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長澤知之のMEDAMAYAKIについて

長澤知之ファンなら最近公開された、音楽とお笑いと、長澤知之と村上(マヂカルラブリー)を見ましたよね。
YouTubeに突如あがった3本の動画、大変面白く視聴しました。
わたしは家にテレビが無いのでマヂカルラブリーさんを全く知らなかった。M1で優勝した凄い人みたい、そんな彼が長澤知之の猛烈なファンで実現した対談みたいですね。

ネタは見た事ないけど、村上さんのこと好きになったよ。

その動画の第2回、第3回で出てきた、長澤知之の『MEDAMAYAKI』という曲について。

この曲、村上さんは好きな曲にあげていて、そして尚且つ歌詞がどういう意味かわからないと。

そこで自分なりの解釈を書いていこうと思う。今まで自分の解釈が他のファンのみんなと同じ解釈だと思っていたから驚いた。

もしかしたら古参のディープな深淵のファンからしたら、それ間違ってます、おかしいです、黙ってくださいってなるかもしれないけれど、長澤知之本人が受け取り方は人それぞれって言ってたからね!!!!!!

リアルで長澤知之の話をできる人が居なくてそこら辺の認識が曖昧なんです。

あとさっきから長澤知之って呼び捨てにしているけど、「僕も長澤知之も大して変わりはしない、そんな気持ちで長澤知之を見ていたい」のでそう表記しています。(拝啓長澤知之)

■まずタイトルの『MEDAMAYAKI』とは??

これは
日本を黄身(黄色人種)
欧米を白身(白人)

という比喩ですよね。
正直これだけで、この比喩表現だけで長澤知之の視点の鋭さ、本当に天才的だと思う。

ここからかなり妄想ですが、というか自分がそうなんですけど、欧米文化が好きになればなるほど、結局自分はイエローモンキーなんだと感じる訳です。

それは物心ついた時から親しんでいる、音楽、文学、映画、ファッション、ゲーム、絵画など。
本来は輸入品なはずだけど、今では日本に根付いているもの。
好きになれば好きになるほど、あれぇ、この人たちこの感覚は自分と違うぞ?この感じカッコいいぞ、つーかそもそも見た目とかも全然違う、スタイル抜群だし顔もカッコいい。鼻たけぇ…
もちろん見た目だけじゃなくて、欧米の文化が生まれた歴史背景などを追っても全く違ってカッコよかったりする訳です。

長澤知之にとってのそれは洋楽だったと思います。

インタビューでよく答えてますが、初期衝動がビートルズだったみたいなので。

■具体的に歌詞を見ていきましょう。

サニーサイドアップ 卵白を聞いた卵黄なME MEDAMAYAKI

これわかりやすいですね、卵白(洋楽)を聞いた卵黄(黄色人種)なわたし、それがME(私)そして目玉焼き。

全米が泣いた映画で泣いて 
洋楽で想像妊娠して 
どんどん産めよ増やせよ状態の 焦げた
MEDAMAYAKI 

全米が泣いた映画(洋画)、洋楽、直接的な表現ですね。
焦げたと表現があるので、欧米文化をパクリまくって(想像妊娠)どんどん質の悪いコピー品(失敗作)に少し怒ってる感じですかね?音楽の事なのか、実生活の事なのかは分かりません。

もうこれ以上 僕には「ふるさと」が唄えないよ 
サニーサイドアップ 鏡へと号泣 

ここは重要な気がします。
欧米文化に染まりすぎてアイデンティティがわからなくなって来た。
そして「ふるさと」が唄えない事それは悲しい。

つまり「ふるさと」=日本は良いもんだと言いたい。

日本人としてのアイデンティティと、本来好きなはずの欧米文化に染め切った自分とを鏡という単語で向き合っている、葛藤している感じが良いです。

パープルなピープルがグレーゾーン で三三七拍子を練習中 
みじん切りにされた芯の無い キャベツと共に 性的な意味で 

ここは逆に外国が日本文化(三三七拍子)に目を向けているけど
大和魂をわかってない、芯がない本物じゃないって感じですかね?
パープルに何か外国的な世界的な意味合いあったりするんですかね?

なんとなく全米No.1に弱くて
なんとなく脱色されちまって

このなんとなく脱色という表現、好き!
生まれた時から欧米文化に囲まれている自分達は、もはやなんの違和感もなくじわじわと白色(欧米化)になっている。
もうマクドナルドが無くなるなんて考えられないですもんね。
この感じを「なんとなく脱色」、やはり天才。

なんとなく九をすごいと思ってるんだ悪いかい

一見意味不明だが、いろんな説がある。長澤知之はまずビートルズが好き。
ビートルズ といえばジョンレノン。ジョンレノンは9という数字が好きだったという話がある。悪名高い『Revolution 9』や『#9 Dream』という曲がある。
はたまた日本的な意味合いの強い憲法9条のことだったり。
あとは坂本九の事じゃないかという説。有名な『上を向いて歩こう』はアメリカでは『SUKIYAKI』という曲名で3週連続1位になった。食べ物の名前だし、漢字の九だからこの説が濃厚か?などと色々考えると楽しい。

正解が好きですし
自分通りにあろうと思いますよ
でもどうしたって僕はペッパースター
卵白を聞いた人生だから

自分通りであろうと思うけれど、どうしても自分の人生から欧米文化を切り離すことが出来ない、一種の諦め。


これだけドヤ顔で解説しますみたいな形をとっていますが、

「時代と性的なドッキング」や
最後の「過去の未来像のミイラ」

ここら辺ははっきり言って意味不明です。
誰か何かしらのこういう意味なんじゃ、って言うのがあればご教示願いします。

目玉焼きって
白が外で中が黄色じゃないですか、その見た目もよくて
周りを欧米文化(白人)に囲まれている自分(日本)
ともとれるし

欧米文化が好きで受け入れて育ってきたけど、真ん中の芯は日本人としてのアイデンティティがあるぜ!ともとれる

半分黄色で半分白の何かだったら意味合いは全く変わってくると思うんです。

白の面積は大きいけれども、真ん中は黄色なんだって。

とにかく全部含めてこの『MEDAMAYAKI』の比喩は本当に素晴らしいと思うんです。


ぶっちゃけ、日本人としてのアイデンティティとか考えたことねーよって人は何言ってんだコイツって感じかも知れません。

こういう感覚の表現で印象に残っているものを一つ書いて終わります。

この西洋化によって逆に日本人という事を深く意識した言葉に、三島由紀夫の言葉があります。

「外国に行って英語を喋っていると自分が日本人じゃないように思えてくるが、道を歩いているとショーウィンドウに胴長で鼻の低い日本人が映し出されて、誰だろうと思うと手めえなんだ」

これです、この感じです。夏目漱石も身長が低く外国で同じ感覚を味わったみたい。昔の人の方が文化が変わって行くのをダイレクトに見る分、敏感だったのかも知れません。

今は産まれたら瞬間にそこら中に溢れていて、そこを違う視点で切り取った長澤知之はやはり孤高の天才。


あ、ちなみにコーラスは元andymoriでALもやってる小山田壮平さんです。イェーイ!イェーイ!言って楽しそうです。


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