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お花は好きだった?

今でこそドライフラワー作家なんてやってますが、実は私は30代のまんなかくらいまでは、お花は好きだけど苦手、でした。

お花はきれいだから好き
たしかにすごくきれいだし、すてきだと思う
花が好きって言う人にも憧れる

だけどすぐ枯らしちゃうし
水換えをマメにできるような性格じゃなくて
買った時は嬉しくても、次に見る時はなんだかしおしおになっていて
ああ、捨てなきゃー
みたいな

何かに使えるわけじゃないなら、1000円のブーケでもむしろ高いんじゃないかなあ

そんなふうに感じてました。

でもある日、娘の発表会にいただいた花を、ちょうどその時はやり始めていたドライフラワーを見て、せっかくだしドライにしてみようかな、と、さかさにして吊るしてみたら。

とてもきれいにドライになって、しかもドライならではのちょっと辛口な質感もたまらくよくて。

それからというもの、花を買ってはせっせと干す日々。
買うだけじゃ飽きたらず、実際にそだててみたくて、苗を探してきては、狭い庭にせっせと植えたりして。

そして花に触れているうちに、ドライだけじゃなく生花も好きになって、今では日常的に家に飾るようになった。

好きだけど苦手。

そんな人は、きっと自分なりのとっかかりを見つけたら、あっという間に大好きで得意なものになると思う。

枯らし上手で嫌になっちゃうなーなんて人も、好きならまだきっかけに出会っていないだけだから。

そして、わたしは今でも別に長持ちさせるのが上手いわけじゃない。
自分と相性がいい花を見つけるのが上手くなってきただけで、あれあれ枯れちゃった、なんてこともよくある。手をかけていても枯れるときは枯れる。

環境が合わないと植物は枯れることは普通にあって、それは、やっぱり生き物だから自然なことなんだよね。

花について記憶を紐解いてみると、むかし、母が近所で借りていた畑で育てた花を、花束にして学校に持って行かせてくれていたことを思い出した。

おしゃれでもなんでもない菊やアヤメなどの花だったけど、花束を抱えて学校に行って先生にそれを渡すと、すぐに教室に飾ってもらえて。

それが、なんだか嬉しくて誇らしげだった、小学生のわたし。

わたしは今でもリースを作ったりしているけど、だれかの、花が好きになるきっかけになれたら嬉しいなという小さな希望がある。

もともと好きで、普段から花を楽しむ心がある人はとてもすてき

でも、わたしはそうじゃなかったから。

わたしの作品が、だれかの花っていいなと思うきっかけになってくれたら、そんな風に思ってる。

日常に、少しの花と幸せを
THINGS BOTANICAL

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