプロシリーズの上位モデル。
ワイド天板を採用してより安定性を高めた他、対戦で使用しないボタンを物理的に押せなくするシャッターも装備していて思わぬ事故が起きないようになっている。

・HORIファイティングスティック

プロゲーマーではコイチ氏が使用している。
HORIの新定番モデル。コスパも良いが、最大の特徴は天板の壁紙を簡単に自分好みに出来るカスタマイズ性とドライバー無しで簡単に内部を開けられるメンテナンス性の高さ。sako氏もイチオシの一品。

このようにプリンターで印刷した自分好みの壁紙に変えることも簡単。画像はコイチ氏のもの。

・MAD CATS E.G.O.

比較的コスパにも優れ、レバーとボタンは安心の三和製。
最大の特徴はメンテナンスやカスタマイズ製に優れている点。
そして値段も比較的抑えられているのでハイエンドモデルに手を出せない人にもオススメ。
かつては生きる伝説ウメハラ氏やマゴ氏等ともプロモーション契約を結んでいた実績もある。

・RAZER Pantera  Evo

プロゲーマーのXian氏、プロレスラーとしても有名なケニー・オメガが実戦テストをしていました。
ゲーミングデバイスで有名なRAZER製のアケコン。
レバーは三和製、ボタンは独自のメカニカルスイッチを採用して遅延を限界まで軽減しているとの事。
カスタマイズ性は良くないが、レバーの緩みだけなら筐体裏から直接ドライバーを差し込んで簡単に締め直す事が出来る。
天板はアクリル製で、自分好みの壁紙に変えられる。

プロレスラーのケニー・オメガは格闘ゲーマーとしても有名


2,超無難だけど種類は多い!パッド
・特徴
格ゲー=アケコンというイメージは根強く、多くのプロゲーマーもアケコンを使用するプレイヤーは多い。
だが昨今ではパッドを使い、大きな大会で活躍するプロゲーマーも目立ってきている。
そういった実績もあるため、PS4やXboxで格ゲーをするプレイヤーは無理にアケコンを購入する必要はないと言える。
また、PC対応のパッドもあるのでPC勢もパッドを選ぶ選択肢は充分あるだろう。

・パッドのメリット
長くCS機でゲームをしていた人にはもっとも馴染み深い為、違和感なく操作が可能
とにかくコンパクトなので持ち運びが楽
簡単に速いコマンド入力が可能
比較的安価で手に入れやすい
操作音が静か

・パッドのデメリット
基本的に部品の交換が効かず、故障したら丸ごと買い替えになる
親指での操作が基本になる構造上、同時押しや押しっぱなしを要求される操作が苦手

メジャーなパッド
・PS4純正パッド

プロゲーマーでは竹内ジョン氏、Punk氏などが使用している。
大きな大会にも名を連ねるプロゲーマーも使用している事やメーカー純正という事から、信頼性は充分あると言って問題ないだろう。
PSコンに慣れ親しんでいる人にはオススメ。
PS5コンも評判は悪くないようだ。

コーディはホールドを要求されるキャラの為、パッドを手放したがポイズンは未だにパッドを愛用している


海外のパッド勢格ゲーマーで真っ先に名が上がるのはやはりPunk氏だろう

・Xbox純正パッド

あまり使っている人を聞いた事はないが、スティック操作で格ゲーもやる人やXboxに馴染みがある人は選択肢に入れてもいいだろう。
社外品のコントローラーもこのレイアウトが多く、FPSに特化したものはスティックの反応速度や精度が優秀なのでアリかもしれない。

HORIファイティングコマンダー

写真は最新モデルのファイティングコマンダーocta

プロゲーマーのProblemX等がファイティングコマンダーシリーズを使用している。
HORI製の格ゲーに特化したパッド。
最大の特徴は旧モデルから続いている天面6ボタンレイアウトという点だろう。セガサターンパッドに馴染みのある人はしっくりきそうだ。
最新のoctaではボタンにメカニカルスイッチを採用していて入力速度も速い。またL3やR3ボタンを追加した為、トレモ等で多ボタン使用が推奨される最近のタイトルにも対応している。PCでは専用ソフトで制御可能で、十字キーの各方向の感度を細かく調整する事も出来る。

