カラーの配合その3

前回のつづきより

いや~、その2からだいぶ期間空いちゃってゴメンなさいね。
自粛解除の影響なのか、やたらとサロンが忙しい。ま、忙しいのはいつもの事なんだけど衛生管理やなんかやらなきゃいけない事が多くてね。それにほら、インスタではたまに書いてるけど来週は恒例のワインナイトだから、それ用のワイン探さないといけないし、つまみのメインをラムにするか?それとも鴨にするか?どうやって調理するか?も考えないといけないからね~

 前回の内容で基本的な混ぜ方は理解出来たでしょ。ん?理解してない?
そんな時は前回、前々回の投稿を解るまで読んでから、ここから先を読んでね。慌てるほどの事でもないからww

具体例をちょっと

よくSNSや雑誌媒体で○○レッドとか○○アッシュとか○○ブロンドとかいわれてたりするけど、あの和製英語なのか何なのか分らない名前を勝手に付けて使うのは止めたほうがいいね。ダサいしバカっぽいからね。あと色の本質が分からなくなるしね。前回も純色で書いてるけど、殆どのメーカーはブルー、紫はアッシュになってるし、レッドがあるのにピンクもあったりグリーンはマッドだし、結構ぐちゃぐちゃなんだよね。その辺も混ぜつつ説明しとこうか。

グリーンは何故マッドと呼ばれるのか。最近はそうでもないけど昔のグリーンは発色がよくなかったんだよ。んで、7Lvより上だと赤っぽさとでも黄色っぽさでもない色に仕上がるからマッド(濁る)って呼ぶようになったんだよね。あとこれは今でもそうだけど、変わった英語使われると珍しくて何だかカッコイイ新しいモノに感じる日本人の特性も関係してるねww
マッドは発色させるのは意外と簡単。ブルーの強調色を混ぜればいい。ただマッド(グリーン)は純色の中では中高明度で最もきれいに見えるから、中高明度以上のLv設定をすること。んで、アンダーのオレンジやレッドが邪魔する時は、その2で書いた方法で明るくしてアンダー消してね。注意点としてメーカーによってブルーの強調色に紫を加えてるメーカーもあるからね。ま、グリーンの強調色があればグリーンでいいけどね。
次はアッシュか。アッシュは歴史の浅い色だね。アッシュは元々ブルーと紫の中間なんだけど、高明度のイエローにのせた時に濁って灰色に見えることからアッシュ(灰)って呼ばれるようになったんだよ。アッシュは低明度で綺麗に発色する色なんだけど、日本人の場合低明度だとアンダーの赤褐色が邪魔して上手くアッシュが表現されないから、かなり高明度のLv設定がが必要。マッドよりも純色でも明度が低いからLv設定をそこを考えてかなり明るめにしないとね。想像の3Lv上を使た方がいい。色の補正では紫の配合量がキーだね。紫を全く入れないとアンダーの黄色を濁らせれないからね。強調色使う時はブルーだけどやっぱり紫の量がキーだね。最近は最初からグレーっぽくなるメーカーもあるから便利だけど濃くするにはやっぱりブルー使わないとね。
レッドとピンクは何が違うのか?レッドの薄い、白濁したのがピンクだよね。ヘアカラーに白は無いから薄くっていうと普通明るくなる事なんだけど、ラインナップ上はレッドと同じレベル展開されてるよね。ピンクのが褐色が少ない。んで、実はベースの作りはアッシュと同じ場合が多い。灰色を白の代わりにしてるからね。だからピンクがラインナップされてないメーカーでもアッシュベースにして紫とレッドを足すと簡単にピンクが出来る。ピンクもアッシュとおなじでLv設定は高めがいい。レッドより明るさ必要だからね。
面倒なのはこんなところかな?

本当に面倒なのは上げてから下げる時

カラーは上げるより下げる方が難しくて、上げてから下げるのは特に難しいよね。まず抑えておかなきゃいけないのは「高明度と低明度はコントロールが効かない」って事。これは絶対!!あたかも狙った様に説明してる人もいるけどあれも実は最初から狙ってる訳じゃなかったり、本人の狙いとは若干ずれてたりするww
特に下げる場合は沈みこみと濁りが入り過ぎてクリア感が出なかったりする。まずベースにナチュラルブラウンを使わないといけない時は注意しないとナチュラルブラウンが全面に出て色が発色しなかったりする。あと、ナチュラルブラウン使ってないのにナチュラルブラウン感が出たりするときがある。これはメーカーが最初からそのベースにナチュラルブラウンを入れてるから。これは何故かというと、高彩度のカラーじゃなく通常のカラーの退色を戻す事も想定されてるから。高彩度のカラーを上げ下げする時は専用のカラー剤を使った方がナチュラルブラウンのリスクを避けられる。そしてもう一つオキシの設定が重要だね。通常上げ下げでは低い%のオキシを使うんだけど、実は%が低くくなると色はブレはじめる。3%より2%、1.5%と下がる程濁って色もブレやすくなる。クリア感を出す時は実は6%を使う事も大切だったりする。3%と6%を混ぜたりするのも有効だね。濁り防止に混ぜる色数を出来るだけ少なくするのも大切。やたら色数沢山使う人もいるけどあれは失敗確立が上がるだけだから止めたほうがいい。

先の事を考えよう

さあ、どうだったかな?少し配合の仕方が解ったかな?でもワンタイムのデザインの為にカラーして後々大変な事になる場合もあるから先の事も考えてカラーデザインを選んだ方がいい。最近は知らない人も多いけど、普通に根本をリタッチしただけでもパーマ3回分とほぼ同じダメージなのがカラーリングだから。今みたいに上げ下げのカラーデザインが流行ると必ず出てくるのが「ブリーチ毛でもかかるパーマ液」や「ダメージしないブリーチ」だ。この辺使って事故る人がこれから沢山出てくると思うのでこれを読んでる人は注意して欲しい。


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