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若者の○○離れを言い換えると…

 スマホのニュースを見ていて「若者のポテチ離れ」なんて言葉を見かけて「ポテチにすらその言い方が使われるのか…」少し面食らってしまった。若者が様々なものから離れたといわれだした結構経つがこのことについて少し考えてみた。
 この記事では10代から30代を若者世代、40代~60代の世代を現役世代と便宜上表記するが区分け以外の意図はない。


1.若者が「離れた」と言われているもの

 ニュース記事や報道では若者の○○離れという言葉が使われる。お酒やたばこなどの嗜好品、または車やテレビなどに使われるのをよく聞く。
 少し前には、「ガムの売り上げが減ったのは若者がスマホで暇をつぶせるようになったから」なんて若者のガム離れなんてこともネットニュースには書かれていた。お金に関するもの以外なら、恋愛や結婚が挙げられる。「大人」が考えている若者は色々なものから離れたと言われすぎてそろそろ浮世からも離れてるんじゃないかと思う。

2.いや、そもそも

 こんなことを言われているときにバリバリ若者だった自分からすると反論というか、「離れた」と言われた側にも言い分はしっかりとある。
〇そこに割く余裕がない
 そもそも酒、たばこなんて最悪なくても人生には困らない。そしてこれを買うお金があるくらいなら、ほかのもの買うよ。車だってなくても生活できる環境なら維持費のほうがかかる。恋愛や結婚にも結局、時間と心に余裕がない限り行動の選択肢にすら上がんないと思うんだけどなぁ…。
〇必要性を感じない
 今はテレビや新聞がなくても情報を収集できるし、CDを買わなくたって音楽を聴くこともできる。ブランド物の服だってなくても今は十分安くておしゃれな服が売ってるから別に持っていなくたって困らない。

と個人的に思うのだがどうだろうか。
若者は今を生きるために必要ないと思うものを削っているだけだと思う。

そして何より若者世代を話題に挙げるのであれば
昔と今では若者世代と現役の構成割合が違う
価値観やライフスタイルが変化していることを考慮していない

ので若者世代をなんでもかんでも離れさせるのはおかしい。

3.言い換えると

 自分は「若者の○○離れ」にアレルギー反応が出てしまうくらい違和感を感じる。そもそも本当に離れているんだろうか…とか。若者世代ばっかなんか言われすぎじゃないか、とか。
そんなことを考えているとふと思いついた。

「若者の○○離れ」は「現役世代の○○への執着」
なんじゃなかろうかと。こんなことをいっていると怒られそうだけど。

若者の車離れ→現役世代の車への執着
若者のたばこ離れ→現役世代のタバコへの執着
若者の恋愛・結婚離れ→現役世代の「恋愛・結婚をしなければならない」価値観への執着

なんとなくしっくりくるものがあるように思う。なんにもデータはないけれどこのおっきな違いは何となく良い悪い全部ひっくるめて
しがみつかないと生きていけなかった人生の先輩達と
生きるためにしがみつかない自分たち若者
なんじゃないかなって。個人差があるのはもちろんなのでみんなそうとはハナから思ってないけれど。

4.さいごに

 きっとこれからも若者世代はいろんなことやものから離れたといわれるんだろう。この記事を読んだ人の中に「最近の若者は○○しないんでしょ?(○○買わないんでしょ?)」と言う人がいたら「あなたは○○に執着してるの?」と言われるに等しいと思っておいてほしい。
 今の若者もこの時代を生き抜くために必死に生きている。人生の先輩方も自分が若者だったときと現在では環境や価値観がすべて同じじゃないと思ってもらえるととてもうれしい。

自分もそろそろ若者だ!なんて言えなくなるかもしれないので自戒の念も込めてここに書いておこうと思う。






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