お祭りでカレーこぼしてｳﾝｺ漏らした人になった話

昔、俺がデブってた頃、お祭りでとある有名なカレー店が出店するとのことで、友人数人と行く事にしたんだ。

お祭り会場についてから、友人を置き去りにして俺は目的のカレー屋に一目散に直行し｢カレー1つください！｣と叫んだ。

すぐに提供されたカレー。

マジでうまそーで食う前からニヤニヤが止まらなんのよね。

しかし事故はその後すぐに起きた。
心が浮き足だっていたのか、道に腰をかけてさぁ食べようとしたその瞬間、カレーを全快でひっくり返したんだ。

この事故でもたらされた大きな問題は2つ。

まず、一口も食べてないこと。

そして、真っ白で爽やかなシャツにこぼしてしまったせいで、いわゆる「うんこ漏らした男」にしか見えないこと。

この状況を打破するためにはどうするべきか、うんこまみれに見える俺は考えに考え、ひらめいた。


「もうパンツ以外脱ぐしかない」だ。

俺は人知れずパンツ1枚になった。

夏だからバレないと思ったら大間違い。
俺の目の前を通る全ての人が俺に視線を送ってきやがる。

周りの友人達は、俺がお祭り会場に着いた途端1人でカレー屋に突っ走って行ったと思いきや、全裸同然になってカレー屋の前でたたずんでる俺を見て｢お前どーしたんだよwww｣と笑い続けた。

友人達が騒ぎ立てるもんだから、俺は更に目立ってしまい、道行く人は皆俺を見てくる。

俺の乳房を見る男。
太ってだらしない体をガン見する女。
やだっ！恥ずかしいっ！


お腹が出ていることがバレないよーにお腹を思い切り凹ませ悪あがきをする。
でもだらしないカラダは所詮だらしない。
やだっ！恥ずかしいっ！


そして目的であるカレーを食べるためにパンツ1枚で改めて行列に並ぶ。
背中に刺さる視線が痛い。
痛すぎる。
やだっ！恥ずかしいっ！


そしてよーやくありつけたカレー。
でも食べ終わったらお腹がポコん。
やだっ！恥ずかしいっ！


もういやだ！
何もかもが恥ずかしいっ！
謎にお祭りでパンツ1枚でカレー食ってる男とかなんなん！
いや、でもなんかある意味癖に変わりそうっ！


露出狂ってこういう気持ちなのか？
こういうことなのか？
この快感の先には露出狂のアレがあるのか？
これなのかぁぁぁあああああー！！？
……


という経験をあなたはしたことありますか？
これはカレーを服にかけたら心がとても強くなれるという話です。

ありがとうございました。