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第6回 政策立案:2.問題を分析する②、③

割引あり


 今回は、前回に引き続き、政策立案において提起した「問題を分析する」段階で続編です。問題を分析する際の留意点として、「対象の全体像を押さえる」ことの重要性を説明します。そして、効果的な政策の立案だけではなく、その実現性に極めて参考になる分析手法として「ベンチマーキング」の進め方を説明します。ベンチマーキングは、成果事例に学び、政策形成に活かすための手法です。よく見受けられる事例の模倣を避け、成果事例から成功要因を学び、政策形成に活かす方法を説明します。今回の構成は以下の通りです。
 
【Ⅲ-2.問題を分析する ②:全体像を押さえること】
(1)全体像を押さえる
(2)全体の構造をつかむ:プロセス分析、結果―原因の構造分析
(3)全体像からターゲットを絞り込む
 
【Ⅲ-2.問題を分析する ③:ベンチマーキングの活かし方】
(1)ベンチマーキングとは
(2)政策立案に活かせるベンチマーキングの進め方

 
 

【Ⅲ-2.問題を分析する ②】


(1)問題分析は全体像を押さえる

 
 問題分析の大前提として、問題の対象について「全体像を押さえる」ことの重要性を説明します。 特に地域の問題においては対象(者)の漏れを防がなければなりません。

 「全体像」の把握は問題の全体構造や構成要素間の関係性などを理解し、その共有を可能にします。そして、問題部分の特定や問題とその原因関係の明確化などから解決するための対象を絞り込むことができます。

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