アンパンマン学
ドラえもん学を読み終わった後に強く思ったことがある。それは
「アンパンマン学も早く誰か作って!」だった。
ドラえもんの話ももちろん魅力的だったけど、だからこそアンパンマンバージョンもほしいと思った。そう思ってから5年くらいが経った今、自分で書いてみようとしている。つたない文章でもいいから。もう待てないし、書きたいことができたから。
「アンパンマンが好きだ」と言うと、まず大抵は驚かれる。それはそうだよなと思う。だって、アンパンマンの対象年齢は0~4歳なんだから。
私は今年で23歳になるので、とっくにアンパンマンを卒業しているはずの年齢だ。でも、卒業しなかったわけじゃない。私は、15歳(中学3年生)のときにあらためてアンパンマンの魅力に気がついたのだ。
「アンパンマンが好きだ」と言って驚かれたあとは、1/3くらいの確立でこのような言葉が返ってくる。
「かわいいよね」
共感しようとしてくれているんだなぁっていうのは伝わるのでそれはうれしい。けど、私はアンパンマンをかわいいと思っていないので、少し困る。じゃあどう思っているのかというと、かっこいいと思っている。
「あ、そっかヒーローだもんね」とそれなりに納得してくれる人もいるかもしれない。しかし、ではなぜアンパンマンは「かわいいよね」と言われるのだろうか。
それは、アンパンマンを「キャラクター」として好きだと思われるからだと思う。キャラクターを心から大切に思うことももちろんあると思うが、私のアンパンマンに対する思いは「かわいいから愛でたい」というものとは違う。「尊敬の対象」として私はアンパンマンが好きなのだ。
だから、かわいいとは思わない。かっこいい。アンパンマンにはかっこいいが似合う。具体的に何がかっこいいと思うのかについては、項目ごとに分けて書いていこうと思う。
ただ、一つずつ項目に分けるうえで意識しておきたいことがある。それは、私がすきなのはアンパンマンそのものだということだ。私はアンパンマンを条件付きに愛しているのではない。好きなところを部分的に切りとって話しをすることはできる。だが、それらの項目すべてに当てはまる別のものがあったとしたら、アンパンマンじゃなくてもいいんですかと問われれば、決してそうではない。アンパンマンは私にとって特別な存在であり、部分的にではなく、いろいろな要素を含んだひとつの存在として、アンパンマン自体が好きなのだ。私にとって唯一無二であり、特別に思っているアンパンマンがどんなものなのか、少しでも読んでいる人と共有できたらうれしい。
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