見出し画像

バンド活動

もうちょっとでライブなので、なんで私が30歳を超えてバンド活動をしているかを書いてみます。
※書きかけで保存していた間にライブを終えてしまいました。

~~~~~~~

私は小学生の頃「自分は大人になったら歌手になるもんだ」と思っていた。
当時の記憶をたどると音域もめちゃくちゃ広くて(エレクトーンのレッスンでテストしてみたら4オクターブくらい出たことを覚えている)、それなりに上手だったと思う。

しかし中学、高校と進むと「そんな無謀な夢より、まぁ、勉強するか。大学行くか」と当たり前の考えの下これまで普通に生きてきた。

きっかけは5年前。婚活アプリで出会った一人の男性。とは何にもなかったんだけどその会社の飲み会に呼ばれて2次会でカラオケに行ったらその中の一人の男性に、
「採用。俺たちの次のライブ出てよ」
と声をかけられた。

私はそれまで正直、軽音部だとかちょっとしたバンドだとかサークルだとかを舐めきっていた。だってみんな、歌下手なんだもん。
大学時代もゴスペルサークルに見学に行ったが「下手だな」と思ってさっさと帰った。

初めてバンドの練習でスタジオに行った日のことを今でも覚えている。
幸いそのバンドがめちゃくちゃ上手かったのもあるが、他の楽器の音に負けて自分の声が聞こえないし、歌詞が飛ぶし、当然私以外の人だってタイミングがズレたりする。そういう時はボーカルが引っ張らなきゃい。
うわぁ、生ものだ、これは。ちょっとしたコンディションですべて変わるし、何て奥が深いんだろう。バンドで歌うのってこんなに難しいのか・・・・・・その後の練習も反省しっぱなしだった。

さて本番の日。緊張して死にそうだったし、固くなった喉は1曲目で潰れてしまった。2曲目の出来が最低で、でもステージは降りられない。

バンドメンバーもお客様も温かかったけど、反省しか残らないデビュー戦だった。

とまぁ最初はこんな風にゲストボーカルだったんだけど、
最初に出てきた婚活サイトで会った男性が「やっぱり俺もモテたいからバンドやりたい。楽器できないし歌も下手だし、そもそも普段音楽聞かないけど。ということでメインボーカルは俺だけど、ユカリちゃん一緒に歌って」
と誘ってくれたことをきっかけに、1つのバンドに所属することになった。

男性の人望でメンバーは集まるがやはり忙しい社会人、いろんな人が入ったり辞めたり解散の危機に直面したりしながら今回でもう5回目のライブになる。

私たちのバンドは下は28歳、上は45歳、仕事も何もかも違う7人が集まっている。練習の日程を合わせるだけで正直しんどい。
でも何でやっているかって、単純に楽しいからだ。
みんなゆるく、お互いの文句を絶対に言わないし、そのくせ一回目の曲合わせの時にほぼすべて仕上げてくる。そして共通した一つの認識を持っている。

「自分たちのやりたい曲ではなくて、とにかく盛り上がる曲をやる」

だから別にそんなに上手くはないが、当日いるバンドの中では一番盛り上がっている自信がある。
このあたりが合わなかったり、一人だけ異常にストイックな人がいたり、逆に怠惰すぎる人がいたりすると、きっとみんな練習に来なくなるんだろうな、と。
私だってそうだ。休職中で心身ともにグダグダだった時練習に行けなくても、ライブ本番でボロボロでも、みんな何も言わずにいてくれた。
そのくせライブの時期以外はほとんど連絡すら取らない。とにかく絶妙な距離感なのだ。

5年間続いている趣味なんて他に一つもない。
5年も続くと定点観測のような役目も果たしてくれる。「あの時太ってたなー」とか「この時はマシ」とか。

最後に。
私はバンドを自分でやってみて、音楽への愛情が10倍増した。

それまではドラムの音、ベース、ギターとか楽器全てに全く興味がなかった。
バンド活動をしてみて、各パートの大事さと音楽ってこうやってできるのかってことが素人ながら少しわかった気がした。
そしてバンドにおいてボーカルなんて、思ってたほどは重要ではないと。

メインのバンドのライブは次は8月かな。良い趣味を持ちました。
あ、それまでに痩せます。


お読み頂きありがとうございます。最近またポツポツとnoteを上げています。みなさまのサポートが私のモチベーションとなり、コーヒー代になり、またnoteが増えるかもしれません。