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ワンオペ育児の何が大変なのか。

子育ての疲れで子どもを殺そうとした、または殺してしまった…というニュースを耳にするたび、ワンオペ育児の苦しみに共感する声が多く聞かれます。

「昭和の専業主婦だって、ワンオペだったよ。」という声もありそうですが、明らかに時代背景が違うと私( S54生まれ )は思います。

 
1. 子どもの安全確保

今から30年以上前は子どもだけで公園で遊んだり、習い事に行ったりするのが当たり前でした。
公園に行けば友達がいるから数名で遊べたし、誰かの親が来ていることも多かった。

耳鼻科なんかも、初診は親と一緒でも2回目以降の通院はお金と保険証だけ持たされて一人で行ってましたよ。
今は公園に行くときは、不審者対策などを考えると保護者が必要。
図書館でさえ、学年によっては、学校のルールで複数名で行くことが定められています。

かつては専業主婦でも、家から子どもがいなくなる一人時間があったと思います。上の子が下の子を連れて公園に行ったりもしていましたからね。
それが今ではどうでしょう。安全確保のために親がついてきて、さらに子どもの遊び相手もこなすというハードさ。公園遊びもなかなかしんどいのです。

2. 子どもを遊ばせているときに、親には話し相手となる大人がいない

私自身の経験ですが、上の娘がまだ小さい頃、仕事、家事、子育てに忙しく、「ここ数ヶ月何してたっけ?」と思い出せないような多忙な日々がありました。
そんなある日たまたま出来た時間でキッズスペースに子どもと遊びに行った際に、ママ友の姿を発見!久しぶりに会った彼女とそれほど重要でもない話題でしたが、短時間でも話せたことで気持ちが軽くなったのを覚えています。
また別の時には、隙間時間で図書館での読み聞かせに参加。読み聞かせが終わって子どもたちが帰りだした瞬間に、新年会の相談を始めるシニアボランティアの女性陣の姿に笑ったり。そんな些細なことでも息抜きになって、ありがたく思いました。

とにかく、大人と声を出して話すこと、会って話を直接聞くこと。

スマホ一つで誰とでも文字を使って連絡がとれる世の中。実際の会話だと、用件だけではなく他の話もするので、それが気分転換になることもあります。
自分が子どもだった頃の母の姿を思い出すと、主婦同士でお互いの家で子どもを遊ばせながら話したり、来客がないときは結構長電話してたなぁ。
たぶんこれが可能だった要素として考えられるのは、どの家も旦那の帰りが遅かったことと、専業主婦率が高かったことがあるからかと。
子育てサロンのような場所に行けば、同年代の子どもを持つ親たちや、子育て経験豊富な保育士さんとも話せますが、仕事を持っているとそのような場所に出向くのもなかなか難しい…。

3.土曜日も学校があった。

私が小学生のころは土曜日も午前授業で登校していました。2002年から完全に土曜日は休みになったとのこと。
子どもが土曜日の午前だけでも学校に行ってくれたら親は助かるだろうな。
家にいるよりも学校で過ごした方が、質の高い時間を子どもが過ごせると、多くの親の皆さんは同意されるのではないでしょうか。
小学校の土曜授業、復活させてくれないかなぁ。

4.コロナウイルス

これは完全に育児の負担を増やしました。
毎日の検温、除菌への配慮から洗濯物は増え、マスクを用意し、学校の水道からの水分補給がNGとなったため、毎日水筒を持たせ、それを毎日洗い…。

急な学級閉鎖にも対応したり。給食を食べられない分、昼ご飯も用意して…だもの。

ほんと世の中の親のみなさん、よくやってるよー。

5.最後に 

科学的根拠なんて微塵もない、私の考察にお付き合いいただきありがとうございました。
ざっと4つの理由を挙げさせていただきましたが、ほんとに現代の育児は大変。ツーオペでも大変なんだから、ワンオペは大変に決まってる。だからこそ意識的に自分をいたわったほうが良いです。

下の本にとても良い文章がありましたので、最後にこれを載せて終えたいと思います。

…初めて親になる人向けの講座に夫婦で参加した。講師はとてもためになるアドバイスをしてくれた。自分の酸素マスクを先につけなさい、と。
飛行機に乗ると、非常時には…まず自分のマスクを装着するようにという説明がある。
…新生児以外の世話をしている人も、このアドバイスを忘れないでほしい。ほかの人、とくに愛する人を日々ケアすることは、感情的、身体的エネルギーを消耗する大変な仕事だ。(p284)

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僕らの意見が一致することが1つある。
2人とも、やることリストが大嫌いなのだ。
…「やること」のほとんどが、じつは自分ではなく他人の優先事項だということだ。(p68)

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