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定跡ちゃん #03 vs 先手早石田 その3

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初形から、▲76歩△34歩▲75歩△42玉▲78飛△62銀▲48玉〜       △88角成▲同銀△45角 で上図。

角交換をする直前、自分の頭の中に渦巻いていたのは「もしかして、コレはビッグチャンスなのでは?」ということ。よくある▲76角の反撃は玉を上がってるから無効だし、▲55角にも△33桂▲74歩△72金でしっかり受かってるハズだから、自分だけ馬を作れてウハウハじゃん……。

確かに、▲58金などとして67の地点をフツウに守れば、△27角成〜△54馬って感じで自然に馬を活用でき、コチラがかなり指しやすい展開になります。なので、相手も▲55角などと暴れてアヤを求めてくるのが「実戦的な展開」ってところでしょうか。

案の定、お相手が次に指した手は▲74歩。△同歩と取れば▲55角で、飛車香両取りが決まります。そんなことになったら馬ができるだけでは到底追いつきませんので、コチラは△72金。次の▲55角には△33桂を用意して先手の攻めを受け止めてしまおうという方針の手です。実戦も同様に進んで下図。

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この後、▲73歩成〜先手が攻めてきますが、73の地点に利いてる駒の数は、先手後手のどちらも三枚ずつなので、普通に攻めても失敗します。なので、先手は▲73歩成〜▲74歩と大駒二枚の利きを生かした攻めをやってきます。73へ利いている駒の数を減らして攻めやすくする「手筋」というヤツです。

▲73歩成△同桂▲74歩△65桂▲75飛なんかが一例で、次の▲73歩成と▲65飛の両狙いがナンとも面倒臭い。後手からも△67角成と反撃できますが、▲65飛△89馬(△45馬だと▲33角成で馬が抜かれる)▲82角成△同金▲79金△76角〜みたいな感じで見事に「乱戦突入」ですwww

というわけで、▲73歩成には△同銀と取ったのですが、この数手先に大きな落とし穴が待っていました(いや、自分が間違えただけナンですけどw)。

(以下次回へつづく。定跡ちゃんvs先手早石田編 全6回)

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