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定跡ちゃん #02 vs 先手早石田 その2

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初形から、▲76歩△34歩▲75歩△42玉▲78飛△62銀〜▲48玉 で上図。

前回の「定跡ちゃん」で、自分が「驚愕の一手」なんて大げさに言ってたのは、▲48玉のコトでした。結論から言うと、コレは危険な手で、コチラから角交換して、△45角が成立します。▲55角と切り返しても、△42玉が入っているため△33桂で▲11角成を阻まれ、▲74歩と突いても△72金で7筋の攻めを受け止められてしまうんですね。一方的に馬を作れて指しやすくなります。
▲48玉自体は、囲いへの第一歩として、73へ飛車が成った時の王手飛車を避けたり、38まで移動して27の地点を受けたりする重要な意味の手ではあるんですが、ココでは、先に▲66歩と角交換を防いでからやった方が安全な手順でしたかねー。

この手が危険なことは、自分もどこかで見て知ってた筈なんですけど「角道止めるんじゃないのか?」とか「乱戦イヤだな」とか「角交換して▲55角が来たら、こーしてあーしてこーなって……」とか「早石田、早石田、早石田」とかナンとかグダグダ考えてるウチに頭から消し飛んでしまっていました。

で、手番が来て、自分が何をやったかと言うと……△88角成▲同銀△45角!!

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『え? アンタ「乱戦なんて絶対やらないマン」じゃなかったんか???』

というツッコミが聞こえてきそうですが、この順は定跡に沿った展開です。「定跡ちゃん」は、この手順はコチラ側に有利であることを、ちゃんと教えてくれています。ただし、この対局の時の自分は、ソノコトを意識して角打ちを決行したわけじゃなかったみたいだゾ……。

果たして、大丈夫……なのか? 

(以下次回へつづく。定跡ちゃんvs先手早石田編 全6回)

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