進路希望調査、やっぱハンドメイドアクセサリー屋さんって書こうかなーー♪

ちょっとずつ他人から盗んで、切り貼りして、破かれて、縫って、自分で破いて、ずーっと私を手作りしてきたの。私がなりたい私に必死でなってきたんだから、綺麗に見えるはずよね。そう、綺麗に見えてもらわなくちゃ困るのよ。

でも手作りしてきた歴史を知ってる私には、私が薄汚れて見えるし、どうしようも出来ずに愛したいと願うしかないんだよ。愛さなくちゃ、いけないの。  
汚さは、美しい。と私の大好きな人は歌っているように思う。だけど、私は本当は綺麗なままでいたかった。汚さを自覚できる知能すら、いらない。でも、知らないって怖い。世の中に希望を見ていた、あの頃の純粋な瞳の輝きは、もう取り戻せないと知っているから、加工アプリで目にハイライトを入れるの。目を大きくして、鼻を小さくして、作って、作って、作って・・・。そんな偽りの私を可愛い、好きだ、と言ってくれる人たちがいて、嬉しさと同時に罪悪感が襲う。可愛くないけど、楽しくするから嫌わないで。ごめんね、私こんな形してない。 嘘つきだから。でも、それでも好き?それなら私も好きよ。大好きよ。

私は可愛い、と思い込むしか無かった。あの子が私の悪口を言うのは、僻んでいるのだ、と。思い込みはいつしか確信になって、無理矢理引っ張って上げ続けた自己肯定感は、私がだらだらしてるうちに、引っ張られた時の歪な形のまま、固まってしまった。時間との勝負だから。この言葉、今は世界でいちばん嫌い。

プリクラを撮る時だけは、ずっとなりたかったアイドルになれる。アイドルだって笑っている。カメラを見つめる。目を瞑ってしまいそうな眩しい白い光に向かって、その先に大好きな人でもいるかのように。一部の女の子たちは、最後の1枚は変顔をするみたいだけれど、私はもうそんなことはしたくないの。
「可愛くなれる場所で、可愛く居ないでどうするの」と言う私を、「面倒くさい女!」って笑い飛ばして、それでも一緒に可愛くいてちょうだいね。あなたは、可愛いから。

見た目の自虐で笑いをとるようなあの子にはなれないけど、可愛いだけで好かれて許されるあの子にもなれないけど、前髪やにおいなんて気にせずにキラキラの汗を流すあの子にもなれないけど。

何にもなれなかった私こそが、私。分類されて名前をつけられることを本当は望んでいたくせに、過度に拒絶してきた、私。
吐き気がする程気持ち悪い奴らに、汚された、本当は自ら汚されに行った、私。

時々街中に出店してる可愛いハンドメイドのお店。バンダナをまいてる優しそうなお姉さんが売ってるアクセサリーは、本当に可愛くて、キラキラしてて、他の雑貨店で売ってあるものよりも何倍も素敵に見える。だって世界でひとつしかないんだもん。でも全部高額で、手が届かないよね。

そんな良い物じゃなくても、私もハンドメイド品だから、誰かから魅力的に見えているといいな・・・。なんて大変受け身な考えを持っています。やっぱり私はお馬鹿なので。もういいの。お馬鹿な方がいいわ。パンクしちゃうくらいに色んなこと考えてるし、本当は素敵な女の子だけど、何も考えてないお馬鹿なフリするよ。

私自身が、周りの大切な人たちが、クソみたいな奴らが、作り上げてきたこの私を、愛すよ。世界でたったひとつの私。日記は時々しか書けない。車に轢かれた猫に道端の菜の花を供えた。毎日弾いていたギターよりも質の悪い睡眠を優先する。毎日夜になる。朝になる。めげずに、めげてもいいから、毎日を手作りしていようね。

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