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【NIPT 出生前診断】決断までの葛藤 〜議論を避ける夫と母親としての自覚〜

生まれる前に先天的な染色体の異常がないか確認する検査。
つまり例えばダウン症などの障害を持って生まれてくるかどうか、ある程度分かる任意の検査です。

色々な考え方があるので語弊があるかもしれませんが、私の正直な気持ちを書きたいと思います。

受けるかどうか、受けてどう受け止めてどうするか。すごくすごく難しい問題だと思います。

妊婦健診初回で医師より37歳の場合、生まれてくる子供がダウン症である確率は年齢だけで見た場合で186分の1であると告げられました。

年齢別のグラフを見ながら
こんなにも晩婚かつ高齢出産を悔やんだのは
不妊治療中の時の次にこの時だったと思います。

年齢が高いって、こんなリスクあるのか、と。
母体としての生命体?生き物?としての低下を突きつけられたようで、なんだかとても落ち込みました。

私は産んでから分かるよりは準備や心積り、
そして本当に正直なところ出産を諦める選択をするかもしれない自分がいたので、受ける意志は割と元からありました。

それでもSNSやたまひよルームでNIPTを受けた人の意見や体験談を夜な夜な検索しては悶々とした日々。。

夫に相談した時のこと。
私の考えを理解はしてくれましたが
受けるかどうかの決断について話そうとすると
考えたくない、と議論することを避ける。。

もし陽性だった場合でかつ、産むのを諦める決断をするかもしれない事を考えたくない、と。
かと言って絶対産んで欲しいとも私に強要できなかったんだと思います。

生活はこれまで以上に変化するし、きっと私も今の仕事は続けられなくなるだろうし、私達が生きているうちはいいけど、この子が成人する頃私は還暦近い。私達がいなくなってから面倒見てあげられる人がその時親族にどれだけいるだろうか。

どんな子であっても迎えたい、という夫の意見は素晴らしいし、そんな意見を持ってくれている夫が嬉しかったし、尊敬しましたが、本当に受け止められる自信ある?とどうしても聞き返したくなってしまう自分がいました。

心が狭い自分本位な事は分かっているけど、私はどんな事も受け止められる母親になれるのか、と自問自答して自分の弱さや不甲斐なさを思い知りました。

議論は翌日に持ち越しとなりましたが
悩んでいる間もこの子は育ちます。

翌日の夜に再度夫に伝えたのは
診断を受けない選択肢はない、という事でした。

もちろん生まれてからだって様々な障害はあるけど、私の中で今診断出来るのに生まれてから知るということだけは避けたいこと、また結果が陽性だったら、とか陰性だったら、と今から決めるのはやめようと決心しました。

自分の中にある未熟な母性を受け止めて、まずは前へ進む。
こうやって少しずつ、これからも幾度となく迫られる決断を乗り越えて、母としての自覚と成長をしていくのだと感じました。

悩まれている方もどうか、納得のいく決断が出来ますように。

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