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女将さんが「烏龍茶かして!」とお店に駆け込んできて、ほとんど空の2リットルペットボトルを連れ去って行った。私はすかさず、ローソンで買って届けます!とレジ金を握ってお使いに走る。普段、自分では到底敷居を跨げないような会員制のお店。なるべく味の好みに合わせようとか、前きた時と献立が被らないようにとか、そういうことに気を配りたいからだそうで完全予約の会員制。

ときおり、予約がないからとランチの残りを賄いでいただく。美人な女将さんに胃袋を掴まれて通うお客さんがたくさんいるんだろう。

薄暗い急階段を登ってウーロン茶を届ける。ありがとう、今日店主さん来るんだけどご飯も召し上がるかしら? 素晴らしいラムが入ってね、お酒だけかしら。うーん、わからないから確認しますと言い残し店に戻って「素晴らしいラムがあるなんてずるい」と店主に詰め寄って、賄いはラム酒に決まった。どこまで本気かは知らないけれど、きっとそうなるだろうと期待を込めていつも6〜7杯飲む勤務時間を薄めの1杯だけにとどめて頑張った。冷凍庫でキンキンに冷えたチョコレートの香りのラム酒。空きっ腹に入れてはまずいと、警笛が鳴るけれどたまらなかった。やっぱり私はラムが好きらしい。キンキンに冷えたところをチビチビ舐めて確認してから、ぐいっと飲んで、あまりに空きっ腹なので出してもらったチーズを食べる。グラスが汗をかいてきて、また一口。チェイサーの代わりにビールを頼んでグビグビ飲んだ。グラスからはラムがふくよかな香りを放っていて、同じ匂いの香水が欲しくなる。馴染みのジャム屋さんの言葉を借りるなら、ナッティー。バニラアイスも、ホットチョコレートも合いそうなとびきり甘い大人な香り。店長と、そのお連れ様が残したのをお行儀が悪いけどいただいて、大大満足で帰ってきた。買おうと思えば買えそうだった、冬のホットチョコレートに向けて買っておこうかな。


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店主に言われて外に出たら、友達がいた。それだけでなんか調子が出ない1日も一気に楽しい。まかないを食べながらあれこれ話した。6月の私は彼女の日記に救われていた。可愛い髪色を見ていると、いいな〜という気持ちになるけれど何度もそうやってブリーチしては後悔をしてきたから今回もなんとかブリーチは堪えたい。

ひさしぶりの2連勤はしんどいな〜と思いながら2日ともノルマを越えて安心している。今日とか序盤暇すぎてどうなることかと思っちゃった。笑

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