それは突然やってきた⑤

前回は、子供が実験台になりました、が今回は兄が「腰が、、、」と言う。そして立っているのは辛いから「寝た状態で頼むよ」と言う。さてさてどうなりますか〜 と言っても私の意思でどうにかなるわけじゃぁないんですから「どうぞご自由に、お好みで♪」なんともゆる〜い感じで始まりました。とりあえず背中に手をあてました。肩の方にいったり腰の方にいったり、勝手に手が動きます。いったり来たりしているうちに、腰の辺りで手が止まり、いやいやもうビックリです!手が熱くなり、そしてビリビリと痺れるような感覚!どういうこと?何が起こっている?と聞いても誰も答えてくれません。そうこうしているうちに今度は肩の辺りに手が止まり、またまた、同じように手が熱くなり、ビリビリと痺れ、全く手の感覚がなくなり、誰の手がこの背中にのっかっているのでしょう?と聞きたいくらいです。今度は腕を摩るように手が動き、グイグイ押して、これでもか!これでもか!何の恨み辛みがあってこんなことをしてるんだろう?と自分に聞いても全く見当がつかない。まぁ兄は「痛い!痛い!痛い!」とそりゃ叫んでいる。そりゃぁ痛いよ、やってる私だってこんだけ力を入れれば痛いに決まってるよ。と思いながら『私がやってるんじゃないから』と叫び声のたびに言い訳がましく答えた。本来ならなぐさめてあげればいいんでしょうが、そんな気持ちは全くなく、ただやらされているという感覚だった。その時だった。突然何かが現れた!目をつぶっているので実際にそこに現れたわけではなく、イメージだった。『えっ観音様?』突然発した言葉だった。無宗教だし無信心だし全く縁のないことよ、まあ強いて言えば数年前に母方の祖父のお墓とかつてのお舅、お姑さんのお墓へ遠路はるばる800キロ以上離れた地へ行ったことがあるくらいで、特に思い当たる節はない。不思議なのは、なんでとっさに『観音様!』と言ったのだろう。そばに居た義姉が「お姉さんじゃない!」と言う。まだ他界して2年くらいだろうか?そう言われてみればそんな気もしないではない。ーーまだまだ続く

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