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[22/12 雑記] 中国備忘録

中国に左遷されて、9ヶ月が経ちましその中で、中国という国に住んでみて感じた事をつらつらと書き残します。

1.社会主義

中国は人口が多いです。14億人もいて日本の約10倍です。国土面積も広いです。960万km2で、日本の約26倍です。人口に関して言えば、インドも似たようなもので14億人にいます。しかし、インドとの違いは、中国は社会主義であることです。私は社会主義は良くないものと思っていました。自分達の思想を広めるためには、暴力も辞さないという考えをもっているからです。歴史を紐解くと文化大革命や天安門事件で多くの人が亡くなりました。しかし、中国でのゼロコロナ政策を直に経験して、考え方がかわりました。ゼロコロナ中は、位置情報とPCR検査結果をアリペイというアプリに表示され、自分が安全であると証明しないとスーパーマーケットや飲食店にも入れませんでした。PCR検査は酷い時は毎日。感染者が減った時でも3日に1回ありました。位置情報や健康状態をアリペイという、スマホ保有者がほぼ全員インストールしているアプリを通して、国家は吸い上げていました。欧米各国で同様の事をすると、人権侵害だのなんだので、デモが起きるレベルです。ですが、中国ではスムーズに導入できました。社会主義という理想(人民が飢えることなく、平和に暮らす)をもとに、暴力で推し進めることができるからです。14億を相手に遅滞なく政策を進めるためには、社会主義は非常に適した制度と感じました。時には暴力を使用しますが、多くの人間を同じ方向に向かわせるのに適した制度だと思います。多様性だのなんだの言って、詐欺の犯罪者が国会議員になる国、インチキ宗教に幻滅して元首相を暗殺する国に比べたらマシなのかもと思ってます。そう言いながらも早く資本主義の国に帰りたいです。見てる分にはいいですが、当事者は辛い。あと、ゼロコロナをやめて2週間で私もコロナ感染しました。やっぱりゼロコロナは偉大。

2.スピード感

中国で感じたこと2点目は、スピードの速さです。車の運転が荒いということではないです。街では自動運転の電気自動車が荷物を運んでいます。出荷点ごとの移動だと思いますが、堂々と車道の隅を走っています。たぶん、許可とかテストをすっ飛ばしてるとおもいます。ホテルも部屋まで、出前や荷物がロボットで送られてきます。ロボットの中でコーラが倒れてこぼれていてもお構いなしです。中国語が話せないから文句が言えない。
あと、飲食店やスーパーの支払いもアプリ、友達間のお金の送金もアプリ。現金は使うところがないです。スーパーのレジで現金を出すと、偽札だと思われて悪態をつかれます。そのせいか、スマホが使えない年配者をスーパーでは見かけません。日本はまだそこまで進んでいないと思います。欧米先進国は、現金→クレジットカード→QRコード決済で進化しましたが、中国は銀レイカードが出たぐらいで、すぐにQRコードになりました。白熱電球から蛍光灯を通らず、LEDに変わった様なものです。

3.汚職,収賄

習近平政権になって汚職の摘発を進めたとのことですが、企業では収賄,汚職は日常茶飯事です。私が9ヶ月いた中で
○聞いたこと
日系の会社ですがクリスマス会が行われ、ホテルの会場を貸し切ります。1日ですが、1000万円です。さすがに高いだろっ!と言うと、どうやらホテル側からキックバックがあるとのこと。
○見たこと
何か工場を建設すると許認可で、省の人間が監査に来ます。あーだこーだ好きなことを言ってもらって、最後に紅包を渡していました。現金が入ってるみたいです。QRコードの時代だから、wechatで渡せばいいのに。

原料を購入するにあたり、資材経由で、何社かサンプルをもらって価格を聞きました。安いところを選んだら、中国人の資材がやたらと、ある会社を推してきました。値段が高いのに。なんか変だなぁと思い、あとで、別の人に聞くと、キックバックがあるみたいです。

日本でも汚職,収賄はよく事件になってるし、民間企業なら問題ないでしょう。
けど、隠さずに堂々としているところが、日本と違うところですね。

中国で感じたこと3点をつらつらと書きました。もうすぐ日本に帰任できると思います。この文章を1年後読んだ時にそんなこともあったなぁと、笑える時が来たら幸いです。



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