ProblemX氏は旧モデルのファイティングコマンダーproで大規模大会EVOを制している

・RAZER Raionファイティングパッド

RAZER製の格ゲー特化パッド。レイアウトは旧ファイティングコマンダーと同じ天面6ボタン方式。
さすがRAZER。大抵は一万円未満で手に入るパッド界隈では飛び抜けて値段が高いです。
ファイティングコマンダーと何が違うのかだが…
これは十字キーにもメカニカルスイッチを採用している点だろう。
それも8方向全てに採用している為その分高額になるのも頷ける。
ただこのパッドはかなり人を選ぶと思われる。
それはニュートラル(十字キーの真ん中)を押し込むような感じにしてしまうと反応しなくなる事だ。
力を入れて十字キーの入力をしようとすると、どうしてもニュートラルへ押し込むような入力になりがち(言語化わかりにくくて申し訳ない)
メーカー側も把握していて"仕様"だと言われている。
操作に力を入れがちな人にはオススメ出来ないかもしれないが、軽いタッチで丁寧な操作をする人は良いかもしれない。

・スラストマスターeSwap pro

プロゲーマーではキチパ氏が愛用。
見ての通りかなり独特なパッドで、最大の特徴は十字キー・スティックが簡単に交換可能なところだろう。故障=本体買い替えというパッドのデメリットを解消している。また、Xboxレイアウトに変更したり右スティックを外して天面6ボタンにする事も可能だ。
そして背面にもボタンがある為ショートカット等をふんだんに盛り込む事も可能だ。
PCでは専用ソフトを使い感度等を細かく設定可能。
パッドでは高額な部類だが独特の機構を備えていて、格ゲーはもちろんFPS等最近の3Dゲームでも問題なく使用出来る。
余談だがときど氏のYouTubeチャンネルに出演し、直々にこのパッドのレビューをしているので気になる人はチェックしてみよう。

環境的に苦しい投げキャラを使うが、前回のSFLではG8Sでダークフォースとして活躍した

3,超新星!理論値最強のレバーレス

・特徴
アケコンのレバー部分を取り払い、ボタンで方向を操作するコントローラー。
理論値では最強と言われておりプロゲーマーでも移行する人は多い。

・レバーレスのメリット
ニュートラルを経由しない為、従来のコントローラーよりも溜めコマンドを速く作れる
同様の理由から前進→ガード(後退)が一切のラグ無しで可能
方向キーが独立した4ボタンの為、暴発が起きない
レバーが無いのでアケコンよりは持ち運びが楽

・レバーレスのデメリット
上方向ボタンが下に配置されていたり、斜め入力が独特なので直感的に動かしにくく、とにかく慣れるまでが異常に難しい
構造上、斜め入力が抜けやすい
画面中を高速で動き回るようなゲーム性だったり、そういったスタイルがコンセプトのキャラは操作が忙しすぎて不向き

・メジャーなレバーレスコントローラー

・hitBOX
プロゲーマーではウメハラ氏やときど氏、カワノ氏等多数のプロがこれに移行している。
GGSTではソル使いのもっちー氏が使用しているとの事。
まだこれ以外の有力なレバーレスをあまり聞かないが、近い未来各メーカーから続々とレバーレスが出る可能性はあるかもしれない。
現状は怪しい不明のものよりプロが使用しているこれが一番信頼性があるだろう。

格ゲー界のレジェンドと言われたウメハラ氏も移行したばかりの時は大いに苦労したと語っている


まとめ
いかがでしたか?
それぞれのコントローラーに特色があるので自分好みのモノを選びましょう。憧れのプレイヤーと同じものを使うのも良いかもしれませんね。

少しでも参考になれば幸いです。
冒頭でも言いましたがプロゲーマーの使用遍歴はネットに転がっている情報が意外に少ないので一部偏りがあります。間違っているものがありましたらごめんなさい。個人調べなのでクレームは受け付けません。

ちなみに筆者は生粋のHORI信者なのでPS3時代からファイティングコマンダーを愛用しています。

それでは皆さん、良い格ゲーライフを。

追記
もっちー氏のデバイスですが、hitBOXではなくsnack boxというご指摘がありましたので訂正します。
申し訳ない。

こちらがsnack box micro。かなり薄型コンパクトで取り回しも良さそうなのでキーボード感覚でデスクに置けそうです

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