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やさしさにふれて

いまとなっては笑って話せるけど
子どもたちが幼かった頃
当時は専業主婦で
社会から自分だけが
取り残されたような気になって
辛かったな

専業主婦の何が辛いの?
っていう世間のイメージ
それが1番辛いんじゃー
と声を大にして言いたかった


だって人間をこの世に生み出して
一から育てていくんだよ

こちらの都合関係なしに
泣いて騒いで…
オムツ、おっぱい、抱っこ、眠い〜
って
喋ってくれないから
泣いてる理由がわかんないときもある

すぐ体調崩しちゃうし
なんかわかんないけど吐くし
小さくて、壊れそうで…

お母さんなんだからわかるでしょ?
その当たり前とされるまわりの意識、
目がプレッシャーでね

初めてなのに…わかんないのに…
できて当たり前!
みたいなその風潮…何ですか?

あるときスーパーのトイレのベビーベッドで
子どものオムツを替えていました
おばちゃんが近寄ってきて
「あら〜可哀想に…お尻かぶれちゃってるじゃない?
ダメよ〜ママちゃんとしなきゃ!」と言われ泣きました
わかってる。だから皮膚科いったの
オムツ替えのときに薬を塗ってたの
可哀想で…すごく申し訳なくて反省してるの

あるときバスに乗っていて
下の子抱っこして立ち、上の子を座席に…
下の子がグズリ始めたので
おしゃぶりをしてみたり
話かけたりして焦りながらも試行錯誤

それでも泣き止まなかったので
降りる予定より2つ前の停留所で
バスを降りようとしました…
すると運転手さんに
「バスではお子さんを静かにさせてください」
と言われました

わかってる
だから2つも手前で降りるの
迷惑にならないように

泣きながら2人を連れて
いつもより長い家までの道を歩いて帰りました

悔しくて悔しくて
「私はそんなに悪いのか?ダメな母親なのか?」

電車に乗っていてもね
タイミングがラッシュに重なってしまうと
肩身のせまい思いをしました


一度、某Jグループ
のライブの日だったらしくて
かなりギュウギュウの中
帰宅した覚えがあります
ファンの方たちが優しくて子どもたちみて
可愛い〜ってあやしてくれてました

他にもスーパーでレジ並んでるとき
後ろのおばちゃんに
「可愛いねぇ、でもお母さんは1番キツイ時だね〜!
頑張るんだよ!」と、
レジが終わって袋詰めが終わるまで
子どもを抱っこしてもらったことがありました
泣きました

ツライこともあるけど
優しさに触れて嬉し泣きすることも


大変だけど、やっぱりね…
可愛くて可愛くて仕方ない
寝顔は天使とはよく言ったものだ

つらくても沢山涙を流しても悩んでも
寝顔をみるとホッと安心し
愛しさでいっぱいになった記憶

そんな子どもたち
中高生になった今でもやっぱり可愛い
いつのまにか背も追い越され
生意気な口ばっかきいて
腹立つこともしばしば…

母の日にはカーネーション
誕生日には私の好きなお菓子
ぶっきらぼうに渡してくれる優しさ

いろんな人のやさしさにふれて
育った我が子が
やさしいキモチで人に接する

母になって良かったなぁ

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