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0718 ライター5年目の夏も超快速で

今日はいつもより早く稼働して、その代わりお昼から夕方までお休み。

1年半ぶりに会う大好きな人とランチの約束。雨だな〜と待ち合わせ付近をふらふらしていたら、名前を呼ばれてお互い大きな傘を刺しながら交差点の真ん中でハグをしかけて笑った。お店が開くまでの数分、雨に打たれながら元気か、なんだかんだとマシンガントークをして、お店に入って向かい合った瞬間また元気に名前を呼ばれて照れた。職業柄、マスクをしていることが多い方なので久しぶりにお顔をみるな〜、美人だな〜と思ってみていると突然美川憲一みたいな顔をして喋り出すから笑いが止まらない。ずるい。


いつから会ってない、この期間何があった、あれは知ってる?これ話したっけ?止まらない止まらない、テンポも速い。超快速すぎ。息継ぎさせて。フォーのお店は絶対チョイス間違ってる。

ランチだけで話がまとまるわけもなく、サンマルクへ。ラテって美味しいよね〜とこの世で1番身のない会話をしながら、姉さんはまた1人がけのソファに無駄に斜めに腰掛けて、今度は荒地の魔女みたいなのを憑依させて口をへの字に曲げて話す。ずるい。


やだ、もうこんな時間と急いでアーケードを歩きながらすっかり晴れた空を見て「ほんと、夏が似合う女!」と褒められた。お互い様ね?!と返したら、いやよ私夏はいやなの。とマダムがまた憑依して、それはもう笑う。また来月会いましょうと手を振って姉さんはアエルに、私はパルコに向かう。かわいい花瓶があって、買いそうになるのをグッと堪え明日のお土産をピックして歩く。


・・・


ずっと自信がないまま、担当者さんの「適性があるので大丈夫です」という謎根拠だけを信じてやってきた数ヶ月。今月ダメだったらやっぱり見切りをつけようと思っていた。名指しでクライアントさんから褒められた。


フリーになると、感謝されることはあっても褒められることは少ない。正確にいうと、褒められているけれどどこまでが社交辞令かがわからないことが多い。「よかったです!」「素敵な記事でした!」もちろん素直に受け止めるけれど、お金を払った以上、そうやって払った事実を納得させている場合もある。そうやって褒められて嬉しい反面で、次はもっと良いものをと踏み台にしてやってきた。


今回は直接私は関わっていないからこそ、議事録をみてガッツポーズをしてしまうくらいうれしい出来事だった。人を見る目が優れている人の下で働くと、私はこんなに輝けるのかと思った。

気が付けば、右も左も分からないまま初めての記事を書いてから、今月で5年が経った。今はちゃんとPV取れそうだなと思いながらお店を選ぶし、求められてるだろうポイントに絞って取材をしている。時間もずいぶん短縮できるようになった。けれどやっぱり、私の「書く仕事」は圧倒的に周りの「ライター」と毛色が違う。「受けてくれそうだな」と声をかけてくれる人たちを大切にしていきたいし、新しいことにも挑戦したいし、いわゆるみんながいう「ライター」職も手に馴染ませたい。

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